佐藤琢磨の快走で2014年のインディーカー・シリーズは幕を開けた Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
ブラック・タイヤのパフォーマンスが低く後退
青空の下での開幕戦、新品のレッド・タイヤを履いた佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)は完璧なスタート・ダッシュを見せ、序盤の28周に渡ってトップを走った。しかし、決勝での琢磨&フォイト・チームはブラックタイヤでのパフォーマンスが今ひとつで、予選4位だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)にパスを許し、その後はジリジリと順位を下げて行く苦しい戦いを余儀なくされた。
最終スティント直前のピット作業で2ポジションダウン
最後はウィルソンのチャージを退けて7位
最終スティントを前にしたピットストップに5番手で入った琢磨だったが、ここでチームがピット作業に手間取り、ガナッシ勢2人に先行を許し、7位まで後退。82周目のリスタートはトップだったパワーが減速し過ぎたのが原因で後続に混乱発生し、その影響を受けた琢磨はシモン・パジェノー(シュミット・ピーターソン・ハミルトン・モータースポーツ)に抜かれた。しかし、この時にルーキーのジャック・ホウクスワース(ブライアン・ハータ・オートスポート/BWM・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)が他の3台を巻き込むアクシデントを起こし、3位だったマイク・コンウェイ(エド・カーペンター・レーシング)が接触されて大幅にポジション・ダウン。琢磨は7位を保つことができた。
87周目のリスタートからは、琢磨がユーズドのレッドで、ターゲット・コンビはフレッシュのブラックだったため、パジェノーと共に彼らをパスしてトップ5へ……との期待がされたが、琢磨は7位のままでのゴールとなった。背後からジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)がプレッシャーをかけ続ける状況下、琢磨はミスのないドライビングを続けて7位を守り抜いた。
優勝はウィル・パワー。2シーズンにまたがる3連勝
優勝はパワー。今季初勝利で、キャリア22勝目。昨シーズン終盤のヒューストンでの2レース目、最終戦フォンタナでも勝っている彼は、2シーズンに跨がっての3連勝を飾った。
優勝はパワー。2位はハンター-レイ。3位にはカストロネベスが入る Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
エンジン・バトルでは、強豪チームをふたつ持つシボレーが開幕戦では勝利を収めた。1位、3位、4位がシボレー勢で、ホンダは2位と5位。開幕戦を終えてのポイントはシボレー120点、ホンダ72点となった(暫定)。トップ5でどれだけ多くのドライバーをフィニッシュさせられるかが今シーズンから採用されたポイント・システムでは重要となっている。
以上
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