2日連続でトップタイムをマークしたパワー Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
オープン・テスト2日目も朝は雨。走行開始は午後12時45分となり、そこからは雨による中断なく夕方5時まで走行が続けられた。今日もバーミンガムは寒いままで、最高気温は予報に反して10℃までしか上がらなかった。
寒さの中の2日目もトップタイムをマークしたのは、チーム・ペンスキーのウィル・パワーだった。昨日の彼のベストは1分7秒6492で、2日目にはそれを1分7秒0608まで縮めてみせた。0.5884秒の短縮に成功したのである。
因みに、昨年のオープンテストでのベストもパワーが記録していたが、それは1分7秒1329。0.0721秒とごく僅かながらスピードアップが今年達成された。コンディションは違うが、使用タイヤは同じであった。昨年のバーバーでの予選ベストと比較すると、今日のパワーのベストは0.1513秒遅かった。ただし、予選ではソフトコンパウンドのレッドタイヤが使用され、より高いグリップが約束される。
ジャスティン・ウイルソンが新エンジニアの下、2番手タイムをマーク
テスト1日目はペンスキー勢がトップ3を独占したが、テスト2日目にはジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)が前日の7番手から大きくジャンプ・アップして2番手に食い込んで来た。
2日目好調のウィルソン、モントーヤをインサイドからパス Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
同チームは2人いたエンジニア、ビル・パパスとジョン・ディックの両方をこのオフの間にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに引き抜かれてしまったが、新たに起用したマイケル・キャノンとウィルソンがコンビを組むや即座に高い実力を発揮、テスト初日の7番手から2日目には2番手のタイムを記録するまでに進歩を遂げた。
逆にレイホール勢は、二世代目のグレアム・レイホール、シーズン序盤戦に起用されるベテランのオリオール・セルビアともどもテストでのパフォーマンスは低かった。レイホールは総合19位、セルビアは最後方の22番手だった。
順調なディクソンの陰でカナーンは2日連続でトップ10入りならず
Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
2日目の3番手はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。ディフェンディング・チャンピオンのベストは1分7秒0791で、トップのパワーとの差は0.0183秒という小ささだった。ディクソンはテスト初日が4番手だった。新チームメイトのトニー・カナーンは、走行1日目がガナッシ勢で一番後方の12番手。2日目がガナッシ勢4人中3番手の11番手と、2日続けてトップ10入りができなかった。
佐藤琢磨、4番手のタイムをマーク!
順調な仕上がりを見せる佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
昨日2番手だったファン・パブロ・モントーヤは、2日目は9番手だった。ベストは1分7秒4764。そして、昨日3番手だったカストロネベスは、2日目は6番手だった。
アンドレッティ・オートスポートの仕上がりはもう一つ
今年からホンダ陣営に加わったアンドレッティ・オートスポートは、開幕前最後のテストで今シーズンを楽観視できるリザルトを得ることができなかった。2012年チャンピオンで、昨年のバーバーで優勝しているライアン・ハンター-レイが7番手でチーム内最上位(ラップ・タイムは1分7秒4495)。ジェイムズ・ヒンチクリフは1分7秒4639のベストで8番手。アンドレッティ家の三代目であるマルコ・アンドレッティはトップから0.7334秒差で15番手、そして、ルーキーのカルロス・ムニョスは2日目最多の79周を走り、1分7秒9437のベストで16番手だった。
昨年2勝してランキング3位に食い込んだシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)も、パワーに0.4627秒差の10番手と、あまり目立たない結果を出すにとどまった。
今年は3人のルーキーが出場するが、その中での最速はジャック・ホウクスワース(ブライアン・ハータ・オートスポート)だった。彼のベストは1分7秒6542で、12番手につけた。
以上
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