ターン2を攻める琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
Jack Amano(以下――):グランプリ・オブ・インディアナポリス、インディー500と連戦で来て、すぐにデトロイトですが疲れはないですか?
佐藤琢磨:疲れはないです。大丈夫です。
――今年のデトロイト、走ってみて、コースに何か変更はありましたか?
佐藤琢磨:縁石が何箇所か変わりましたね。ターン3とターン7かな? 以前のデコボコのランブル・ストリップじゃなく、グランプリ・オブ・インディアナポリスで使ったFIA規格の低いヤツになりましたから、走り易くなっています。でも、僕らのクルマが言うことを聞かなかった。最初はタイヤの内圧もバラバラだったし、どうしちゃったんだ? ってぐらい。後半にラップ・タイムがちょっと良くなりましたけど、みんなも一気に上がって、アレッて感じでしたね。
――最後の2ラップでタイムがパパッと上がったのは、クルマが良くなって来たっていうことだったんでしょうか?
佐藤琢磨:はい。クルマは一カ所セッティングを変えたんだけど、ようやく何かまとまって来たって感じでしたね。その前まではちょっと、自分の目の前にクルマがいたりして、バック・オフしてたんです。最後になって、ようやく2周連続でタイムを出せたかなってところでした。でも、今、前との差が凄くある(トップを1秒2550差)ので、そのあたりは良くないですね。
「次のセッションではクルマ全体を見直したい」
――タイヤは1セットのみの使用でしたか?
佐藤琢磨:はい、1セットでした。
――では、次のセッションでは2セット目以降でタイムを上げたいですね。他のカテゴリーのレースが多く、路面は荒れ気味では??
佐藤琢磨:そうですね。路面のグリップは、セッションの最後でやっぱり劇的に良くなりますね、ラバーが載って来ると。ラバーが載ると、あるところまでは二次曲線状に良くなる。ラバーが載ると、自分のラバーにくっついて、さらにそれが貼り付けられるっていうか……。そのレベルに行くまでにちょっと時間がかかりましたね。そこまではずっと路面がサラサラでした。次のセッションの前にまたツーリングカーとかが走るので、また少し路面は汚くなるでしょう。それに気温がグッと高くなりそうなので、どれぐらい速くなるかはわからないですね。それよりも、次のセッションではクルマ全体を見直したいかな?
――暑さを乗り越えて、みんなラップタイムがさらに速くなりそうな感触ですか?
佐藤琢磨:ウチは速くしないといけないと思う。
――去年はデトロイトあたりから苦戦が始まりました。その反省から、今年に向けてチームと考えた策とかはありますか? 今年もタイトで厳しいスケジュールが続きますが?
佐藤琢磨:一応、秘策とは言わないけど、そういう方向でやってます。だから、ここからが勝負だよねっていう感じで。去年は悪かったところ、宿題が溜まっちゃったまま次のレースに行かなきゃいけなくて、ウチのリソースだと解決できないままで次へ。予習ができなかった。そこら辺をキッチリやって行こうっていうのを冬の間に話していて、今回はエンジニアが一人増えているでしょ? そこら辺が去年の反省を踏まえてって部分です。マン・パワーを増やして、データ処理ができるスピードを上げましたね。それで追いつければいいけど。あとは打開策。それが見つけられるか、見つけられないかは、自分たちの才能の問題。
――では今週、そしてシーズン中盤戦の戦いぶりを楽しみにしています。
佐藤琢磨:はい、ありがとうございます。
以上
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