Photo:INDYCAR (Eric Anderson) |
ウィニング・ドライバーの中にセバスチャン・ブルデイ
アメリカのスポーツカーレースの世界ではこの14年ほどふたつのシリーズが存在して張り合っていたが、昨年中に合流……正確に言えば片方がギブアップ……した。オープンホイールでもこんな話、あったデスね。
2014年が新しいスタートとなったスポーツカー、その最初のレースは先週末のデイトナ24時間レースだった。舞台はフロリダ州デイトナ・ビーチのデイトナ・インターナショナル・レースウェイ:全長3.56マイルだ。
チュードル・ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップの開幕戦として開催された第52回ロレックス24・アット・デイトナで総合優勝を飾ったのは、2010年設立とまだ若いアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)というチームだった。AXRが走らせたマシンは、コヨーテ・シャシーにシボレー製V8エンジンを搭載したコルベットDP(DPってのはデイトナ・プロトタイプの略)。ウィニング・ドライバーはポルトガル出身のジョアン・バルボサ、ブラジルのクリスチャン・フィッティパルディ、フランスのセバスチャン・ブルデイというインターナショナルトリオだった。
優勝争いはゴールまで熾烈を極めた。3台のマシン=アクション・エクスプレス・レーシングの2台とウェイン・テイラー・レーシングのダラーラ・シボレーが最後まで接戦を繰り広げたのだ。残り8分で振られたグリーン・フラッグの直後、見事なダッシュでトップを奪ったバルボサは、1.4秒という僅差でマックス・アンジェレッリらの乗ったウェイン・テイラーのチームを下した。AXRはもう1台が3位でゴール。チームを創設した2010年にデイトナで勝った彼らにとっては2度目のデイトナ24時間制覇となった。
現役インディーカー・ドライバー、4年連続デイトナウィナーに
Photo:INDYCAR(Eric Andeason) |
現役インディーカー・ドライバーがデイトナ24間レースの勝者に名を連ねるのは、これで4年連続。フィッティパルディもCART時代にインディーカーで勝っている元F1ドライバーだ。ブルデイはレース中のファステスト・ラップも見事に記録してみせた。
F1も走った経験を持つブルデイだが、実はスパ24時間での総合優勝や、セブリング12時間でのクラス優勝も記録……と、耐久レースの世界でも華々しい戦績を誇っているのである。ただ、生まれ故郷のル・マンで開催される世界最大のスポーツカー・レース=ル・マン24時間ではまだ2位にしかなったことがない(それも2回。ともにプジョー・ワークス・マシンで)。
ガナッシはフォードエンジンに苦しみ2台ともDNFに
ハンター-レイはクラス3位で表彰台
チップ・ガナッシ・レーシングは、2台ともレース終盤にリタイアを喫した。彼らはシャシーこそ使い続けて来ているライリーだが、エンジンを今年からフォードにスイッチしており、そこが今年はウィーク・ポイントとなっていた。
Photo:INDYCAR (Eric Anderson) |
Photo:INDYCAR (Eric Anderson) |
ルーカス・ルーア(プロトタイプ・クラス5位/総合5位)
シモン・パジェノー(プロトタイプ・クラス7位/総合11位)
グレアム・レイホール(GTLMクラス4位/総合14位)
スコット・ディクソン(プロトタイプ・クラス8位/総合15位)
トニー・カナーン(プロトタイプ・クラス8位/総合15位)
ミカイル・アリシン(GTDクラス4位/総合21位)
ミカ・サロ(GTDクラス4位/総合21位)
マックス・パピス(プロトタイプ・クラス31位/総合41位)
ジャスティン・ウィルソン(プロトタイプ・クラス12位/総合47位)
AJ・アルメンディンガー(プロトタイプ・クラス12位/総合47位)
ラファエル・マトス(プロトタイプ・チャレンジ・クラス3位/総合13位)
ジェイムズ・デイヴィソン(GTDクラス22位/総合48位)
トゥリスタン・ヴォーティエ(プロトタイプ・クラス13位/総合56位)
ジェイムズ・ヒンチクリフ(プロトタイプ・クラス14位/総合57位)
アレックス・タグリアーニ(プロトタイプ・チャレンジ・クラス8位/総合58位)
コナー・デイリー(プロトタイプ・チャレンジ・クラス8位/総合58位)
スコット・シャープ(プロトタイプ・クラス15位/総合59位)
ライアン・ブリスコー(GTLMクラス10位/総合60位)
ヤン・マグヌッセン(GTLMクラス10位/総合60位)
キャサリン・レッグ(プロトタイプ・クラス16位/総合61位)
ギャビー・シャベス(プロトタイプ・クラス16位/総合61位)
セバスチャン・サーヴェドラ(プロトタイプ・クラス17位/総合62位)
EJ・ヴィソ(プロトタイプ・クラス17位/総合62位)
ブルーノ・ジュンケイラ(プロトタイプ・チャレンジ・クラス9位/総合63位)
ミモ・ギドリー(プロトタイプ・クラス18位/総合65位)
ジャンカルロ・フィジケラ(GTLMクラス11位/総合66位)
以上
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