2014 INDYCARレポート 第8戦テキサス Day1 プラクティス1：シボレー勢が1-2-3

Photo:INDYCAR (Chris Owens)　クリックして拡大

スペシャルカラーリングのカナーンがプラクティス1最速

天候：曇り
気温：30℃
 
　曇天、しかし、テキサスらしい蒸し暑さの中でプラクティス1が行われた。幸いにも弱いものながら風が吹き続けていたので、過酷な暑さとはなっていなかった。
　1.5マイルのハイ・バンク・オーバルは、今やインディーカー・シリーズではテキサスだけとなってしまっている。1.5マイルのオーバルはもうひとつぐらいカレンダーにあって良い気がするが……。
　
　 1時間15分のプラクティス1、最速は219.382mphをマークしたのは、昨年のテキサスで3位フィニッシュした（今年とは違うチームでだったが）トニー・カナーン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）だった。今回の彼のマシンはグレーを纏っている。メイン・フィーチャー（フューチャーじゃないデスよ）はシャンプーとかのブランドのスアヴ。TK、五分刈りみたいな頭してるけど。ボディ・シャンプーとかも彼らは作ってるので……。

　プラクティスの大半でチップ・ガナッシ・レーシングのサテライト・チーム、いわゆるG2で走っているライアン・ブリスコーがトップにいたが、セッション後半にカナーン、そしてスコット・ディクソン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）が次々と上回り、終ってみればディクソンが2番手、ブリスコーは3番手とガナッシの1−2−3になった。つまりはシボレーの1−2−3でもあった。ディクソンのスピードは218.312mph、ブリスコーは217.763mphだった。チャーリー・キンボール（チップ・ガナッシ・レーシング）だけは213.154mphと大きく出遅れてしまった。デトロイトでのレース2では3位フィニッシュしたキンボールだが。

　4番手はマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポート）＝217.575mph。5番手は昨年のテキサス・ウィナーであるエリオ・カストロネヴェス＝217.529mphで、6番手はファン・パブロ・モントーヤ＝217.092mphとチーム・ペンスキー勢が続いた。もう一人のペンスキー・ドライバー、ウィル・パワーは215.925mphで10番手だった。

　7番手はルーキーのカルロス・ウエルタス（デイル・コイン・レーシング）だった（！）。セッションの大半でブービー賞の21番手はミカイル・アレシン（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）で、最下位の22番手がウエルタスだった。どちらのドライバーにとってもインディアナポリスに続く、産まれて2番目に走るオーバル・コース。苦戦は当然と映っていたが、ウエルタスは最後にポーンと順位を上げた。そして、アレシンは最下位とに取り残された。ウエルタスには2012年ウィナーのジャスティン・ウィルソンという力強い味方、チームメイトがいて、彼はこのプラクティスで9番手だったが、初テキサスで7番タイムは素晴らしい。

　昨年2位のライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）は12番手、一昨年に2位のグレアム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）も11番手とスロー・スタート気味だ。
　では、インディー500の2年連続ポール・ウィナーはどうだったか？　エド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング）は、上記の面々の間に挟まれた8番手だった。

　佐藤琢磨（AJ・フォイト・エンタープライゼス）もスタート・ダッシュを決めることはできなかった。63周を走ったがベストは62周目の213.838mphで17番手だった。「エアロ・バランスの計算を間違えていたらしい」とマシンが万全でなかったことを琢磨は走行後に語っていた。

　ガナッシ勢が奮闘、アンドレッティ勢が大人しくしていたプラクティス1といった印象だが、予選はどんな結果となるだろうか？
以上