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| Photo:INDYCAR (Dan Boyd) クリックして拡大 |
40秒4525 222.483mph（＝約 357.975km/h） 10位 20周走行
コンバインド 40秒4525 222.483mph（＝約 357.975km/h） 99周走行
「クルマはいま、どっちにいっちゃうんだろうというところ」
Jack Amano（以下――）：雨で1時間ちょっとでプラクティスが終わってしまいました。
佐藤琢磨：ホント、全然走れてないですよね。
――20周走って、ベストはトラフィックの中での20周目でしたね？
佐藤琢磨：昨日言っていた3回の走行すらできなかった。今日は雨が降るっていうので、本当はユーズド・タイヤでもうちょっとチェック・ランをしてからニュー・タイヤに履き替えてってやりたかったけれど、それもできなかった。ちゃんとしたバック・トゥ・バックのテストができなかった。メニューもちょっと中途半端になっちゃってましたね。クルマはちょっと今、どっちに行っちゃうんだろう……ってところにまだ来ちゃいました。だから、昨日の続きとしては、昨日のところのレベルは保ってるんだけど、もう一段上がりたかったのが、なんだか半歩でコケちゃったような感じで、もう1、2回走って色々周りを固めないと、本当に今の方向が合っているのかどうかもわからない状態ですね、今。それを20周では判断するところまで行かなかった。
――コース閉鎖の判断も早目で、今はもう晴天になってます。
佐藤琢磨：ねぇ、もう今は雲もないし、これからずっと晴れですよ。もったいない。
――夕方に1時間ぐらいは走れたっぽい感じですよね。
佐藤琢磨：全然走れるよ。今なら、太陽が出たらすぐに乾くでしょ。ジェットドライヤーも使って。
エンジンもちょっと微妙です。規定マイレッジまであと700マイル」
――シリーズ自体が今日は「もうそろそろ休みたい」モードに入っちゃった感じですね。グラン・プリ・オブ・インディアナポリスから休みなしでインディーのプラクティスに入ってますから……。で、明日からも天気予報は決して良くないんですが……。
佐藤琢磨：ちょっと大変ですね。このまま予選だっていうのは……。あと、エンジンもちょっと微妙なんですよね。規定のマイレッジ＝2500マイルを走り切らないと換えられないルールになったみたいなので。僕らは交換マイレッジまであと700マイルぐらい走らないとなんない。
――去年は、マイルが途中でも、インディー500では交換オッケーで、インディーの後にマイレッジの残っているエンジンが使用可能というルールだったのに。
佐藤琢磨：700マイル走るって大変なんですよね。だから、指定されている距離を走り切らないと、このエンジンで予選をやるか、あるいはエンジン・マニュファクチャラーの事情でのエンジン交換するか。そうする場合、新ルールだとチームとドライバーにはペナルティがないけれど、エンジン・サプライヤーは1エントラントにつき4エンジンを越えた場合、チャンピオンシップ・ポイントを獲得する権利がそのエントラントにはなくなってしまう。自分たちとしてはエンジンを換えたい。
――予選はハイブーストで走るし、第二世代スペックの方が当然速いんですよね？
佐藤琢磨：ミカイル・アレシン（シュミット・ピーターソン・モータースポーツ）はもう新スペックで走っていて、速いものね。
――予選がギリギリまで近づいた方がさらにスペックが良くなるってことはないんですか？佐藤琢磨：いや、それはないです。もう第二世代スペックは完成しているから。スペックは変わらないです。それでみんな、プラクティス開始からグルグル走ってるんですよね。天気が悪くなるからっていうのもあるけど、普通だったらもうちょっとセットアップ・パッドに戻してチェックして……っていうのをやるんだけど、"とにかく走れ、走れ”って感じでしょ。
「トラフィック中での車の動きも新たな課題です」
――今の状態から一気に予選に突入……とことは起こりにくいでしょうが、少ない走行時間、距離で予選日が来ちゃう可能性が高まって来ました。
佐藤琢磨：それは勘弁して欲しいですね。今日はトラフィックにちょっと入ってったんだけど、あまりクルマの動きが良くなかった。だから、それも新たな課題ですね。単独では良いところまで来たんだけどね。明日もしも晴れたら、全然違う方向からクルマ作りをやってみたいです、トラフィック対策として。そして、それを煮詰めたいです、予選までに。まだ予選シミュ（シミュレーション）もやってないしね。ウィングも落としてないしね。マイナス4.7までしか行ってないから。
――好天を祈るのみですね。明日以降、走るチャンスがあるように。
佐藤琢磨：そうですね。
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