Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
小雨に見舞われ、本格的な走行は午後からスタート
開幕戦まで2週間を切っての開催となる2日間のオープン・テスト@バーバー・モータースポーツ・パーク、今日はその初日だった。しかし、アラバマ州バーミンガムは朝から小雨と低気温という悪条件となっており、午前10時から正午までの時間帯に走ったのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だけ。それもたったの4周だった。
本格的な走行が始まったのは、午後1時過ぎ。まだ気温が6.7℃という低さ。それでも路面は13℃と、ファイアストン・タイヤがグリップを発揮する温度レンジには入っていたので集まった22台のエントラントたちが走行を始めた。
「自分たちのマシンはかなりイイ」とモントーヤも好調ぶりをアピール Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
午後5時まで走行は3時間40分に渡って行われ、最速タイムはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分07秒6492=平均時速122.3961mphだった。パワーは今日48周を走行、ベストは終盤の39周目に記録された。
2番手タイムを出したのはファン・パブロ・モントーヤ(ペンスキー・モータースポーツ)。ベストは55周走ったうちの49周目に出した1分07秒7170。パワーとの差は僅かに0.0678秒だった。
そして、3番手タイムはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)の1分07秒7214=パワーと0.0722秒差だった。
「テストであっても一番時計は気持ちがいい。難しいコンディションだったが、マシンをとても良いセッティングに仕上げることができた。4月のレース時は今日とは大きく異なるコンディションとなるだろうが、状況に合わせてマシンを速いものに仕上げることは大切なんだ」とパワーはコメントした。
モントーヤは、「多くのプログラムをこなした。まだ完璧じゃないが、自分たちのマシンはかなりいいセン行っていたと思う。体力面も問題ない。ステアリングが重くて大変てことも、首が少しキツいかな? というコーナーもここにはひとつしかない」と話していた。
カストロネベスは、「ペンスキーが1-2-3を占める、とても良いテストとなった。3台のマシンで多くの貴重なデータを集めることができたと思う。モントーヤの加入は大きなプラスだ。そして、チーム全体が勝利に向って全力を出している」と話した。
ディフェンディング・チャンピオンのディクソンは4番手
ペンスキー・トリオがオープン・テストの初日にトップ3を独占する先制パンチを繰り出した格好だったが、4番手には昨年度チャンピオンのスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)がキッチリ着けた。午後3時を迎えようという頃、路面がキレイになるのを待って一番遅くに走り出したターゲット勢だったが、ディクソンは40ラップを走り込んだ。彼のベストは24周目に記録された1分07秒8225で、トップのパワーとの差は0.1733秒だった。ディクシー以外のガナッシ勢はというと、ライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)がセッション終了間際に6番手に食い込む1分07秒8834をマークし、昨年初優勝を飾ったチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は1分08秒3209のベストで11番手。新加入のトニー・カナーン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は1分08秒3254のベストで12番手だった。
佐藤琢磨は5番手タイムをマークし、順調な滑り出し
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「他のホンダ・エンジン・ユーザーに小さな問題が発生したので、その部分の確認を行うために自分たちも早目の走行終了となりました。多分、その問題は大きなものではないはずです。今日は午前中が悪天候でしたが、とても良いテスト、収穫のある1日とできました」と琢磨は話した。バーバー入りする前にセブリング、ソノマ、ホームステッドでテストを重ねて来ているので、マシンの仕上がり具合は過去4シーズンより準備を整えることができているのだ。
明日の走行は、1セッション目が午前10時開始で正午まで。ランチ・ブレイク2時間を挟み、午後2時から午後5時までの第2セッションが予定されている。
以上
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