Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
シーズンの折り返し点のイベントとして開催される今年のヒューストン・ダブルヘダー、プラクティス1は金曜日の午前中に45分間行われた。
天候は晴天ながら、灰色の雲が近くに迫っており、いつ雨が降り出しても不思議ではないコンディションだった。幸い雨は降らないままセッション終了となった。気温は28~29℃と午前中から暑く、湿度もムシムシする高さとなっていた。
最初の10分間は走るクルマも少なかったが、セッション終盤になるとコースにタイヤ・ラバーも乗り、一気にラップタイムは向上して行った。残り15分の時点ではジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)の1分1秒71714がトップだったが、シモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)が1分1秒4722、1分1秒2072と続けてトップ・タイムをマークした。
その後、トニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が1分1秒1884でトップに立ったが、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)がついに1分0秒台へと突入してトップ。それをウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分0秒5089で上回り、最終ラップに1分0秒4427までもう一段スピード・アップしてトップとなった。
2番点には同じく最終ラップで1分0秒6956を出したパジェノーで、3番手も最後のラップで1分0秒7700を記録したセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)だった。
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佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、この後ろの4番手だった。ベストはファイナル1周前の17周目に出した1分0秒7901。トップとの差は0.3474秒あったが、琢磨はタイヤを1セットしか投入していない。
今回の琢磨陣営はセッティングに自信があり、セッション最初の路面のまだ良くない段階では走らなかった。ピットでの待機は15分以上に及んだ。45分間のセッションを自ら30分間に縮め、良好なコンディションでマシンをファイン・チューニングする作戦だ。
走り出しは琢磨はスピードが乗らなかった。残り6分の時点では自己ベストを更新しながらもポジションは16番手にとどまっていたのだ。しかし、ピットで小さな変更を加えてコース・イン。し、残り3分を切ってからの16周目に1分1秒1193で一気にP4(!) 次の17周目には1分0秒7901を出してペンスキー・コンビの後ろのP3へ。ブルデイが琢磨を破って3番手となり、琢磨は4番手でセッション終了となった。
「マシンのセッティングは良好。小さな変更だけで速いタイムを出せた。もう大きなセットアップ変更はしないで大丈夫のはず。路面が大きく変わるので、それに対応する必要はあるけれど」と琢磨は手応えを感じていた。
以上
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