5チーム、10名のドライバーがセブリングに結集
オフの間にテストを行うコースとして人気の高いフロリダ州セブリングのショート・コース=全長1.65マイルで、シボレーが今年最初のマニュファクチャラー・テストを行った。1月17日=1日間のテストに参加したのは以下の10名。
チーム・ペンスキー:エリオ・カストロネベス、ウィル・パワー、ファン・パブロ・モントーヤ
チップ・ガナッシ・レーシング:スコット・ディクソン、トニー・カナーン、チャーリー・キンボール、ライアン・ブリスコー
KVレーシング・テクノロジー・SHレーシング:セバスチャン・ブルデイ
エド・カーペンター・レーシング:マイク・コンウェイ
パンサー・レーシング:カルロス・ウエルタス
なお、今回はプライベート・テストのため、各エントラントの記録した周回数やベスト・ラップといったデータは発表されていない。
2014年バージョンのエンジンによる最初のテスト
シボレーのインディーカー・プロジェクト・マネジャーであるクリス・ベルーベは、「2014年シーズンに向けてのエンジン・ホモロゲーションでは、例えば新しいターボ・チャージャーの採用や燃料供給系統の設計など、去年まで使用していたエンジンからの変更がとても多くの部分で許可されている。それらの開発には昨年中に着手したが、今回はそのエンジンでの最初の実走テストであり、エンジニアとしては期待と不安の入り交じったものでもあった。そして、大変収穫の多いテストとできた」と今年初のマニュファクチャラー・テストを高く評価した。
チーム・ペンスキー、新たなドライバー3人体制で好スタート
シボレーのアンカー・チームであるチーム・ペンスキーは、今回が2014年のドライバー・ラインナップ3人を同時に走らせる初めてのテストとなったが、テストを終えたカストロネベスは、「3人でデータを集め、話し合ってマシンを良くして行く作業を進めた。ファン・パブロが加入し、チームにプラスがもたらされている」と語り、「2014年スペックのエンジンで走っているため、細かなトラブルもあった。期待していたほど午前中は走れなかったが、今年最初のテストでエリオとファン・パブロと走ることができた。全員が良いフィードバックを行い、マシンを良くするために協力ができていた。良い1年になると思う」とパワーは話した。そしてモントーヤは、「今日は様々なことをテストできたが、マシンバランスで苦労した。このコースでのマシンはこれまでは大抵良かったんだが、今日はなぜだか走りづらかった。マシンを学んでいる最中なので、それも仕方がない。おもしろいのは、今日は自分とウィルが同じ問題で悩み、エリオはそうでもなかったところ。こういった点からお互いのデータを比較し、マシンを良くして行くことができると思う」とコメントした。
シボレーにスイッチしたガナッシ
初の4カー同時テストの首尾は上々
今年からシボレー陣営に加わったチャンピオン・チームのチップ・ガナッシ・レーシングも4カーを同時に走らせるテストは今回が初めてだった。ディクソンは「各マシンが担当プロジェクトをこなし、様々な項目をテストした。エンジンに関しては幾つか小さいものだが解決すべき点があった。それは新しいエンジンにとっては当然のことだ。マッピングなど多くのテストを行い、大きな進歩を果たすことができた」と話した。
今シーズンからエンジンの交換が行える走行距離は2500マイルへと伸ばされる。昨年までは2000マイルだったのだから25パーセントの大幅増だ。シボレー・エンジンの耐久性は過去2シーズンでも高く、今回のテストに関してもグルーベは喜びのコメントを発していたが、テストへの参加チームからはエンジンのトラブルに関する言及もなされていた。彼らは2月中にカリフォルニア州のフォンタ(全長2マイルの高速オーバル)とソノマ(常設ロードコース)、あと2回のマニュファクチャラー・テストを予定している。
*ウエルタスはコロンビア出身の22歳=2013年はフォーミュラ・ルノー3.5シリーズで1勝。コロンビアン・ドライバー急増中といった印象だが、彼がパンサーから2014年のインディーカー・シリーズに出場するかどうかは未定。ジョン・バーンズ率いるチームの新スポンサー体制についても未だ明らかにはなっていない。
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