オープンテストでインディーのロードコースを走るプラウマン Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
マーティン・プラウマン(マーティン・プラウマン):インディーカーに乗り込み、ホコリやクモの巣を自分の体から払い落とすこと、そしてシッカリと地に足をつけるために、自分にとって本当に重要なプログラムでした。オーバルコースを走るのは3年ぶり以上になりますから。ペースカーや2シーターを走らせことはありましたが、それはやっぱりインディーカーで走るのとは同じではないんです。インディーライツでの経験を思い出し、確かな自信をマシンに対して持つことができたのは良かったと思います。
――5月がグランプリ・オブ・インディアナポリスで始まること
マーティン・プラウマン:5月のスタートがグランプリ……というアイディアを僕はおおいに気に入っています。そのレースはドライバーたちにとっても、ファンにとっても素晴らしいものになるのは間違いないでしょう。また、このレースがプラスされることによって、“5月のインディーでの1ヶ月間”ということばが再び的を得たものになります。
――新しいサーキットの印象は?
マーティン・プラウマン:長いストレートがあることで、イタリアのモンザを自分は思い起こします。こうしたタイプのコースではダウンフォースを削り取ってスピードを高め、メカニカル・グリップに頼る必要があります。マシンはダウンフォースが小さいためにコーナーでの扱いが難しくなりますが、そこは私たちドライバーの力の見せどころで、差が産まれるところです。長いストレートの後にヘヴィー・ブレーキング・ゾーンがあるコースが私は好きです。コースの一部分には、流れが大事になるテクニカルなセクションもあって、ひとつのコーナーでラインをミスると、それに続く4つのコーナーがメチャクチャになります。チャレンジが求められる、コースのその部分も私は大好きです。
――コースのタフさはどう感じますか?
マーティン・プラウマン:多くのコースをインディーカーで走ったことのない自分には、答えるのが難しい質問です。私がレース・モード100パーセントで走るのも今年初めてです。自分としては、オープン・テストのあった4月30日、1日中ずっと体力的には良い状態を保てていました。このコースで最も体にとってハードなのは、おそらく急減速による首へのストレスでしょうね。ブレーキング時はマイナス3.5G近くになりますから。
――パスの可能な場所はどこでしょうか?
マーティン・プラウマン:ベストはターン1とターン7でしょう。ターン12への進入でも半分ぐらいのチャンスはあると思いますが、リスクは大きくなりますね。
――成功の鍵は何ですか?
マーティン・プラウマン:自分にとっての一番の目標はトラブルを避けること。マシンにダメージを与えてしまっては、レースで勝つことはできません。二番目の鍵は、確実にマシンを自分のコントロール下に置き続け、ターン4とターン13からの脱出を良いものにすること。そうすることでライバルたちをレース中にパスできます。
――GPが新しいレースで、それが自分にとってのアドバンテージとなる点を教えてください
マーティン・プラウマン:コースが誰にとっても新しいものであるという点は、僕にとって幾らかの助けになるでしょうね。しかし、それほど大きいものにはならないでしょう。私は今もDW12というマシンを学んでいる最中で、ライバル勢はもう2シーズンもこのマシンに乗って来ているんです。シーズン途中でマシンに飛び乗る。その上インディーカー・シリーズでの経験量は少ない。これは大変なチャレンジですが、ここ数年のロードコースでのレース経験から、良い成績を残すチャンスは十分にあると感じています。
――佐藤琢磨がチームメイトであることについて、どう感じていますか?
マーティン・プラウマン:タクがチームメイトでいてくれることは、私にとって大変大きな助けになっています。彼にあって私にないのはインディーカーでの経験です。異なる状況でのマシンについて、まだ自分が経験していないところまで彼にアドバイスをしてもらい、本当にためになっています。GPでも“ 500”でも、私には何かを試して見ている時間はありません。自分としては、ふたつのレースに対し、前もってできるだけの準備を整えること、それがより良い走りに繋がると思います。
*「アルフェ・ヒート・トリーティング」が41号車のグランプリでのメイン・スポンサーです。アルフェはAJ・フォイト・レーシングが走らせるカー・ナンバー14、ABCサプライ・ホンダのアソシエイト・スポンサーとして2011年から活動をして来ていますが、インディーカーのメイン・スポンサーを務めるのは今回が初めてです。
*プラウマンの乗る41号車、グランプリでも"500”でもレース・エンジニアを務めるのは、ラウル・プラドスです。スペイン出身で、現在はテキサス在住のラウルは、2012年からAJ・フォイト・エンタープライゼスの14号車のパフォーマンス・エンジニアを務めて来ています。GP2でチャンピオンとなったドライバーのエンジニアだった経歴を持つ彼は、今回初めて1台のインディーカーを任せられたエンジニアとして働きます。
*USACからワールド・オヴ・アウトローのスプリント・カー、あるいはCARTシリーズなどで30年以上のレース・キャリアを誇るデイヴ・ブロゾウスキーが41号車のチームのマネジャー、そしてストラテジストを務めます。
0 件のコメント:
コメントを投稿