Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大 |
実走行で結果に現れたっていうのはすごく勇気づけられますね」
Jack Amano(以下――):最後の最後でポジションは7番手になりましたが、安定して好タイムを続けて出せていたセッションでしたね。
佐藤琢磨:良かったですね。午前中にやりたかったのにできなかったものができました。午後一から始めて、手応えを掴んでいます。ミルウォーキー(のテスト)で良かったヤツです。それがここでもシッカリと、実走行で結果に現れたっていうのはすごく勇気づけられますね。純粋なスピードではちょっと負けちゃったけど、ライバルたちを見ると、ノン・トウ・フィルター(直前を走るマシンとの間隔も考慮してのスピード)をかけるとそんなにスピードは上がっていないから。多分、みんな引っ張ってもらってのスピードになっていたと思います。223mpはちょっと単独では無理ですね。僕も出し切って、パーフェクトなクォリファイ・トリムをやって221mphぐらいかな?
――去年よりかなり速いですね。
佐藤琢磨:全然速い。危ない、危ない(笑)。
――その理由のメインはエンジンのパワー・アップでしょうか?
佐藤琢磨:エンジンは大きいですね。コンディションも大きい。今年は涼しいのでエンジン・パワーが上がっている。それとシャシーに関する理解度が上がっていること。そっちでも1mph以上速くなってますね。それらのコンビネーションですね。去年の予選とか決勝でのベタ踏みの状態の1コーナーと3コーナーより、今のリフトしている状態の方が速いんだもん。危ないよ。
「ターン2はバンピーでマシンが跳ねているけど去年より9mphも速いです」
――ターン2ではマシンが跳ねていますね?
佐藤琢磨:ターン2のイン側はすごい洗濯板みたくなってて、あそこに行くとすごく跳ねるんだけど、でも、あそこに入らないとスーッと外に流れて行っちゃうんで、ちょっと怖いところですね。もうちょっと外から行けるのかな? みんなは(バンピーなところを)避けて行ってる? 行ってないでしょう? エイペックスと取らないと回り切れないから、今年は速くなってるので。去年より9mphぐらい速いんだもん。
――そんなに!?
佐藤琢磨:9mphってメチャクチャ速いですよ!
――じゃ、レース中もラインは1本になる。
佐藤琢磨:そうですね。去年は場合によっては2ワイドで行ったこともあったけどね。リスタート直後とかは。
「予選では2列目に入ることを目標にしたいです」
――今日、この後が予選ですが、上位を狙えそうですね?
佐藤琢磨:今のポジションである7番手は去年と一緒ですけど、もう1、2個上げて2列目に入ることを目標にしたいですね。最後のクォリファイング・シミュ(予選
シミュレーション)がうまく行ってなかった。タイヤのミスとかがあったので……。それがうまくまとまれば、もしかしたらフロント・ロウも狙えるかもしれな
い。それぐらい仕上がりとしては、今までにないぐらい好い位置にいますね。
――予選シミュレーションは2回行くつもりもあったみたいでしたが?
佐藤琢磨:もしタイヤがあれば……というところでした。でも、今のシミュレーションは今言ったような事情で不完全燃焼だった。それに、(シミュレーションが1回だけだったことによって)ダンパーについて1個迷っているところがある。ちょっとそれが難しいですね。予選にくっつけて行ったら、もう決勝はそれで行くしかないし、逆に外したら、予選のパフォーマンスが落ちるかもしれないし。ちょっと難しいところですね。これからデータを見てみます。いずれにしても、どっかがおかしいから直して……というのではなくて、すごい速い状態を更に良くして行こうっていうことをやっている状態なので、今、本当に前の方で走れているという感じです。
――気持ち良くセッションをこなせていますね。
佐藤琢磨:トラフィックはあまり走れなかったけど。
――今のセッションでは、あまりトラフィックができてませんでしたね?
佐藤琢磨:予選のことをみんな考えて、そうするとクルマは単独でもギリギリのところになっちゃうから。ヘヴィー・トラフィックっていうのは、セッションが始まっ
た直後にアンドレッティとペンスキーが一緒に走ってたけど、それ以外はほとんどなかったですね。
――では、予選でまた頑張ってください。
佐藤琢磨:はい、頑張ります。
以上
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