2014年4月24日木曜日

2014 INDYCAR レースプレビュー :第3戦ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ 

昨年のウィナーはハンター‐レイ
ペンスキーの牙城を崩す


 シリーズ第2戦として開催された2013年のホンダ・グランプリ・オブ・アラバマではライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート/ダラーラ・シボレー)が優勝した。1ラップ勝負の予選を戦って見事にポール・ポジションを獲得した前年度シリーズ・チャンピオンは、予選2位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)と予選6位だったエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、ふたりの元バーバー・ウィナーとトップ争いを演じた。
 ハンター-レイは90周のレースの終盤76周目にカストロネベスをパスし、その後に背後へと迫ったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)からの攻撃を退け、シーズン初勝利を飾った。カストロネベスは3位で、4位はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)。パワーが5位だった。


ディクソンは何と4年連続のランナーアップ
 バーバー・モータースポーツ・パークでの歴代ウィナーは、前述のとおりに初開催だった2010年がカストロネベスで、2011年と2012年がパワーと、最初の3年間はチーム・ペンスキーが3連勝していたが、昨年ハンター-レイ及びアンドレッティ・オートスポートが初めてその牙城を崩した。

 ディクソンは初開催だった2010年に2位フィニッシュして以来、このレースで4年連続して2位。つまりは4年続けて優勝し損ねるという悔しい記録を打ち立てている。

佐藤琢磨、オープンテストで好タイムをマーク

 なお、今年も開幕前に2日間のオープンテストがバーバー・モータースポーツ・パークでは行われ、2日ともパワーがトップタイムをマークした。今年は開幕戦で早くも1勝しているパワー。バーバーでも彼は優勝候補の筆頭に挙げられる。佐藤琢磨もテストで2日ともトップ5入りをする好タイムをマークしており、今年の彼らの常設ロードコース用セッティングは上々の仕上がりと見られる。ただし、テスト時は非常に寒く、今週末のレース本番では暖かく、あるいは暑くなると見られている。大きく異なる気象条件ではテストとは違った面々が上位に顔を出して来る可能性もある。

 因みに、琢磨の過去のバーバー・モータースポーツ・パークでの戦績は以下のとおり。
2010年 予選6位/決勝25位
2011年 予選11位/決勝16位
2012年 予選16位/ 決勝24位
2013年 予選12位/決勝14位
以上

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