オープンテストを走る琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
「インディー500に向けてよい導入になると思います」
――5月がグランプリ・オブ・インディアナポリスで始まります……。
佐藤琢磨:私はこれを良いアイディアだと思っています。チームにとって大変なことはわかっています。インディ・グランプリが終わったら、すぐさまインディー500のプラクティスに入らねばならないのですからね。しかし、私たちは新しいレースがインディアナポリスで開催されることを、ファンとともにエキサイティングだと感じたいし、新しいイヴェントはインディー500に向けての良い導入になると思います。
「路面は平坦でどのコースよりもスムーズ」
――新サーキットはどうですか?
佐藤琢磨:とてもユニークで、私の経験では、このコースに似た性格を持つサーキットはありません。コースは平坦で、路面は非常にスムーズ。インディーカー・シリーズのレースが行われるどのコースよりもスムーズなんです。他のコースとの違いは、ダウンフォース・レヴェルにあります。ロードコースではどこでも最大のダウンフォースが得られるセッティングにするのが普通なんですが、インディアナポリスのロードコースではダウンフォースをかなり小さく設定します。2本の長いストレートがあるから、というのがその理由です。小さなダウンフォースでコーナリング時のグリップも確保し、それらをバランスさせることが必要。レースを戦うにはトップ・スピードを高くしなくてはならず、ドラッグ(抵抗)を小さくすることと、結果としてダウンフォースを小さくすることが求められるんです。
「オーバーテイクはターン1とターン7
――コースのフィジカルさはどうでしょうか?
佐藤琢磨:2本の長いストレートがあり、小さなダウンフォースで走る。これらによって、インディアナポリスのロードコースは体力的に最も厳しいコースとはなっていません。
――追い抜き可能な場所はどこでしょうか?
佐藤琢磨:ターン1が最も多くのオーバーテイクが実現される場所となるでしょう。ターン7もパスができるコーナー。どちらも長いストレートの後の、ハード・ブレーキングが必要となる場所です。
――グランプリ・オフ・インディアナポリスでの成功の鍵は何でしょうか?
佐藤琢磨:低いダウンフォースで走るため、大きなメカニカル・グリップを得ることが鍵になります。アンダーステアを大きなものとさせず、しかも、ブレーキングでのマシンの安定性を高くすることも必要です。
「マーティンというチームメイトを持てるのはとても素晴らしい!」
――グランプリ・オブ・インディアナポリスは新しいレースで、それはあなたにとってプラスとなりますか?
佐藤琢磨:そうなるといいですね。歴史を振り返ると、新しいレースは私に取って良いものになってるんです(レイアウトが変わった2011年のエドモントンでは、プラクティス1回のみで予選となり、ポール・ポジションを獲得。2013年のヒューストンも同条件となってPPをゲット)。しかし、先週オープン・テストでみんな走っていますから、準備万端でレース・ウィークエンドに臨んで来るものと思います。
Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
――マーティン・プラウマンというチームメイトがいることについて
佐藤琢磨:マーティンというチームメイトを持てるのはとても素晴らしい。オープン・テストではインディーカーを走らせた経験の不足から厳しいスタートを切らざるを得なかったマーティンでしたが、2台分のデータを収集できる点が大きなプラスですね。セッティングの仕事も分担できます。ふたりで情報をすべて共有できることは、ともに前進するための大きな助けになる。チームをより一層プッシュすることも可能になる。
以上
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