2014年3月31日月曜日

2014 INDYCAR 佐藤琢磨コメント4 第1戦セント・ピーターズバーグ Day2 予選:「Q2は最初からドライタイヤで行った方が勝算はある、そういう戦略でした。Q1もQ2も非常に僅差のトップ3だったんだけれども、そこをトップ通過できたっていうのはすごく良かったですね」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ファイアストン・グランプリ・オフ・セント・ピーターズバーグ
フロリダ州セント・ピーターズバーグ公道コース
3月29日 予選 
予選セグメント1 グループ2 1位 1分12秒0073(6周走行)
予選セグメント2 1位 1分03秒0131(7周走行)
ファイアストン・ファスト6 1位 1分01秒8686(7周走行)

「予選をやりたいとずっと思っていました
シリーズとプロモーターの人たちに感謝したいです」
Jack Amano(以下――):今日は悪天候で、予選がキャンセルになる心配さえありました。
佐藤琢磨:はい。そうなった場合、自然な流れで言えば、今朝までの3回のプラクティスタイムでグリッドを決めればいいと思うし、そうなると考えてたんだけど、ルールブックはそうなってなくて、去年のポイントスタンディングを当て嵌めると。僕らはそうなるとかなり後方に沈んでしまうところだった。だから、予選ができないでグリッドが決まるのは非常に悲しいので、それだけは何とか避けて、予選をやりたいってずっと思っていました。それで、結構早く雨が止んで、夕方予選をやることができたので、シリーズとプロモーターの人たちに感謝したいです。

――予選が始まる前から路面はかなり濡れていて、難しい戦いになると感じていたと思いますが、どうでしたか?
佐藤琢磨:レイン自体はそんなに心配してなかったんですが、路面が乾いて行くっていう状況になると、運・不運も出て来るし、非常に素早い判断がクルマ作りでも必要になって来ますよね。ウェットは普段であればチャンスなんだけど、今回みたいに非常に安定した状態では、できるだけ安定したコンディションで走りたかったっていうのが本心でしたね。

「結構早い段階でスリックに移行できる感触を得ていました」
――実際の予選Q1は、コンディションなど、どうでしたか?
佐藤琢磨:すぐ前に行われたサポート・レースを見ていた時に、路面の乾いて行くスピードが遅かったので、もしかしたらQ2、Q3までウェットタイヤかな? とも思ってたんだけど、Q1を終わった時点でもうすでにレインタイヤはブローしてたので、結構早い段階でスリックに移行できるなって感触を得てました。


――レッドをQ2から使う、その判断はスパッとできたんですか?
佐藤琢磨:いや、最後までかなり悩みました。だけど、ラップタイムとかクルマのフィーリングから、確実にセッションの中盤にはドライタイヤに換えたいという希望を伝えてて、それをやるなら早くからやった方がいいだろうっていうことになりました。ただ、タイムを出せない状態でいるセッションの最初にイエローが出るとかも考えられる。最初はウェットタイヤの方がタイムが速いから、先にウェットタイヤでタイムを出しに行った方がいいんじゃないかって話もありました。その場合は、残り5分を切った状態でタイヤをウォームアップして……という戦い方になる。だったら最初からドライタイヤで行った方が勝算はある、そういう戦略でした。この時、サスペンションのスプリングとダンパー変更、ダウンフォースも変更も同時進行してたので、ピットの無線はすごいことになってましたね。

――Q2のコースインが少し遅かったのは、その辺りの事情からだったんですね?
佐藤琢磨:はい。変更が全部間に合わなかったんです。

「レッドタイヤに熱が入ってからは、これは行けるという感触でした」
――レッドタイヤでQ2を走り出して、フィーリングはどうでしたか? 正しいチョイスだったとすぐさま感じたんでしょうか?
佐藤琢磨:すぐわかりましたね。アウトラップはもちろんメチャクチャ滑り易かったんですけど、タイヤに熱が入って温度が上がってからは、かなりの勢いで路面を掴み出したので、コレは行ける! って確信に変わりました。コース表面が反射したせいでよく見えなくて、特に1コーナーでしたけど、どこが濡れているのか、ただ光ってるだけなのかがわからなかった。特にQ3でそういう感じがありまいたね。

――最後まで完全にドライではなかったんですね。
佐藤琢磨:はい。ところどころ濡れてるパートがあったんですよね。ターン1のブレーキングは最後までアウト側ではできなかったから。一度行ったんだけど、ものすごいロックしちゃった。そういうのも含めて、路面のコンディションに対応しながらクルマをどういう風にしようかとかも考えながらQ2は走っていました。Q1もQ2も非常に僅差のトップ3だったんだけれども、そこをトップ通過できたっていうのはすごく良かったですね。
その2に続く

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