マルコは父の日を前にポールをマイケルにプレゼント Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
AA軍団の上位4位独占を崩す
父マイケル・アンドレッティがプロモーターを務めるイベントで、息子マルコがポールポジションを獲得し、「これは今年の父の日のプレゼントの半分」と、明日の勝利を誓った。
予選はインディーカーのオーバル用の2ラップ連続アタックで争われ、17番目にコースインしたアンドレッティ家の三代目は170.515mphを記録。チームメイトのジェイムズ・ヒンチクリフを予選2位へとおしやった。
アンドレッティがアタックを終えた時点では、彼がトップ、2位はヒンチクリフ、3番手はライアン・ハンター・レイで、4番手はEJ・ビソだった。アンドレッティ・オートスポートがトップ4を独占していたのだ。しかし、アンドレッティの2人後ろでアタックしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が170.212mphを出し、3位を確保した。彼のチームメイトのエリオ・カストロネベスは最初のアタッカーで、予選18位とまったく振るわなかったが……。
今シーズン6人目のポールシッター誕生
アンドレッティのポールは今季初。彼はまだキャリア3個目とポール獲得数は意外に少ない。しかし、今日のポールは昨年ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が記録した予選のレコード=168.737mphを大きく上回る170.1515mphで、新しいレコードホルダーとなった。
「予選での走りは良かったし、それより決勝用マシンの仕上がりの良さにワクワクしている。僕らのマシンはかなり手強いはずだよ」とアンドレッティは自信を見せていた。「チャンピオン争いをしている身として優勝できたらそれは大きな意味があるけれど、ミルウォーキーでの勝利なればそれはさらに格別だ」とアンドレッティは語った。ミルウォーキーで父マイケルは5勝しており、チームオーナーとしても4勝を挙げてきている。しかも、ミルウォーキーのイベントは、一端カレンダーから外れたものをマイケルがプロモーターとして復活させたもの。アンドレッティ三代目としては是非とも勝ちたいレースなのだ。去年はチームメイトのハンター・レイが勝った。それを見ていたアンドレッティとしては、今年は自分の手で勝利を掴み、チームの2年連続優勝としたいのだ。
アンドレッティのポールは、今年8レース目で6人目のポール・シッター誕生となった。ウイナーはすでに7人出ている。明日のレースは果たして誰が勝利を収めるのか? アンドレッティが勝てば9人目のウィナー誕生となるが……。
予選2ラップ目でラインを外れ琢磨は15位に
佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)は予選15位となった。4番目にコースインした琢磨は1周目に169mphを出したが、2周目のターン4でラインを外れて166mph台まで大幅ダウンしたためだ。「タイヤのグリップが下がっていたのと、プラクティスまでと違う風向きでターン3から4へのアプローチでクルマがインに入って行かなかった」と彼は語った。
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