2014年5月2日金曜日

2014 INDYCAR レポート 4月29日:インディー500用リフレッシャー・テスト 

順調にROPをクリアしたカート・ブッシュ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
カート・ブッシュとジャック・ビルヌーブ
インディ500公式プラクティス出走権を確保

 第98回インディー500がいよいよ始まった。同イベントならで はのルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)によってだ。4月29日、伝統ある2.5マイル・オーバルをカート・ブッシュ(アンドレッティ・ オートスポート)とジャック・ビルヌーブ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が走行し、今年のレースに向けた公式プラクティスへの出走権を手 に入れた。


Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 ROPとは、段階的にスピードを上げて行くテスト。超高速コースでのロー・ダウンフォース・マシンのコントロール能力を確認するために行われる。安定したスピード、安定したライン採りを実現できているかなどがチェックされる。ただ、昨年すでにインディへの参戦意思を表明していたブッシュは、これを非公式ながらすでに受けており、ビルヌーブはもちろん95年のレース・ウィナー。彼らが今回受けたのは、正式には“リフレッシャー・テスト”と呼ばれるもので、難なくそれを通過した。ブッシュは86周を走って平均時速220.844mphのベストを記録し、インディーカー及びインディアナポリス・モーター・スピードウェイへの習熟に長い時間をかけていたビルヌーブも83周を走破し、217.742mphのベストを最終的に記録した。
「全開で走れるようになるまで時間がかかった」とヴィルヌーブ
 「チームとの仕事に慣れることができた。もう本気モードで用意されたプログラムをこなして行くのみだ」とストックカー・レースが本業のブッシュは語り、1995年以来のインディーとなるビルヌーブは、「走り出してすぐは、“速いなっ!”て感じたけれど、まだスピードは180mphしか出ていなかった。慣れるのには結構時間がかかったね。それでも190mphに到達して10周もするとリズムに乗れて来て、全開で走れるようになったらずっと楽になった。脳と視界がスピードに慣れる必要があったということなんだろうね」と話していた。

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  彼のマシンはカー・ナンバー5。スポンサーは去年までサラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングをサポートしていたダラー・ジェネラル(アメリカ版100円ショップ)だ。
セイジ・カラムも5月5日にROPに参加予定
 このテストには参加しなかったが、昨年度インディーライツ・チャンピオンのセイジ・カラム(アメリカ)が今年のインディー500にチャレンジすることが決まった。まだ19歳の彼はチップ・ガナッシ・レーシングと複数年契約を結び、彼らの若手育成プログラムに加わることとなった。そして、休業中だったドレイヤー&レインボールド・レーシングとガナッシが作るジョイント・チームから今年のインディー500にエントリーすることとなった。彼はグランプリ・オブ・インディアナポリス終了翌日の5月5日にROPを受ける予定だ。カラムのマシンのスポンサーは未発表。
以上

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