5月1日、インディ500参戦を発表したピッパ・マン Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
フルグリッド33台が集まらない心配がされていた第98回インディアナポリス500マイル・レースだが、どうにか33台を集めることはできることとなった。エントリー減少に対して厳しい批判の声を上げる時を虎視眈々と待っていた地元インディアナポリスのメディアなどは、これで多少は沈静化することだろう。
デイル・コイン・レーシングはロードコースだけで起用する予定だったカルロス・ウエルタスをインディー500に挑戦させることとなり、女性ドライバーのピッパ・マンを加えた3カー体制となる。
SHレーシングやAFSレーシングとのジョイントでレギュラー・シーズンで2台、インディー500にタウンゼント・ベル起用で3台になると見られていたKVレーシング・テクノロジーは、去年インディーカー・レースに2戦出場し元インディ・ライツ・ドライバー(オーヴァル経験ゼロ)のジェイムズ・デイヴィソンをインディーで走らせることとなり、"500"のディフェンディング・ウィナーは4カー体制にまで拡大する。彼らに3カー、あるいは4カーをまともに走らせる能力があるとは考えにくいが、インディーを走りたいドライバーがいて、ビジネスをしたいチームがあれば、エントリーは増えるということだ。当然、それらのドライバーたちは出場することが目的となってしまって、戦うこと、優勝を目指すこと、とは程遠い参戦になってしまう。枯れ木も山の賑わい……というのは言葉が過ぎるだろうか。
バンプ・アウトはどうなる? 33台揃えばよいのか??
33台でフル・グリッドだ。しかし、34台いなければバンプ・アウトはない。最後列のグリッド3個は予選2日目まで決定しない……というルールは、現時点ではほとんど意味のないものになっている。予選初日が終わってからでも追加エントリーを受け付ける……とのルールを誰かが活用し、34台目のエントリーをしてくれれば多少は盛り上がるのだが……。やっぱりインディーにはポール・デイもバンプ・アウトも両方必要だと思う。それに対して、トップ9によるシュートアウトは、旧来の一発勝負+くじ運……&天候……自分のスピードが気に入らなければ自らそれを放棄して夕方に再度アタック……という方式に比べれてドラマチックさに欠ける。予選落ちする人には同情するが、33台のフル・グリッドに対し、36台以上のエントリーがあるのが理想だ。
1 2 (W)ファン・パブロ・モントーヤ
2 3 (W)エリオ・カストロネベス
3 5 (W)ジャック・ヴィルヌーヴ
4 6 タウンゼント・ベル
5 7 (R)ミカイル・アレシン
6 8 ライアン・ブリスコー
7 9 (W)スコット・ディクソン
8 10 (W)トニー・カナーン
9 11 セバスチャン・ブルデイ
10 12 ウィル・パワー
11 14 佐藤琢磨
12 15 グレアム・レイホール
13 16 オリオール・セルビア
14 17 セバスチャン・サーヴェドラ
15 18 (R)カルロス・ウエルタス
16 19 ジャスティン・ウィルソン
17 20 エド・カーペンター
18 21 JR・ヒルデブランド
19 22 (R)セイジ・カラム
20 25 マルコ・アンドレッティ
21 26 (R)カート・ブッシュ
22 27 ジェイムズ・ヒンチクリフ
23 28 ライアン・ハンター-レイ
24 34 カルロス・ムニョス
25 41 (R)マーティン・プラウマン
26 63 ピッパ・マン
27 67 ジョセフ・ニューガーデン
28 68 アレックス・タグリアーニ
29 77 シモン・パジェノー
30 83 チャーリー・キンボール
31 91 (W)バディ・ラジア
32 98 (R)ジャック・ホウクスワース
33 ?? (R)ジェイムズ・デイヴィソン
*(W)は優勝経験者、(R)はインディー500ルーキー
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