5月7日、インディアナポリスの市街ではイベント開催を盛り上げるペップ・ラリーが催された。インディーガールが昨年のインディ500ウイナー、カナーンのマシンの前でポーズ Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
インディアナポリス・モーター・スピードウェイといえば、少し前までは1年に一度だけレースを行うところだった。
しかし、それがストックカーの400マイル・レースを開催するようになり、ロードコースを造ってF1やモトGPまで招聘。ついにはスポーツカーにまでインディーカーのメッカは解放される予定だ。
伝統あるオーバルの一部を使ったロードコースは、今年初開催となるグランプリ・オブ・インディアナポリスに向けて改修を受けた。
完璧にフラットなコースは、長いストレートを2本持つレイアウトで、オーバーテイクはブラジル並みに多くなるとの期待が持たれている。
エントリー・リストを見ると、チーム・ペンスキーはこれまでの3戦と同じく3カー体制。ファン・パブロ・モントーヤとウィル・パワーだけでなく、エリオ・カストロネヴェスもグランプリではヴェライゾン・カラーで走る。
ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング、NTTデータ・チップ・ガナッシ・レーシングなどで、ガナッシは開幕3戦と同じく4カー体制。カラーリングは、スコット・ディクソンは相変わらずターゲット・カラーのまま(ウィングは白いが)。トニー・カナーンは真紅のターゲット・カラーに戻る。
アンドレッティ・オートスポートは26号車をエントリーし、4カーから5カーに体制を拡大。スポット参戦するドライバーはF1もインディーカーも走った経験を持つフランク・モンタニー(=今回のレースに出場する3人目のフランス人ドライバー)。26号車のスポンサーはシュアトーン=レコード、英語、アーティストのマネジメントなどが業務、。インディー500でも同様。ただし、“500”ではカート・ブッシュにドライバーが替わる。
AJ・フォイト・エンタープライゼスは、レギュラーの佐藤琢磨に加えてイギリス人ルーキーのマーティン・プラウマンを走らせる2カー体制。インディー500にもプラウマンは出場する=41号車。スポンサーはグランプリではアルフェ・ヒート・トリーティングで、フォイトのトレードマークだったオレンジのカイオーティ(日本語だとコヨーテ)・カラーを纏う。" 500"では琢磨と同じく赤・白・青のABCサプライ・カラーになる。
KVSHレーシング、KV/AFSレーシングのセバスチャン・コンビは今回、ブルデイは電子タバコのミスティック、サーヴェドラはこれまで通りにAFSのカラーリング。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは、今回もオリオール・セルヴィアを走らせる2カー体制。インディー500も同様。セルヴィアの乗る16号車には今回もスポンサーが見つけられていない模様。
今回はインディアナポリス・モーター・スピードウェイでの新イベントということで、3台=セルヴィア、モンタニー、プラウマンがスポット参戦。フルシーズン・エントリーの22台と併せて25台が出走する。
初開催のレース。それも舞台はインディアナポリス。「初代ウィナーになりたい!」との思いを多くのドライバーたちが持っているはずだ。
初めてのレースでは、タイヤの投入順、ピット・ストップのタイミングなどなど、多くの点が未知の世界なので、スマートに戦い抜く力が必要。どのチーム、どのドライバーがアドバンテージを掴むか?
優勝候補にはウィル・パワー、ライアン・ハンター-レイ、マイク・コンウェイ、今年のロードコース及びストリート・コース・ウィナーを先ずは挙げたい。スコット・ディクソンとエリオ・カストロネヴェスもこの第1グループに入れるべきか。
第二グループに来るのがシモン・パジェノー、ジェイムズ・ヒンチクリフ、マルコ・アンドレッティ、ジョセフ・ニューガーデン、ジャスティン・ウィルソン、佐藤琢磨、セバスチャン・ブルデイあたり。
ロードコース4戦目となるファン・パブロ・モントーヤ。彼がどこまで戦えるかも注目。
ルーキー・バトルも今年は濃い。カルロス・ムニョスは早くも表彰台1回。ジャック・ホウクスワースも速いし、ミカイル・アレシンもまったく侮れない。そして、カルロス・ウェルタスも実はかなり走れる男とこの3レースで判明している。そこに今回はマーティン・プラウマンも加わる。
プラクティスの行われる木曜日は晴天で、気温が29℃まで上がりそう。金曜は荒れ模様。開幕戦のセント・ピーターズバーグのように、ウェット・コンディションでの予選もあり得るかも。北米大陸中央にまたも竜巻警報が出ているので、第3戦アラバマのようにスケジュールが大幅に狂わせられる可能性も。決勝日の土曜日は曇りの予報だ。その翌日の日曜日、今度はインディー500用のプラクティスが休む間もなくスタートする。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿