2014年3月26日水曜日

2014 INDYCARレポート 第1戦 セント・ピーターズバーグ:佐藤琢磨 開幕戦に向けて by AJ・フォイト・レーシング

Photo:INDYCAR

シーズン開幕まであとわずか!

 開幕ムードが着々と盛り上がってますね。出場チームからのリリースなどがどんどん飛び込んで来てます。
 AJ・フォイト・チームからも、今日、開幕戦ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグに向けたニュースが配信されました。
 9シーズンに及ぶスポンサー活動で、ABCサプライ社は5万人以上のゲストをレースへと招いて来たそうです。今年は記念すべきスポンサー活動10年目。その開幕戦セント・ピーターズバーグでは、なんと650人ものお客さんをサーキットへとお招きするんだそうです。

 では、昨年から恒例となっている佐藤琢磨選手のコメント集をリリースより翻訳してお届けします。


オフの間のテスト・プログラムについて 

佐藤琢磨:冬の間のテストで得た結果によって、開幕に向けて大変元気づけられています。昨シーズン中の幾つかのマシン・セッティングで疑問を感じていた部分について、オフの間にチェックができました。そして、同じ項目のテストを繰り返すことにより、良い解答を掴むことができました。このようなテストは、シーズ中やレース・ウィークエンドに行うのが難しいんです。時間的な、あるいは他の制約がかかって来るためです。私個人的としては、今シーズンの我々は今まで以上に入念な準備を行ってシーズンを迎えられるという印象を受けています。昨シーズンの場合、私のチームとの最初のテストは2月終わりに近い頃に行われました。それがこの冬にテストをスタートさせたのは、12月でした。心理的にも、私たちは2ヵ月もの先行ができました。学ぶべきことは多く、実際に私たちは多くをテストから学び取りました。もうひとつのプラスは、去年から今年にかけ、チーム・メンバーが同じままだという点です。お互いをよく知っていて、何をするかを理解している。それは大変ポジティブなことです。チームのひとりひとりが素晴らしい仕事をしていますから、私としても新しいシーズンが楽しみで仕方ありません。
セント・ピーターズバーグで速さを発揮するための鍵 

佐藤琢磨:セント・ピーターズバーグのストリート・コースでは、強いアンダーステア(=プッシュ)が出ます。幾つかかなりの高速コーナーもありますが、シャープで強力なフロント・エンドを作り、しかし、リヤにも安定感(=ルースやオーバーステアでない)を保つようにしなければなりません。
 空港の滑走路をメイン・ストレートに使うというユニークさがセント・ピートのコースにはあり、それはそれで大変おもしろいのですが、ターン1入り口の白いペンキが塗られた広大なエリアには要注意。滑走路用のペイントなんですが、ハード・ブレーキングをし、ステアリングを切り込んでターン・インを行う場所なのに、路面が大変滑り易いんです。とてもトリッキーなコースとも言えます。
 

新しいポイント・システムについて 

佐藤琢磨:良い改変だと思います。ビッグ・オーバルでの500マイル・レース(トリプル・クラウンの対象となるコースx3)で倍のポイントが与えられるのはエキサイティングだし、興味深くも有ります。インディー500での予選が結構なポイントのかかったものになる点には少々驚いています。インディーの予選は大きなチャレンジになりますね。
 

セント・ピートでの目標
 

佐藤琢磨:少しでも多くのポイントを獲得すること。昨年のレースのように高い競争力を発揮できる可能性は大きいと見ていますが、シリーズに出場するエントリー全体が大きなレベル・アップを果たしていますから、実力はかなり拮抗していると思います。最初のプラクティスからスムーズなスタートを切り、一歩ずつ着々と進んで行かねばなりません。すべてが順調に行けば、私たちは力強いレースを戦うことができるでしょう。
 

ホンダの新ツインターボ・エンジン 

佐藤琢磨:昨年のエンジンと大きな違いはありませんが、低回転からのピックアップが向上していますし、ターボ・ラグも短くなっているのでスピードは速くなっていると思います。トルクもパワーも増大し、パワーの出具合も良くなっているので、より速く走れるはずです。
 

ストリート/ロードコースでのリスタートが一列に戻る件に関しては? 

佐藤琢磨:私としては二列でのリスタートはまったく好きじゃありませんでした。時としてアドバンテージやチャンスに繋がることもありますが、反対のことも起こってました。2列でのリスタートは、ターン1が混雑するという点ではレースをエキサイティングにしていましたが、同時に不公平な面もありました。1列スタートでレースが明瞭なものに戻るのは良いことだと思います。
 

ヴェライゾンがタイトル・スポンサーとなって
ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ・チャンピオンシップになったことについて 

佐藤琢磨:みんなにとって素晴らしい。シリーズにとっても、チームにとっても、レースを行うサーキットにとっても、ファンにとっても。ヴェライゾンは私たちのレースを多くの人々に広めることのできるユニークなポジションにあって、それは私たち全員に有益だと思います。

*佐藤琢磨のセント・ピーターズバーグでの戦績
 ベストのスターティング・グリッドは、ABCサプライ/AJ・フォイト・レーシングでの初めてのレースだった昨年の2位。
 ベスト・フィニッシュは5位。2010年、琢磨にとって最初のインディーカー・レース。
 昨年のフロント・ロウ外側2位グリッドからのスタートは、ABCサプライ・チームにとってもベスト・グリッド。そして、チームとしてのベスト・フィニッシュは、2011年と2013年の5位。

 今週末の開幕戦では、ABCサプライのパートナーであるレナー(フロリダ州のマイアミが本拠地)、ユニバーサル・ルーフ&コンストラクティング(フロリダ州オーランドウが本拠地)、2社のロゴが琢磨の乗る14号車のエンジン・カバー、サイド・ポッドに貼られる。
 ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグは、ABCテレビで東部夏時間の午後3時から生放送。

以上

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