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日本人少年ファンとハイタッチ Photo:INDYCAR(Chris Owens) |
5月24日 カーブデイ ファイナルプラクティス
223.737mph(=約359.993㎞/h) 19位 39種走行
オイル漏れのトラブルシュートに約20分 トラフィックでの時間帯を逃す
年に一度のビッグレース、インディー500の決勝を前に行なえる最後のプラクティス、カーブデイの1時間の走行が金曜日に行われた。午前11時にグリーンフラッグが振られ、33台が一斉にコースへと飛び出していった。ここで佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の14号車にトラブルが! オイル漏れでマシン後部から煙が上がり、すぐに消し止められたが小さな火災も発生した。ボディカウルが外され、クルーたちがトラブルの原因究明を急ぐ。
トラブルシュートには約20分が費やされた。オイルに乗ってマシンを壊してしまっては元も子もない。琢磨は慎重にスピード・アップをしていった。オイル漏れは止まったようで、ここからはセッション終了まで、琢磨は走り続けることができた。走行周回数も39周に達した。
しかし、20分のロスは大きかった。予定していたプログラムの幾つかはギブアップしなくてはならなかったはずだ。中でも、最も多くのマシンが走っていた時間帯を逃したのが痛かった。いちばん行いたかったトラフィック・テストの大きなチャンスだったからだ。
「タイムロスがなくて早めに集団の中で走れていたら……」
Jack Amano(以下――):ファイナルプラクティス、オイル漏れがあったようでしたね?
佐藤琢磨:ちょっとトラブルがありましたね。クルマを全部バラして組み直したので、そのあたり、慎重にもう1回チェックしないとわからないんですけど、どっかの(オイル・)ラインにトラブルがあったみたいですね。
――漏れた場所を確定して、完全に止められた感があったんですか?
佐藤琢磨:もちろん。止めなかったら走れないから。その確認のために何度かインスタレーションラップを繰り返して、大丈夫なことを確認してから走行に入りました。
――タイムロスは20分ぐらいありました。痛かったですね。
佐藤琢磨:そうですね、大きかったですね。あれがなくて早めに集団の中で走れていれば、あるいはもう1回走れていたら、ちょっとやりたいことがあったので。それが試せなかったのは残年です。
「トラフィックの中での車の動きはもう少しですね」
――最後にフルスティント的な連続周回をしてました。スピードは222mph台で安定していたようでしたが、マシンのフィーリングはどうでしたか? そして、222mphというスピードは?
佐藤琢磨:スピードそのものは安定してたんですけど、もうちょっとやっぱり伸びが欲しかった。あと、トラフィックの中でのクルマの動きが、完全に満足っていうものじゃなかった。ウーン、もう少しですね。だから、そのあたり……今日はコンディションもすごく涼しくて、それによるバランスの変化もひっくるめて、ちょっと全部がうまく合っていなかった気がする。
――では、満足度の低いカーブデイになったというところでしょうか?
佐藤琢磨:そうですね。最終チェックという段階だったんだけれど、もう少しクルマを良くしないとトラフィックの中で安定して走るのは結構難しそうです。
――今日はトラフィック、想定していた通りのものを経験できていたんでしょうか?
佐藤琢磨:まぁそうですね。ただ、もうちょっと大きな集団の中でも走りたかったですね。最後は追いつけなかった。
――少し前に大き目のパックがありましたね。
佐藤琢磨:はい。それでも、2~3台の中ではソコソコにポジティブな動きがあったので、これからシッカリとデータを見て、決勝までにマシンを合わせていきたいです。
以上