2013年8月6日火曜日

2013 INDYCAR レポート 第14戦ミド-オハイオ Race Day 決勝:チャーリー・キンボールがキャリア初優勝!ホンダが1-2-3フィニッシュでシボレーに並ぶ7勝目

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ
ミド-オハイオ・スポーツカー・コース 1周2.258マイル(約3.633㎞)×90周
Race Day 決勝 

キンボール、後半46周をリードする堂々たる初勝利
 

 3ストップ作戦で90ラップを走り切ったチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)がデビュー3年目にしてインディーカーでのキャリア初勝利を飾った。トップグループがキッチリ30周目にピットインした後、その前にピットしていたキンボールはトップへと浮上。セカンドスティントの速さでイニシアチブを握ると46周をリードして優勝へと逃げ切った。

2013年8月5日月曜日

2013 INDYCAR レポート 第14戦ミド-オハイオ Race Day スタートタイヤ:オルタネートでのスタートが主流で15台。プライマリーでのスタートは9台。プライマリー装着の最上位スターターは4番手のマルコ・アンドレッティ

佐藤琢磨はプライマリー装着をチョイス!
スターティング・ラインアップとスタート時の装着タイヤ:

1  ライアン・ハンター-レイ   オルタネート
2  ウィル・パワー          オルタネート
3  スコット・ディクソン        オルタネート
4  マルコ・アンドレッティ     プライマリー
5  チャーリー・キンボール   オルタネート
6  ダリオ・フランキッティ      オルタネート
7  ジャスティン・ウィルソン    オルタネート
8  シモン・パジェノー      プライマリー
9  シモーナ・デ・シルベストロ オルタネート
10 ジェイムズ・ジェイクス     プライマリー
11 EJ・ビソ              プライマリー
12 ジェイムズ・ヒンチクリフ    オルタネート
13 セバスチャン・ブルデイ    オルタネート
14 エリオ・カストロネベス     オルタネート
15 佐藤琢磨            プライマリー
16 ジェイムズ・ダビソン(R)    オルタネート
17 オリオール・セルビア     プライマリー
18 ジョセフ・ニューガーデン    プライマリー
19 トニー・カナーン          プライマリー
20 セバスチャン・サーベドラ       オルタネート
21 トゥリスタン・ボーティエ(R)   オルタネート
22 グレアム・レイホール       オルタネート
23 エド・カーペンター       プライマリー
24 ルカ・フィリッピ(R)          オルタネート

トゥリスタン・ボーティエは予定外のエンジン交換があったために10グリッド降格。
今回はオルタネートでのスタートが主流で15台。プライマリーでのスタートは9台となる。
プライマリー装着の最上位スターターは4番グリッドから発進するアンドレッティだ。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は意外にもプライマリーで行く道を選んだ。早めにピットストップを行って……という戦い方はしない予定ということか。

上記タイヤ・チョイスは、種類のみを各チームがインディーカーに申請する。それらが新品かユーズドかの区別は、グリッドについてみないとわからない。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント56 第14戦ミド-オハイオ Race Day ウォームアップ:「今のポジションからスタートして、うまく順位を上げられなかった場合、どちらのタイヤでスタートするかにもよるけれど、それ如何では早めのピットストップっていう戦い方もあります。反対に、ピットするまで引き延ばす場合もあります。これからすぐ、どっちのタイヤでスタートするか、どんな作戦を使うか、チームと色々決めます。


 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ
Race Day ウォームアップ 01分08秒7241 23位 14周走行

「周りはみんなよいタイムを出していたし、ちょっと大変ですね」
Jack Amano(以下――):2回赤旗が出たウォームアップでしたが、14周を走れました。マシンはどうでしたか?
佐藤琢磨:厳しかったですね。「ヨシ」と思ってやった変更があまり良い方向に行かなかったので。もちろん、トラックコンディションがあまり良くなかったけれども、それだけじゃなかった。最終的に周りはみんな結構良いタイムを出していたし……。ちょっと大変ですね。

――赤旗でのストップを利用してセッティング変更を行い、いくつかのトライは行えたんですよね?
佐藤琢磨:そうでしたね。いくつかやりたいプログラムがあったんだけれども、限られた時間の中でいくつかを一緒にしてやりました。

――では、決勝は水曜から集めたデータを総動員してのクルマ作りで、ということですね?
佐藤琢磨:そうなります。

――作戦も利用して何とか上位へ、ということも期待できますが?
佐藤琢磨:でも、去年までは燃料セーブをしてストレッチすれば2ストップで走れるっていうレースだったけれど、今年は5周伸びて全員3ストップになるので、その辺り、ピットストップのシークエンスは多少違って来るかもしれないけれど、あんまりみんな変わらないピットスケジュールになると思います。逆に、今のポジションからスタートして、うまく順位を上げられなかった場合、どちらのタイヤでスタートするかにもよるけれど、それ如何では早めのピットストップっていう戦い方もあります。反対に、ピットするまで引き延ばす場合もあります。これからすぐ、どっちのタイヤでスタートするか、どんな作戦を使うか、チームと色々決めます。
以上

2013年8月4日日曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント55 第14戦ミド-オハイオ Day2 予選:「少なくとも、レッドタイヤでのパフォーマンスを見ることはでき、ある程度のことがわかりました。明日のウォームアップで最終調整をしたいと思います」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ
Day2 予選
16位 第1セグメント敗退

 「もうとりあえず行くしかないという状況でした」
Jack Amano(以下――):非常に厳しい状況のまま迎えた予選、16位という結果になりました。
佐藤琢磨:そうですね。昨日からトラックタイムが全然取れなくて、今日も朝一番で(コース・オフして)タイムドラップをほどんどできないままセッションが終わってしまったので、結構もうわからない、もう取りあえず行くしかないっていう状態でしたね。クルマ作りも、今までやったところから持って来ただけなので、確認作業なしで行きましたね。ベストは尽くしましたけど、コンマ1秒ちょっとかな? でQ2に行けなかったのは残念でしたね。

――試したことのないセッティングでレッドタイヤを履いて……というアタックになっていたんですね?
佐藤琢磨:予選は実質1周になってしまっていたので(赤旗が出たために)。予選が始まってすぐにブラックタイヤで走ったんだけど、その時のマシンは結構ひどい状況だったので、レッドにしてからも思い切り行けなかった感じは少しありましたね。

――あの赤旗が状況をさらに厳しくした、と。
佐藤琢磨:そうでしたね。あれによってもトラックタイムが少なくされましたからね。本当なら、あそこでちょっとリズムに乗れれば、特に僕らのシチュエーションとしては、ものすごく助けになったと思います。結構追い打ちをかけるように、赤旗になった。なんだか、昨日から1周してはピッとに入りっていうのばっかりになってますよね。それが予選まで続いてしまったのは残念です。レッドでアタックも、タイヤのウォームアップをした後、ハイスピード・コーナーでマシンがどんなになるかなどがわからないまま走るしかなかったですから。

――厳しい中で得られた成果って何かありますか?
佐藤琢磨:少なくとも、レッドタイヤでのパフォーマンスを見ることはでき、ある程度のことがわかりました。明日のウォームアップで最終調整をしたいと思います。

――また違ったセッティングなど、新しいことを結構トライしなくてはならないウォームアップとなるんでしょうか?
佐藤琢磨:はい。試さなきゃダメですね。今のままだと、ちょっとまだあまり良くないので。

――厳しい状況が続きますね。
佐藤琢磨:えぇ。でも、ウォームアップの時間が通常のウィークエンドより明日は遅いんです。通常だと8時半とか、メチャクチャ早いんですけど、今回は11時から。ちょっと暖かい、決勝に近いコンディションで走ることができるはずなので、トラックコンディションは決して良くはないでしょうけど、そうした与えられた条件下でベストを尽くします。

――頑張ってください。
佐藤琢磨:はい、頑張ります!

2013 INDYCARレポート 第14戦ミド-オハイオ Day2 予選:ライアン・ハンター-レイ、レッド温存というギャンブルに成功!


Photo:INDYCAR(Chris Jones)

ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ
Day2 予選
天候;晴れ
気温:23~24℃

最も重要な第2ステージであえてユーズドレッドを使用
 

 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)は予選の第2ステージを、すぐ前の予選第1ステージで使ったレッドタイヤで走った。その作戦でファイナルステージ進出を果たせば、ライバル勢がユーズドレッド使用なのに対し、自分だけがフレッシュレッドで走るアドバンテージが得られるとの考えからだった。そのギャンブルに彼らは見事成功した。ファイナルでの彼らは思惑通りにフレッシュレッドの優位を利用、まんまとポールポジション獲得を成し遂げた。

2013 INDYCARレポート 第14戦 ミド-オハイオ Day2 プラクティス3: キタ〜ッ! ジョセフ・ニューガーデン=プラクティス3最速 佐藤琢磨は2周でコース・オフ=今週2回目の最下位

 昨晩から今朝にかけて強い雨が降ったミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コース。路面のラバーは完全に流れ去り、朝方にはUSF2000、インディーライツの走行があったが、午前10時半のインディーカー走行開始時、グリップ・レベルはかなり低いままだった。
 それでも佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は走行を始めるしかなかった。路面のグリプ・レベル云々より、まずはギヤボックスが正常に作動しているか、そして、自分たちの新しいセッティングの善し悪しを確認する必要があったためだ。金曜の2セッション両方でギヤボックス・トラブルを経験した彼らは満足に周回を重ねることができていないのだ(水曜のテストでは走り込みができたが・・・)。
 しかし、その評価を始めたばかりのところで琢磨はコース・オフ。マシン左後部にダメージがあり、最初のタイムド・ラップ=1分15秒台が彼のセッション・ベストとなった。これでは最下位になっても仕方が無い。
 インディーライツの予選の前から雨は一切降っておらず、路面はセッション開始からフィニッシュまでドライのまま。終盤にはグリップ・レベルがかなり上昇し、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が1分6秒6536をマーク。予選前のセッションでのトップとなった。
 2番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の1分6秒7244。3番手はEJ・ビソ(アンドレッティ・オートスポート)の1分6秒7339だった。
 昨日最速だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は12番手で、昨日の2番手だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は7番手。エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は8番手だった。
 ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は20番手で、昨日5番手と奮闘していたルカ・フィリッピ(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン)は21番手だった。