2013年6月28日金曜日

2013 ジャック・アマノのインディーな一日:アイオワ移動前の休日、アクロンでマン・オブ・スティールの3D鑑賞 

アールデコ調のアクロンの映画館。大きな看板もポスターもなく、映画のセットのようだ Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)

やるべきことをやりつくしたアクロン、今回は映画に
 アイオワ戦へと移動する前には映画を見に行った。
 オハイオ州アクロンには1年住んでたし、そこの友だちとの付き合いも20年になるんで、あの界隈でやるべきことをやり尽くしちゃった感がある。博物館とか美術館、名所など近所のめぼしいものは見に行った。ランチも夜も食い道楽ばっかり……ってワケにも行かないし、ゴルフを彼はやらない。
 映画のチョイスは任せた……っていうか、彼の方から「スーパーマンの新作を見に行こう」と言ってきての映画鑑賞実現だった。先週だかに、家のテレビでスーパーマン(何作目の何て映画なのかは不明)を彼が見始め、それに付き合った。映画会社が新作「マン・オブ・スティール」を見せるために前振りだったんだな、アレは。

2013年6月24日月曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント46 第10戦アイオワ Race Day 決勝:「エンジンマッピングとフューエルミクスチャーを運転しながらコクピットで操作して、組み合わせを全部トライしたんだけれど、いいところはとうとう見つからなかった。そのうちにハードウェアが壊れてしまいました」

54周目、ウイルソンのインサイドからオーバーテイクを試み、11にポジションアップ Photo:INDYCAR (Chris Jones)クリックして拡大
アイオワ・コーン・インディー250
アイオワ・スピードウェイ
1周=0.894マイル(=約1.438㎞)×250周
6月23日 Race Day 決勝 23位 162周(メカニカルトラブル)


トップ10目前で今週末交換したばかりのエンジンにトラブル発生

 17番手スタートから11位まで序盤にしてポジションアップ。トップ10入りはもうすぐ目の前だった。得意のアイオワ・スピードウェイで琢磨は上位へと食い込んでいくものと期待されたが、まさかのトラブルが今週末に交換したばかりのエンジンに発生する不運に見舞われた。今回も苦労をしながら、決勝に向けてのマシン作りで高い実力を発揮してみせた琢磨&AJ・フォイト・エンタープライゼスだったが、望む結果を手にすることはできなかった。

「1回目のピットストップの後のリスタートはよかった
ところがあの後ぐらいからマシンが加速しなくなった」


Jack Amano(以下――):レースのいつごろからトラブルは始まったんですか?

佐藤琢磨:1回目のピットストップが終わったぐらいかな?

2013 INDYCAR レポート 第10戦アイオワ Race Day 決勝:ジェイムズ・ヒンチクリフがオーバル初優勝!
佐藤琢磨はエンジントラブルでレースを終える

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
2013年6月23日(日) アイオワ・スピードウェイ
天候:曇り ときどき 晴れ  気温:25~27℃


ヒンチクリフ、シーズン3勝目でランキングも4位に浮上!

 ミルウォーキーではライアン・ハンター・レイ(アンドレッティ・オートスポート)が強さを見せつけた。続くアイオワでは、ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)が主役だった。ヒンチはこれで3勝目。ミルウォーキーでチームメイトのRHRが勝利数「2」に並んできたが、すぐさまアイオワでヒンチは彼を突き放した。
 第2戦バーバー、第3戦ロングビーチでの連続26位でポイントを伸ばせずにいたヒンチだが、今日の3勝目によってポイント・ランキングは4位へと浮上させた。トップをいくエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)と間にはまだ66点とそれなりに大きな差がある。しかし、1シーズンに3勝もしたら、そのドライバーはチャンピオン候補。この勢いがあれば逆転タイトルも可能性はある。

2013 INDYCAR レポート 第10戦アイオワ Race Day決勝:6人がエンジン交換 PPのカストロネベスもエンジン交換で10グリッド降格

佐藤琢磨もエンジン交換、17番グリッドからのスタートに

 エンジン交換による10グリッド・ペナルティを受けるドライバーは、今回は6人もいると判明した。昨日の予選終了時点では、プラクティス中にトラブルを出した佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)、予選終了後にエンジン交換を行う予定だったエンジンにトラブル発覚のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、第2ヒート・レース中にクラッシュしたジェイムズ・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の3台がそうなるものと見られていたが、さらにスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)、アナ・ベアトリス(デイル・コイン・レーシング)もエンジン交換を行うこととなった。

2013年6月23日日曜日

2013 INDYCARレポート 第10戦アイオワ Day1 予選レース1,2,3:シングルカー・クオリファイと予選ヒート・レースx3 ポールポジションはエリオ・カストロネベスのものに!佐藤琢磨は7位

Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
改良された予選フォーマットはエキサイティングで大成功!

 去年から始まった予選レースだが、今年はアレコレと改良が施され、とても良い予選フォーマットになっていた。アイオワだけにとどめておくのがもったいないぐらいかもしれない。それとも、今後もアイオワだけの特徴として使っていくべきか?
 改良点1。シングルカー・クオリファイの導入。去年はプラクティス2でのタイムを基準にしていたが、今年はキッチリと1台ずつアタックをさせて順位をつけることにした。ただし、アタックは1周のみ。これまた特徴になっていてオモシロいのでは? インディー500は4周、他は2周、ただしアイオワだけは1周!と。

2013 INDYCAR レポート 第10戦アイオワ Day1 シングル・カー・クォリファイ:1周だけの勝負ではエリオ・カストロネベスがレコードタイムでトップに

このところ好調のカストロネベス、1周のレコードタイムをマーク! Photo:INDYCAR(Shawn Gritzmacher)
またしてもシボレー勢がトップ7を独占!
佐藤琢磨はホンダ勢3番手の10位


 予選レースのグループ分けを決めるシングルカー・クォリファイが行われた。
 2周のウォームアップラップの後にアタックはたったの1周だけ。この勝負でナンバーワンになったのはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。予選での1周のレコード樹立となる185.687mph=17.3324秒を記録した。
 12番目にアタックしたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が、朝のプラクティスでトップだったトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)を上回る184.766mphをマーク、すぐ前にアタックしてトップに立っていたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を上回った時、今日のポールは彼に決まったかに見えた。しかし、マルコより3人後ろの順番でアタックしたエリオが0.0864秒速いラップでトップに立った。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント45 第10戦アイオワ Day1 プラクティス1:「チェックランが終わって戻ってきて、すぐニュータイヤを履いて、ウィングを落として、予選シミュをやるつもりだったんだけど、できなかった。だから、自分たちのラップタイムは実力とは大分違っているとは思います」

エンジントラブルは発生したものの、マシンの仕上がり自体には手応え Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
アイオワ・コーン・インディー250
アイオワ・スピードウェイ
1周=0.894マイル(=約1.438㎞)×250周
Day1 プラクティス1 19位 18秒0014 65周走行


「そこそこいいクルマには仕上がって来ていると思います」

Jack Amano(以下――):65周、順調に進んでいるように見えてましたが?

佐藤琢磨:そうですね。コレはダメだっていって変更するのではなくて、元々のイニシャルのセットアップがそこそこ良かったので、そこから前進させるようなカタチでした。去年、14号車はレース途中でハンドリングが悪過ぎてリタイアっていう戦いになってたから、今年は大きくセッティングを変えてきたんだけども、それがいいところに着陸してたんで、そこそこいいクルマに仕上がってきていると思います。

2013 INDYCAR レポート 第10戦アイオワ Day1 プラクティス1:1時間15分のプラクティスでトニー・カナーンがトップ

プラクティス1で好発進したカナーン Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
今年の予選レースのグループ分けはシングルカークオリファイに変更

 今年もアイオワは予選レースを開催するが、予選レースのグループ分けはプラクティスタイムによってではなく、シングルカークォリファイ(アタックは今回に限り2周ではなく、1周のみ)によってと変わった。
 予選前に行われるプラクティスは1回だけだが、75分間と少し長めに設定されていた。このセッションで終盤にトップタイムをマークしたのが今年のインディー500ウィナーであるトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)で、スピードは184.063mphだった。今週のマシンはスノコ・オイルと映画の"ターボ”がスポンサー。このコンビのスポンサーはあと2戦(ポコノ&ミッド・オハイオ)だ。
 2番手は先週のミルウォーキーで3位フィニッシュしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。スピードは183.602mphで、TKとの差はタイムだと0.0439秒だった。