ポールポジションから快調にレース序盤をリードした琢磨だったが…… Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
実質的に2位でカストロネヴェスを追っている展開でした」
Jack Amano(以下――):2回もブツケられる悔しいレースとなりました。
佐藤琢磨:そうですね。
――マシンはレースでも非常に良い仕上がりになっていたようでしたね?
佐藤琢磨:はい。昨日から非常に大きな進歩を果たしたと思います。だからチームには感謝したいですね。エンジニアたちと一緒に考え抜いた結果、すごくいいクルマができ上がったので、今週末のスタートはそれほど良くなかったけれど、最終的にはスピードを取り戻したのは良かったと思います。
――1回目のピット・ストップは結構早いタイミングでしたが、結果から見ても、あそこで入るのは正解だったという感じがありましたが?
佐藤琢磨:そうでしたね。結局、いかにレッド・タイヤを使うかというのが今日のポイントでしたよね。僕はレッドのニュー・タイヤを持っていたので、非常に安定して走ることができていました。まぁ、あのタイヤでもうちょっと引っ張ることはできましたね。チームも、実はあの時にステイアウトだって言ってたんですけど、僕が “いずれにしてもフルスティントは走れないよ” って言って、どこかで入らなきゃいけないんだったら、そうするとまたイエローが出るとは限らないし、入った方が良って言って、それで入りました。
そのピットストップでは、ライアン・ブリスコーはショート・フューエルをしたようで、フル・タンクまで入れないで作業時間を短くして僕らの前に出ました。エリオ・カストロネヴェスがどこまで燃料を入れたのかは僕からは見えなかったけれど、僕らはフルタンクまで戻したので、その分ピット作業が長くかかってしまいましたね。ポジションをふたつ落としてレース復帰しました。でも、ブリスコーを抜いて、実際には15番手とかを走っているんだけど、実質的には2位でカストロネヴェスを追いかけるっていう状態でした。まさかあそこでブリスコーに追突されるとは思いませんでした。
「追突されてからはもう怒りの追い上げでした」
――ルーキーのジャック・ホウクスワースがイン側にいましたが、ブリスコーは 2台の後ろでブレーキを失敗したのか、2台の真ん中に飛び込んで来るカタチになってました。
佐藤琢磨:そうですね。止まれないってコトだったんでしょう。でも、止まれないって言ってもねぇ……。こっちはたまったもんじゃないですよ。その上、彼がペナルティにならないっていうのは不服ですね。
――琢磨選手とホウクスワース選手、2人の被害が小さかったとはいえ、あれはペナルティの対象とされるべきミスだったと思いました。
佐藤琢磨:間違いないですね、追突なので。あのアクシデントで、実際はどうなっていたんかわからないですけど、ディフューザーにダメージがあったかもしれません。あそこからは怒りの追い上げになりましたね。でも結局トップグループまでは届かなくて、最後はマルコ・アンドレッティにぶつかられました。マルコはペナルティになったけど……。本来ならブリスコーも同じようにペナルティになるべきですよね。もっとも、彼がペナルティを受けることになったとしても、僕のレースは帰って来ないんですけど。残念でしたね。
――怒りの追い上げを展開する中、ベスト・ラップを記録しました。レースが終盤に入るまで、あのラップはファステスト・ラップでした。マシンはレースの後半も変わらずに良かったということですか?
佐藤琢磨:はい。みんなは最後のスティントでベストを更新してたのかな? 僕は終盤は前にクルマがいたりで、タイムが出せなかったけど。それにしても、悔しいですね、せっかく好いマシンに仕上げていたのに。ポールポジションという一番いい場所からスタートして、そのスタートもまったく問題がなくて、でもレースは……難しい。
以上
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