2014年7月7日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨 コメント45 第11戦 ポコノ Day2 決勝:「レース走行中には何も異常はなく、唐突にエンジンが止まりました。でも、ポコノで良かったことは、アイオワに向けてもポジティブです。ポールポジションを狙っていきたいですね」

ブリスコーと2ワイドでコントロールラインを駆け抜ける Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
「ターン3で “停電” しました」
Jack Amano(以下――):トラブルでの残念なリタイアになってしまいましたね。

佐藤琢磨:はい。電装系のトラブルでした。

――まだ序盤でしたが、唐突にエンジンが止まってしまったんですか?

佐藤琢磨:そうです。ターン3で“停電”しました。


――ピットにしては少しタイミングが早いなと思いました。そうしたら、エンジンの音もさせずにピットロードに入って来た。

佐藤琢磨:フォーミュラEみたくなっちゃっていました。

――兆候は?

佐藤琢磨:ちょっとプルッていうのがありましたね。息が途絶える寸前、ターン3に入ってからでしたけど。

――その前のレース走行中には何も異常はなく?

佐藤琢磨:ありませんでしたね。

「久しぶりにスタートでオーバー・ブーストになってしまいました」

――スタートでポジションを落としたのは?

佐藤琢磨:オーバー・ブーストでした。それでドンドン順位が下がっちゃいました。

――今でもオーバー・ブーストって起こり得るんですね。
佐藤琢磨:ありますよ。ギリギリのところでマッピングをやっているから。その時のアクセルの踏み方だったり、気候だったりでマッピングが変わるんですよ。それでオーバー・ブーストになるとインディーカーのペナルティ・カットが入るんですよね。それでエンジン・パワーが落ちちゃう。よくありますよ。一昨年のフォンタナとかもそうでした。でも、久しぶりにスタートでオーバー・ブーストになりましたね。

「一度失った順位も少しづつ取り戻していたし、これからというところでした」
――序盤、6~9位での走行となっていましたが、マシンのフィーリングはどうでしたか?
佐藤琢磨:ちょっと僕らはダウンフォースが軽めに見えましたね。それはグリッドでチェックした時点でそう感じもしました。ガーニー(・フラップ)もかなり小さめだったし、ウィング傾角もみんな目いっぱいつけてるところがほとんどだったけど、ウチは少し落としてたので。ドン(・ハリデイ)の計算だとそれでも去年よりもダウンフォースは増えてることになってるんですけど、エンジン・パワーも上がってコーナーへの進入スピードが速くなっている分、それだけタイヤへの負担もかかるから、ダウンフォースも上げてあげないといけなかったみたいで、最初はちょっと苦労しましたね。クルマが軽い感じで。

――周回を重ねれば路面が良くなって、セッティングに合って来る可能性もあった。

佐藤琢磨:そうでしたね。だから、長いレースなので、最初はちょっと不具合があっても、最初は様子を見ながら……と考えていました。先頭グループについて行けるペースもあったので、様子を見ながら徐々に追い上げようとしてました。で、一度失った順位も少しずつ取り戻して来ていたし、これからっていうところでしたね。

「僕としてはポジティブ。ここのスピードをアイオワにも持っていきたいです」
――本当に残念なレースとなりました。次のアイオワの見通しはどうですか?
佐藤琢磨:ポコノで良かったことは、アイオワに向けてもポジティブですね。ミルウォーキーのテスト後、初めてのオーバルでのレースだった今回、テキサスとは全然クルマの作り方のアプローチが違っていました。これをアイオワに持って行ってどうなるか。もちろん、ここはスーパー・スピードウェイだし、アイオワとは全然違いますけども、少なくともミルウォーキーでいい感触を得てるので、色々と僕らも学んでる最中ですし、ここのスピードをアイオワにも持って行きたいですね。僕としてはポジティブに考えています。

――ポコノでは予選でポール・ポジション争いをしました。アイオワでは、アイオワでの2回目のポール・ポジションを狙えそうですか?

佐藤琢磨:いいですね。今回ちょっとペンスキーが飛び抜けて速かったけど、アイオワでは予選からチャレンジしたいと思います。
以上

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