Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
気温:19~22℃
今年から始まった予選翌日のプラクティス
今年から新たに設定された予選終了の翌日、月曜日に行なわれるプラクティス。エントラントたちに2日間の予選日には予選に集中してもらうよう、決勝用のセッティングを充分に行なえるだけの時間を提供しようというグッドアイディアだ。走行開始は正午。ただし、走行終了は予選前のプラクティスより1時間早い午後5時とされた。
今日もインディアナポリスは快晴で、走行が始まった時の気温は、昨日までよりも明確に暖かい19℃となっており、ジリジリと上昇して行った。
グリーン・フラッグが振られると共に多くのマシンがコースイン。集団を作っての走行でトラフィック内でのマシンの動きを確認、セッティングを進めて行った。
カート・ブッシュ、ターン2で激しくクラッシュ!
今日は大きなアクシデントが一件発生した。ストックカー・ドライバーながら予選12位と大健闘していたカート・ブッシュ(アンドレッティ・オートスポート)が、午後1時半過ぎにターン2出口外側のウォールに激しくヒットしたのだ。223mphでトラフィック内を快調に走っていたブッシュだったが、コーナーの立ち上がり部分でマシンが一瞬ブレ、それを修正しようとしてコントロールを失った。ブッシュはバック・ストレッチ内側の芝生に止まったマシンから自力で脱出。すぐさまメディカル・チェックを受け、問題ナシとして解放された。
「新フォーマットの予選は大変だった」とニューガーデン
ブッシュのアクシデントが起こる少し前、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が今日の最速となる227.105mphを記録した。
タウンゼント・ベル(KVレーシング・テクノロジー)が148周、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)が125周、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が123周、トニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が116周、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が98周、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が96周というように積極的に周回を重ねたチームが多かったが、ホンダ勢はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)のエンジンに燃料漏れが発生したため、他のユーザーにも走行ストップを呼びかけた。同じトラブルからアクシデントが起こるのを避けるためだ。
「新フォーマットでの予選は本当に大変だった。ストレスとプレッシャーがずっとかかり続けていたからね。ドライバーたちはみんなとても疲れたと思う。まぁ、それがインディー500というものだから。僕らはそれらを乗り越えて行かなきゃならない。今日は予選のようなプレッシャーから解放された1日だった。先週は雨が多かったから、今日、決勝に向けたセッティングをするためのプラクティスができたことはとても大きな意味がある」とニューガーデンは話していた。
佐藤琢磨は46周で走行終了
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、今日は46周でマシンを停めねばならなかった。チームメイトのマーティン・プラウマンはさらに少ない24ラップだった。琢磨のベストは走行開始間もなく記録した222.833mphで、その時点では7番手につけるものだったが、最終的には33台走行中の29番手にランクされることとなった。琢磨はプラクティスの後半にまた走る予定だったが、それができなくなったためにセッティングの確認作業を充分にできず、悔しがっていた。
「今日は走り出したらマシンが全然ダメだとわかり、木曜のセッティングに戻して、そこから決勝に向けたプログラムをこなして行くところでした。しかし、ホンダから走行をストップして欲しいとの話があって、少ない周回でプラクティス終了となってしまいました。朝の走行でセッティングに関する重要なポイントが判明しました。それをファイナル・プラクティスである金曜日のカーブ・デイに確認します。そして、カーブ・デイにはトラフィックでのテストや、ピット・ストップの練習など多くをこなさねばなりません。今日できなかったことを全部カヴァーしないとならないので」と琢磨は語った。
今年からインディーの5月に加えられたグラン・プリ・オブ・インディアナポリス。それは先々週にスタートし、決勝翌日にはインディー500のプラクティスに突入した。2イベントがインターバルなしで繋がっている非常に珍しいケースで、ドライバー及びチーム・メンバーたちは今日まで11日連続してスピードウェイへと出勤して来ていた。明日は走行が一切行なわれない。ドライバーたちはプロモーションで引き続き休む間もないが……。
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