ホンダ勢はディクソンだけ?? 琢磨とフランキッティは???
ポール・デイ=栄誉あるインディー500のポール・ポジションを決定する日。朝方の天候は曇り。あさ7時半の時点で天候は曇り。気温は16℃で、湿度は86パーセントと高め。
地元紙のインディアナポリス・スターは、インディー500特別セクションを用意していて、長年のインディー担当がポール候補に9人を挙げた=同時に彼らがファスト9進出有力と考えているということ。その9人とは
1 エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)
2 マルコ・アンドレッティ(チーム・ペンスキー)
3 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)
4 AJ・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)
5 ジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)
6 EJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポート)
7 カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)
8 JR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)
9 スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)
うーん、アンドレッティとペンスキーのエントリー全部入り……はどうなんだろ? ヒンチとルーキーの”ディンガー”にもチャンス、あるのかな?
ホンダ・ドライバーはディクシーだけ? それだけシボレー勢がパワーで優位って見方はわからなくもないけど、ダリオ・フランキッティと佐藤琢磨をここに入れても良かったんじゃない? 上のふたりの代わりに。おっと、その2人の名前はコメントの中にあったか。ディクシー有利の根拠は彼のポール獲得経験ね、2008年の。優勝した年だ。
インディー500でのポール獲得経験者は、ディクシーとエリオ。エリオは2003、07、09、10年と4回も獲ってるんで、やっぱり今回も要マークだ。
やっぱり、今年のポール候補として注目したいのはマルコかな? 祖父マリオは伝統あるブリックヤーでのポールを3回獲得していて、父マイケルはCARTとIRLに分裂してた時代もあったことでポール獲得なし。三代目は今年、どんな成績を残すか??
大金星の可能性アリなのはムニョス。ルーキーでポールは偉業中の偉業。これはディンガーにも当て嵌まる。
さぁ、朝のプラクティスが始まった。
2013年5月18日土曜日
2013 INDYCAR ニュース:ポールデイの予選アタックオーダー発表!佐藤琢磨は絶好の順番をゲット!
5月18日のポールデイは、午前8時30分から10時までプラクティスが行われ、予選は第1セグメントが午前11時から4時までの5時間。
ここでの上位9人と、10位~24位を決定する。
ステージ1で1位~9位に入ったマシンは、午後4時30分から6時00分まで、1時間半にわたって行われる予選第2セグメント「ポールデイ・ファスト9」に進出し、ポールポジションから9位までを決定する。このファスト9では第1セグメントのタイムは無効になるので、最低1回アテンプトを行わなくてはならない。2回以上アテンプトを行っても、前のアテンプトのタイムは無効にならず、早い方のタイムを採用できる。
ファスト9進出マシンは、ファスト9終了次第1位~9位のグリッドが確定し、バンプアウトの対象にはならない。
第97回インディー500 ポールデイ・タイムアタック順
(アタック順 カーナンバー ドライバー これまでの最高スピード マークした日)
(W)はインディー500ウィナー、(R)はルーキー
1 40 TBA
2 9 スコット・ディクソン (W) 226.162 17-May
3 14 佐藤琢磨 227.038 17-May
4 15 グラハム・レイホール 226.152 17-May
5 14T 佐藤琢磨
6 2 AJ・アルメンディンガー (R) 227.199 17-May
7 6T セバスチャン・サヴェードラ
8 91 バティ・ラジア (W) 222.464 17-May
9 8T ライアン・ブリスコー 217.773 12-May
10 78 シモーナ・デ・シルベストロ 225.518 17-May
11 83T チャーリー・キンボール 220.633 11-May
12 40T TBA
12A 60T タウンゼント・ベル
14 27 ジェイムズ・ヒンチクリフ 226.983 17-May
15 27T ジェイムズ・ヒンチクリフ
16 9T スコット・ディクソン (W) 218.143 11-May
17 41 コナー・デイリー (R) 220.780 16-May
18 3T エリオ・カストロネベス (W)
19 16T ジェイミー・ジェイクスs 219.191 14-May
20 12T ウィル・パワー
21 7 セバスチャン・ブルデー 226.736 17-May
22 19 ジャスティン・ウイルソン 226.043 17-May
23 3 エリオ・カストロネベス (W) 226.988 17-May
24 11T トニー・カナーン
25 1T ライアン・ハンター-レイ
26 78T シモーナ・デ・シルベストロ
27 16 ジェイミー・ジェイクス 224.632 17-May
28 99T TBA
29 5T EJ・ヴィソ
30 22T オリオール・セルヴィア
31 18T アナ・ベアトリス
32 6 セバスチャン・サヴェードラ 222.127 17-May
33 63 ピッパ・マン 225.077 17-May
34 60 タウンゼント・ベル227.160 17-May
35 20T エド・カーペンター
36 5 EJ・ヴィソ 229.537 17-May
37 98 アレックス・タグリアーニ 226.812 17-May
38 12 ウィル・パワー 228.401 17-May
39 77T シモン・パジェノー
40 25T マルコ・アンドレッティ
41 8 ライアン・ブリスコー 225.265 17-May
42 11 トニー・カナーン 226.822 17-May
43 21 ジョセフ・ニューガーデン 226.372 17-May
44 55 トリスタン・ヴァウティエール (R) 223.369 17-May
45 10 ダリオ・フランキッティ (W) 227.080 17-May
46 18 アナ・ベアトリス 224.476 17-May
47 4T JR・ヒルデブランド
48 19T ジャスティン・ウイルソン
49 10T ダリオ・フランキッティ (W) 218.842 11-May
50 55T トリスタン・ヴァウティエール (R)
51 83 チャーリー・キンボール 225.616 17-May
52 20 エド・カーペンター 226.768 17-May
53 1 ライアン・ハンター-レイ 226.919 17-May
54 17 ミチェル・ジョルダインJr. 223.266 17-May
55 26T カルロス。ムニョス (R)
56 26 カルロス。ムニョス (R) 228.520 17-May
57 2T AJ・アルメンディンガー (R)
58 4 JR・ヒルデブランド 227.549 17-May
59 25 マルコ・アンドレッティ 228.754 17-May
60 21T ジョセフ・ニューガーデン 222.340 15-May
61 98T アレックス・タグリアーニ
62 99 TBA
63 7T セバスチャン・ブルデー
64 41T コナー・デイリー (R)
65 77 シモン・パジェノー 225.853 17-May
66 15T グラハム・レイホール 220.360 13-May
67 63T ピッパ・マン
68 22 オリオール・セルヴィア 227.237 17-May
ここでの上位9人と、10位~24位を決定する。
ステージ1で1位~9位に入ったマシンは、午後4時30分から6時00分まで、1時間半にわたって行われる予選第2セグメント「ポールデイ・ファスト9」に進出し、ポールポジションから9位までを決定する。このファスト9では第1セグメントのタイムは無効になるので、最低1回アテンプトを行わなくてはならない。2回以上アテンプトを行っても、前のアテンプトのタイムは無効にならず、早い方のタイムを採用できる。
ファスト9進出マシンは、ファスト9終了次第1位~9位のグリッドが確定し、バンプアウトの対象にはならない。
第97回インディー500 ポールデイ・タイムアタック順
(アタック順 カーナンバー ドライバー これまでの最高スピード マークした日)
(W)はインディー500ウィナー、(R)はルーキー
1 40 TBA
2 9 スコット・ディクソン (W) 226.162 17-May
3 14 佐藤琢磨 227.038 17-May
4 15 グラハム・レイホール 226.152 17-May
5 14T 佐藤琢磨
6 2 AJ・アルメンディンガー (R) 227.199 17-May
7 6T セバスチャン・サヴェードラ
8 91 バティ・ラジア (W) 222.464 17-May
9 8T ライアン・ブリスコー 217.773 12-May
10 78 シモーナ・デ・シルベストロ 225.518 17-May
11 83T チャーリー・キンボール 220.633 11-May
12 40T TBA
12A 60T タウンゼント・ベル
14 27 ジェイムズ・ヒンチクリフ 226.983 17-May
15 27T ジェイムズ・ヒンチクリフ
16 9T スコット・ディクソン (W) 218.143 11-May
17 41 コナー・デイリー (R) 220.780 16-May
18 3T エリオ・カストロネベス (W)
19 16T ジェイミー・ジェイクスs 219.191 14-May
20 12T ウィル・パワー
21 7 セバスチャン・ブルデー 226.736 17-May
22 19 ジャスティン・ウイルソン 226.043 17-May
23 3 エリオ・カストロネベス (W) 226.988 17-May
24 11T トニー・カナーン
25 1T ライアン・ハンター-レイ
26 78T シモーナ・デ・シルベストロ
27 16 ジェイミー・ジェイクス 224.632 17-May
28 99T TBA
29 5T EJ・ヴィソ
30 22T オリオール・セルヴィア
31 18T アナ・ベアトリス
32 6 セバスチャン・サヴェードラ 222.127 17-May
33 63 ピッパ・マン 225.077 17-May
34 60 タウンゼント・ベル227.160 17-May
35 20T エド・カーペンター
36 5 EJ・ヴィソ 229.537 17-May
37 98 アレックス・タグリアーニ 226.812 17-May
38 12 ウィル・パワー 228.401 17-May
39 77T シモン・パジェノー
40 25T マルコ・アンドレッティ
41 8 ライアン・ブリスコー 225.265 17-May
42 11 トニー・カナーン 226.822 17-May
43 21 ジョセフ・ニューガーデン 226.372 17-May
44 55 トリスタン・ヴァウティエール (R) 223.369 17-May
45 10 ダリオ・フランキッティ (W) 227.080 17-May
46 18 アナ・ベアトリス 224.476 17-May
47 4T JR・ヒルデブランド
48 19T ジャスティン・ウイルソン
49 10T ダリオ・フランキッティ (W) 218.842 11-May
50 55T トリスタン・ヴァウティエール (R)
51 83 チャーリー・キンボール 225.616 17-May
52 20 エド・カーペンター 226.768 17-May
53 1 ライアン・ハンター-レイ 226.919 17-May
54 17 ミチェル・ジョルダインJr. 223.266 17-May
55 26T カルロス。ムニョス (R)
56 26 カルロス。ムニョス (R) 228.520 17-May
57 2T AJ・アルメンディンガー (R)
58 4 JR・ヒルデブランド 227.549 17-May
59 25 マルコ・アンドレッティ 228.754 17-May
60 21T ジョセフ・ニューガーデン 222.340 15-May
61 98T アレックス・タグリアーニ
62 99 TBA
63 7T セバスチャン・ブルデー
64 41T コナー・デイリー (R)
65 77 シモン・パジェノー 225.853 17-May
66 15T グラハム・レイホール 220.360 13-May
67 63T ピッパ・マン
68 22 オリオール・セルヴィア 227.237 17-May
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント30 第97回インディー500 5月17日 プラクティス7日目 ファストフライデイ:「AJ.フォイトが、今日の走りをすごい喜んでくれました。チームもとてもいい仕事をしてくれてましたから。雨が降る前に2回のシミュレーションをやれたのはすごく良かったです」
Photo:Naoki Shigenobu クリックして拡大 |
227.038mph(=約365.304㎞/h) 39秒6410 10番手 14周走行
雨を見込んでのプログラムが見事に成功
予選を明日に控えたファストフライデイ、佐藤琢磨陣営は予定どおりのプログラムをこなし、万全の準備を整えた。
今年初めての本格的な雨があって、6時間あるはずだった走行は3時間プラスで終了となった。そのせいで思いどおりのテストを行えなかったチームもあった。しかし、琢磨陣営は天候悪化も見込んで時間を上手にマネジメントし、貴重な走行データの収集に成功した。
明日の第一目標は、4時までの予選第一段階でトップ9に入ること。それができれば、栄えあるポールポジションをかけた戦いへと進むことができる。
「短い一日でしたけど、内容はすごく濃かったです」
Jack Amano(以下――):雨で短いファストフライデイになりましたが、2回の予選シミュレーションを行えました。その手応えはいかがでしたか?
佐藤琢磨:英語でよく"ショート・アンド・スウィート”っていいますよね。なんか今日はホントに短い1日でしたけど、すごく内容が濃かったですね。その2回の予選シミュレーション・ランの中にすごく色んな意味が込められていました。僕らは今日、すごい単純に予選の練習だけをしました。ファストフライデイということでターボのブースト圧も上がってます。昨日まではかなりレース用のクルマのセットアップに専念してましたが、昨日半分近く、あるいは7割近くまで予選用のトリミングをやっていたので、ある程度の方向性は見えていて、今日は一発目からウィングをベッタベタに寝かせて行って、最初の走行で足回りを含めて様子を見ました。そこで得たデータで2回目、さらにファインチューニングっていうか、ホントにもう小さな変化なんだけども、それをクルマに施して、一気にスピードも1mph近く上がったのかな? だからすごく良かったですね。まさか227mphまで届くとは思わなかったので、すごく良かったと思います。
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月17日 :ファストフライデイは雨で短い1日に。アンドレッティ勢速し! 佐藤琢磨は10位につける
ピットでの琢磨。横を牽引されているのはムニョスのマシン Photo:Naoki Shigenobu | クリックして拡大 |
5月17日 ファストフライデイ
天候:曇り のち 雨
気温:21~28℃
予選前、ブーストアップしたマシンでアタック
予選を明日に控えた金曜日は、インディーでは”ファストフライデイ”と呼ばれる。予選に向けて最後のスピードアップを果たす1日だからだ。
去年からインディーではエンジンの競争が行われ、予選前日からターボのブースト圧が上げられるルールになっている。
今日はパワーアップしたエンジンを使って、誰もが予選のシミュレーションを行う。空力セッティングも徹底的にドラッグを減らされ、スピードは昨日までと比べて大幅にアップする。
2013 INDYCAR レポート第97回インディー500 5月17日 :ファスト・フライデイ始まる。マルコ・アンドレッティ、DM12初の228mphをついにマーク!
マルコ・アンドレッティ、228mphをマークし、PP候補に Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
5月17日 ファストフライデイ
天候:曇り
気温:27℃
マルコ・アンドレッティ、平均227.564mphをマーク!
予選前日の今日、ターボのブースト圧は上げられる。
パワーアップしたエンジンでの予選シミュレーションが今日はメニューだ。そして、栄えあるインディー500ポールポジションを決めるポールデイは、明日である。
走行開始の正午過ぎ、すぐに4ラップのシミュレーションを行なったのがエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)だった。全ラップを225mph台に載せた彼の平均は225.537mphだった。
この後、オリオール・セルヴィア(パンサーDRR)がシミューション・ランし、3周を226mphに載せた。さらに、JR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)が1ラップだけだが226.943mphの今月最速を出す。
そして本命登場。12時44分、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)がコース・インし、227mphをシミュレーション1ラップ目にしてマーク。スタンドに歓声が上がった。さらに、彼は4周目に228.412mphを出し、4周平均は227.564mphになった。コレは速い! 早くも今年のベンチマークが設定された感じだ。マルコは間違いなくポールポジション候補だ。
ついに228mph台が出た。去年は届かなかった領域にインディーカー、そしてDW12は入った。
走行開始から1時間、シミュレーションを完了したのはシボレー軍団だけ。ホンダ勢はジョセフ・ニューガーデンの226.182mphがベスト(1周のみ)で、
これは今日の12番手にランクされるスピードだ。佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はまだ走っていない。
天候次第だが、走行時間は昨日までと同じく午後6時までだ。
2013年5月17日金曜日
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント29 第97回インディー500 5月16日 プラクティス6日目:「クルマのでき具合としては、徐々にイイカンジのゾーンに入ってきてるんです。ここからもう一歩……だから、本当はもう1日、ファストフライデイの前に欲しかったですね」
Photo:INDYCAR(Walter Kuhn) |
Jack Amano(以下――):今日はベリー・グッドでしたか、グッドぐらいでしたか?
佐藤琢磨:うーん、グッドぐらいでしたかね? それでも今日はとても有意義な1日でした。ちょっと一昨日は悪過ぎたけど、昨日から今日にかけて非常に多くのメニューをこなせたし、周回数も伸びた。今日の最後はもうちょっと走りたかったんだけど、マシンをうまく、ちょうどいいところに落とし込めていなかった。で、ちょっとトラブルが出て止まっちゃったこともあって……。でも、幾つかいいものを見つけたので、その辺りはすごくポジティブだったかな。
――今日のメインテーマはトラフィックだったんですか?
佐藤琢磨:天気が明日も良くない可能性があるので、一応、明日に向けた抑えとして、ロー・ダウンフォースにトリムしたマシンでの走行をやりましたが、メインはレース用セットアップでした。
「結構マークがきつくてトラフィックでも結構逃げられちゃう」
――トラフィックを走った量に関する自己評価は?
佐藤琢磨:もうちょっと走りたかった。最後のひとつ前の走行では、トラフィックでの走りで結構な手応えを得られたんですよ。そこではずっと自分が試したかったことが、ようやくメニューとして回ってきて、それが確認できたのが今日はすごく大きかった。でも、今日感じたのは、結構マークが厳しいということ。逃げられちゃうんですよ、トラフィックでね。アンドレッティはアンドレッティで固まってトラフィックテストをやっている。あるいは、ペンスキー勢、シェビー勢によるトラフィックってのいうのが作られてるんですけど、そこにうまく入って走れることもあるんだけど、結構逃げられちゃう。
――セッティングをさせてもらえない。
佐藤琢磨:はい。結構嬉しくないんだけど、しょうがいないですね。クルマのでき具合としては、徐々にイイカンジのゾーンに入ってきてるんです。ここからもう一歩……だから、本当はもう1日、ファストフライデイの前に欲しかったですね。
――明日は?
佐藤琢磨:本当はもっと集団で走りたいんだけど、明日はもう予選用セッティングになりますよね。トラフィックでのセッティングは、もしかしたらもうカーブデイまでお預けか、今度の日曜とかですかね。
以上
2013 INDYCAR ニュース 5月15日:佐藤琢磨がUSAトゥデイで記事に!フォイトのチームでのインディー制覇に大注目!
Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano) クリックして拡大 |
佐藤琢磨、注目度は堂々アメリカ全国区に!
5月15日、アメリカ全国紙のUSAトゥデイは、スポーツ・セクションでインディー500に臨む佐藤琢磨を写真とともに大きく紹介していた。そのタイトルは、「フォイトと日本が佐藤琢磨のインディーでの活躍に期待」といったもの。
これってメチャクチャすごいコトだと思う。USAトゥデイがドカーン! はアメリカ人も羨む。インディーカーの取り扱いは、もうずっと小さいままだし。これだけの扱いがされたのは、琢磨というドライバーがアメリカでも全国区の注目度、話題性を持っているという意味。大げさじゃなく。
なぜ? それはもちろん、去年のインディーでのパフォーマンスと最終ラップの果敢なアタック、そして、それが非常に悔しい、ドラマティックな結果に終わったこと、ロング・ビーチでつい最近日本人ドライバーとして初めて勝利を挙げたこと、ポイント・リーダーになったこと……色んな要素があってのことだ。
しかし、中でも一番大きいのは、琢磨がフォイトのチームで走っているということ。彼のチームでインディーでの勝利が期待できる……そこにアメリカ人は注目しているんだと思う。
実はこの記事に関して、私が取材を受けてました。その結果、この紙面では年齢が公表されちゃった上、ブロークン・イングリッシュも指摘されてしまった。
以上
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月16日プラクティス6日目 その2:コナー・デイリーが今年のインディー500クラッシュ第1号に
ここまで順調だったデイリーだったが…… Photo:INDYCAR(Mike Young) |
ターン1で激しくウォールにヒット! ドライバーは無事
今日は今年最初のアクシデントが発生した。走行開始から6日目、ルーキーのコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がターン1外側の壁にぶつかった。月曜から走り始めたデイリーにとっては今日はまだ4日目だった。
アクシデントが起こったのは午後2時29分。ターン1進入で突然リヤが滑り、修正をトライしたが、コンクリートの壁にヒットした。マシンの右サイド全面が吹き飛ぶクラッシュだった。しかし、サスペンションやウィング、サイドポッドが衝撃を吸収し、ドライバーは無事。ドクターチェックを受け、すぐに走行再開にオーケーが出た。
しかし、41号車が受けたダメージはかなりのもので、修理には長い時間と多くのパーツが必要となりそうだ。予選は明後日からの2日間。そこに間に合わせることが可能と思われるが、マシンの面からも、ドライバーの面からも、問題なくスピードアップが実現できるかどうかはわからない。34台目の参戦が実現した場合、デイリーはバンプアウトの危機に晒されることとなるかもしれない。
以上
Photo:INDYCAR(Mike Young) |
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月16日 プラクティス6日目:ルーキーのカルロス・ムニョスが最速=225.163mphで今月2回目の最速!アンドレッティ・オートスポートが好調持続でトップ3独占。佐藤琢磨は223.600mphで10番手
好調なAAだが、なぜかヒンチクリフだけスピードが伸びない。ピットでマルコのアドバイスを受ける。Photo:INDYCAR(John Cote) |
天気予報では雨の可能性もあった。しかし、今日も正午から夕方6時までのプラクティスがほぼ滞り無く行なわれた。
今日の最速となる225.163mph平均の最速ラップをマークしたのは、ルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)だった。走行3日目にマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が出した最速ラップをごく僅かだが上回り、ルーキーが今月の最速となった。もちろんドラフティング利用だったが、ルーキーとしては目覚しい活躍ぶり、安定感である。
2番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、スピードは225.006mphだった。3番手はアンドレッティで、彼は224.882mph。今日、アンドレッティは225mph台に届かなかったが、今年のインディ用プラクティスで225mph台を経験しているのはアンドレッティ・オートスポートのこの3人だけということである。残りのチームメイト2人、ジェイムズ・ヒンチクリフとEJ・ヴィソは、ヒンチが20番手、ヴィソが6番手だった。
今年のインディーでのミステリーは、今季4戦2勝のヒンチだけがなぜだかスピードをずっと出せずに来ていること。マルコ・アンドレッティのマシンに走行4日目に乗った彼は224mph台を出してその日のトップだったが、自分の27号車では総合19番手にランクされるスピード=223.075mph(走行3日目)しか出せていない。開幕4戦の絶好調と引き換えにインディー用マシンは遅い……ということでもないだろうが。
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント28 第97回インディー500 5月15日 プラクティス5日目:「今日はプログラム的に結構凝縮して、完全な予選トリムまでは行かないけれど、予選ぽいシミュレーションでのクルマの動きを見ることができました」
Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano) |
スピードランキングでは9位に浮上! 炎天下87周走行と再び好調に
昨日はトラブルでほぼ何もできなかった佐藤琢磨&AJ・フォイト・エンタープライゼスだったが、プラクティス5日目は再び良好なペースに戻った。トラブルフリーでの1日。4日目をさらに上回る暑さの中、これまでで最も多い87周を走行。琢磨の今年のインディーでの周回数は243周となった。スピード・ランキングでは9位につけている。
「今日初めてトラフィックで車がどう動くのか確認できました」
Jack Amano(以下――):いよいよインディーっぽくなってきましたね?
佐藤琢磨:ハハハ。はい、トラフィックで走れたっていう意味ではね。昨日はほとんど1日何もできなかったので、今日はその分を追いかける日になっていました。プログラム的に結構凝縮して、完全な予選トリムまでは行かないけれど、予選ぽいシミュレーションでのクルマの動きを見ることができました。それから最後には、今回初めてトラフィックで走ってクルマがどう動くかっていうのを確認できました。
2013年5月16日木曜日
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月15日 プラクティス5日目:トップに優勝3回のダリオ・フランキッティ。佐藤琢磨は12番手
この日トップタイムのフランキッティは順調な仕上がりに満足の表情 Photo:INDYCAR(Chris Owens) |
天候:快晴
気温:30~32℃
ハッピーアワーに入ってからフランキッティがトップタイム!
暑かった昨日より更に暑くなった走行5日目、夕方の俗に言うハッピーアワーに入ってからダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が今日のベストとなる224.236mphをマークした。コース上には10台を越すマシンが出ており、レースのようにドラフティングを使っての走りを皆がトライしていた。ガナッシ勢が上位に来たのは今日が初めてだ。ベーシックなデータ収集を完了し、マシンが良い状態に仕上がってきているということなのだろう。フランキッティのチームメイト3人は、ライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ・レーシング)は5番手、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は9番手、チャーリー・キンボール(ノヴォ・ノルディスク・チップ・ガナッシ・レーシング)は19番手だった。
ペンスキー勢はカストロネベスが3位につけるが……
2番手にはスポット参戦のタウンゼント・ベル(パンサー・レーシ ング)が223.716mphでつけ、3番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)の223.699mphだった。彼のチームメイトたちは、 AJ・アルメンディンガーが18番手で、ウィル・パワーは23番手と今日はあまり目立たなかった。
4番手はライアン・ハンター-レイ(アンド レッティ・オートスポート)で、6番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。アンドレッティ勢は今日も安定して速かった。EJ・ ヴィソは7番手で、カルロス・ムニョスは10番手。そして、ジェイムズ・ヒンチクリフは少し離れた14番手だった。
今日はトップ10が222mph台で走っていた。
2013年5月15日水曜日
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント27 第97回インディー500 5月14日 プラクティス4日目:「今日は何も学べませんでした。明日が本当に大事になりますね」
ラリー・フォイトと意見交換 Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano) |
走行5周目にいきなりドライブシャフト折損!
昨日の走行3日目までの佐藤琢磨とAJ・フォイト・エンタープライゼスは、まずまず順調に仕事を進めていた。ルーキーのコナー・デイリーのルーキー・オリエンテーション・プログラムも速やかに、何の滞りもなく完了させることができた。
それが一転、走行4日目はトラブルに襲われ、ほとんど進歩を遂げることができなかった。正午に始まったプラクティス、琢磨は開始から1時間が経過する少し前に走行を開始したのだが、5周目にドライブシャフトにトラブル発生! マシンはガレージへと押し戻された。再び琢磨が14号車とともにピットに姿を見せたのは、もう夕方の5時が近づいたころだった。
ここで走り出した琢磨は、またもトラブルに見舞われる。10周も走らないうちだった。もう一度ガレージにマシンは戻された。
プラクティス終了の午後6時前、ギリギリ間に合ったマシンで、琢磨は何とか4周をこないた。今日は100周を超すプラクティスを行なったチームもあるというのに、琢磨は20周しか走れず、収穫はほぼゼロだった。
まる1日を失った彼らは、予選日までのプログラムにも修正が必要になるだろう。用意していたテスト項目も、トライできるものの数は減ってしまうはずだ。この状態からどれだけ効率良くマシンを仕上げていけるか。チームメイトの走行もフルに活用し、データを有効に使って競争力あるマシンを作り上げる。琢磨とチームは今日、さらに強くなるための試練を与えられた。
「今日はトラブルの原因究明に追われて、セットアップは何もできませんでした」
Jack Amano(以下――):今日はトラブルが出てしまいましたね。
佐藤琢磨:ウーン、今日は何も学べなかった。
――走り出してすぐにドライブシャフトがトラブル?
佐藤琢磨:そうでした。かなりヤバかったんですよ。走行中にドライブシャフトが折れるっていうのは……。突然片方のドライブトレインがなくなっちゃったから、クルマは真横を向いちゃった。
2013INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月14日 Day4 プラクティス4日目:ヒンチクリフがトップ・スピードを記録と、アンドレッティ・オートスポートが今日もペース・セッター 佐藤琢磨は20ラップしかできず、最下位の34番手
マルコ・アンドレッティのマシンで走行するヒンチクリフ。ヘルメットのデザインも違和感なし! Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
天候:快晴
気温:21~31度
決勝日が厚くなるという読みから、多くのドライバーが積極的に走行
走行4日目は、これまでとガラリと変わった暑い1日になった。風は今日も強め。今年のトレンドだ。
それにしても、今日の暑さは真夏並みだったんだから驚く。最高気温が31℃にも達したのだ。一昨日の走り出しは10℃で、今日は21℃で始まって、走行終了時は30℃オーバー。これがインディーだ。天気、コンディションはコロコロ変わる。
その全てにセッティングを合わせる能力が必要……じゃあない。ポールデイ、あるいはレースデイのコンディションで速いセッティングを持ってることが肝心。もちろん、これらの2日が極端に異なる天候となった場合には、あらゆるコンディションにマッチするセッティングを持っているレベルの高さが必要になるんだけれど……。
みんな予選日、そして決勝日が暑くなるという読みなんだと思う。今日の積極的な走り込みは、それが理由のはず。EJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポート)は今日だけで134周も走ってて、シモーナ・デ・シルヴェストロ(KVレーシング・テクノロジー)は122周もした。アレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン)は112周……・100ラップ超が3人もいた。
2013年5月14日火曜日
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント27 第97回インディー500 5月13日 プラクティス3日目:「今日は僕も知らない領域に入りました、どうしても試したかったことなのでね。それがある意味、うまく働いてきています」
3日目から登場したデイリーにアドバイス Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大 |
今日は走行3日目。昨日の2日目はちょっとした足踏み状態に陥った感もあった佐藤琢磨&AJ・フォイト・チームだが、今日は一気にスピードアップを実現し、単独走行でもコンスタントに速いスピードをマークしていた。軌道修正とプログラムの消化アップに成功した彼らは、再び計画通りの状態に自らを戻す事に成功した。琢磨もチームも、リズムを掴み、波に乗りつつある状況だ。
「セットアップという意味で、これまで入ったことのない領域に今日は入りました」
Jack Amano(以下――):今日はスピードが一気に上がりましたが、どんな1日でしたか?
佐藤琢磨:今日は良かった。いろいろ試して、結構やったことがないところにまで手を入れて、クルマがどうなるのかっていうのを試せたので、時間も有効に使えたと思う。今日の自分たちのベストスピードは、もちろんトウを使ってる集団で出したものだったんだけど、単独でも結構いいところまでいってたから、そういう意味ではすごくいい1日だったと思います。
――走行終了間際には220mph台でコンスタントに走っていました。そこで色々なことを感じ取ったりできていたんですね?
佐藤琢磨:そうです。セットアップという意味で、これまで入ったことのない領域に今日は入りました。エンジニアのドン(・ハリデイ)もやったことがないし、僕も知らない領域に入ってるんだけど、でもそれをやってみた。どうしても試したかったことなのでね。それがある意味、うまく働いてきています。ただ、最後は所謂ハッピーアワーという、速くなる時間帯でのスピードだったでしょ? だから、トラックが単純に早くなったのか、実際にクルマがどう変化していたのかっていうのを、色々なパラメーターから確認したいと思っています。
「今日の最後、なんで自分たちが速かったのかを見極めないといけませんね」
――近頃のハッピーアワーは、インディアナ州が何年か前からサマータイムを採用したこともあって、夕方のセッション終了間際の方が気温も路面も日中より高くなるケースが見られます。
佐藤琢磨:そう、今日も気温は最後に上がってましたよね、2℃ぐらい。そういう意味ではハッピーアワーといっても、そのとおりにスピードが上がるとは限らない。でも、今日の最後、自分たちは速かったから、なんでそうなったかっていうのは見極めないといけませんよね。あと、目指していたところ違うバランスになってる部分が幾つかあるので、それが何でなのかも今晩解明したいです。
「明日からどんどんチームメイトに仕事を頼みますよ」
――タイヤも慎重に使ってきているようですが、現時点までは、その点も計画通りですか?
佐藤琢磨:はい。この後、週末に向けて天候が悪くなるって予報なので、今日から新しいエンジンを入れてますけど、プラン通りにいってます。それと、今日からコナー(・デイリー)が走り出しましたよね? 彼が結構アッという間にスピードに乗せてくれたので、良かったですね。明日からは、彼と手分けして色々テストができると思いますよ。
――ルーキーですが、もう明日から仕事を頼めちゃいますか。
佐藤琢磨:はい。ガンガン頼みますよ。
――今日がインディー走行は初めてで、219mphを出してましたね。
佐藤琢磨:そうでした。すごい早いペースでスピードを出せてます。
――スピードを強く意識してはいないかもしれませんが、今日、220mph台を単独走行で続けて出せていたというのは、やっぱり安心できることだったでしょうか?
佐藤琢磨:はい、納得の行くスピードになっていたと思います。今日はとても収穫の多い1日とできていました。
以上
2013 INDYCAR レポート 第97回インディ―500 5月13日プラクティス3日目:マルコ・アンドレッティが225mph台までスピードアップしてトップに! 佐藤琢磨も6番手に入る223mph台をマーク
天候:快晴
気温:15~19℃
いよいよ、ペンスキー軍団も3人走でスピードアップ!
今日の最速はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。スピードはさらに急上昇して、一気に 225.100mphへ!! 当然、今月の最速だ。
「ミニレースとでもいうべき状況を作って走っている。僕らにはそれができ、マシン・セッティングにおおいに役立っている」と彼は5台を走らせるチーム体制がプラスに働いていることを語った。 アンドレッティ・オートスポートは今日もチームメイト同士が接近して走り、その結果、ライアン・ハンター-レイもドラフティング利用で224.386mphをマークして3番手につけ、ジェイムズ・ヒンチクリフは8番手だった。ルーキーのカルロス・ムニョスは今日は11番手で、EJ・ヴィソだけが少しばかり離れた19番手だった。
今日からチーム・ペンスキーも3人でスピード・アップをしてきた。エリオ・カストロネヴェスがマルコに迫る225.075mphをマークして2番手。ウィル・パワーも223.784mphで4番手につけた。そして、ルーキーのAJ・アルメンディンガーも7番手。全員がトップ10入りしていた。ある意味、アンドレッティ軍団以上のパフォーマンスだったといえる。
佐藤琢磨も仕上がり良好!
「価値あるデータを収集できました。これで全てが計画通り」
今日、一気に5番手に入ってきたのがJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)。今日から走り出したスポット参戦のチームメイト、タウンゼント・ベルは21番手だった。
6番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。スピードは223.363mph。一気にスピードを上げてきが、もちろん、琢磨を含め上位のドライバーたちはみんなドラフティングを使ってのスピード。どれだけ多く使えたかがポジションの差になっているというのが現実だ。単独だと220mph台というのが仕上がり良好のドライバーたちのスピードだろう。それを琢磨はキッチリ達成しており、今日はマシンを降りた表情はとても明るかった。若いチームメイトが走り出してすぐからシッカリ走れており、作業の分担でさらにセッティングを向上させられるという期待感もあってのことだ。
「とても実りの多い1日でした。幾つかのセッティング変更を試して、価値あるデータを収集できました。これで全てが計画通りになりました。これだけの進歩を遂げられたことを大変喜んでいます。チームメイトのコナー(・デイリー)が素早くスピードを出してきたのもチームにとって良いことです。明日は2台を使ったテスト・プログラムを始めることができます」と琢磨は語った。
今日走ったのは32人のドライバーたち。ルーキー・オリエンテーション・プログラムのコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)とリフレッシャー・テストのピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)含む。これでエントリーしながら走っていないのは、バディ・ラジア(ラジア・パートナーズ)だけに。
去年、ロータスが走らせたジャン・アレジ用のシャシーを購入したラジア親子は、マシンの準備に時間がかかっており、走り出すのは木曜になる見込み。
以上
気温:15~19℃
いよいよ、ペンスキー軍団も3人走でスピードアップ!
今日の最速はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。スピードはさらに急上昇して、一気に 225.100mphへ!! 当然、今月の最速だ。
「ミニレースとでもいうべき状況を作って走っている。僕らにはそれができ、マシン・セッティングにおおいに役立っている」と彼は5台を走らせるチーム体制がプラスに働いていることを語った。 アンドレッティ・オートスポートは今日もチームメイト同士が接近して走り、その結果、ライアン・ハンター-レイもドラフティング利用で224.386mphをマークして3番手につけ、ジェイムズ・ヒンチクリフは8番手だった。ルーキーのカルロス・ムニョスは今日は11番手で、EJ・ヴィソだけが少しばかり離れた19番手だった。
今日からチーム・ペンスキーも3人でスピード・アップをしてきた。エリオ・カストロネヴェスがマルコに迫る225.075mphをマークして2番手。ウィル・パワーも223.784mphで4番手につけた。そして、ルーキーのAJ・アルメンディンガーも7番手。全員がトップ10入りしていた。ある意味、アンドレッティ軍団以上のパフォーマンスだったといえる。
佐藤琢磨も仕上がり良好!
「価値あるデータを収集できました。これで全てが計画通り」
今日、一気に5番手に入ってきたのがJR・ヒルデブランド(パンサー・レーシング)。今日から走り出したスポット参戦のチームメイト、タウンゼント・ベルは21番手だった。
6番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。スピードは223.363mph。一気にスピードを上げてきが、もちろん、琢磨を含め上位のドライバーたちはみんなドラフティングを使ってのスピード。どれだけ多く使えたかがポジションの差になっているというのが現実だ。単独だと220mph台というのが仕上がり良好のドライバーたちのスピードだろう。それを琢磨はキッチリ達成しており、今日はマシンを降りた表情はとても明るかった。若いチームメイトが走り出してすぐからシッカリ走れており、作業の分担でさらにセッティングを向上させられるという期待感もあってのことだ。
「とても実りの多い1日でした。幾つかのセッティング変更を試して、価値あるデータを収集できました。これで全てが計画通りになりました。これだけの進歩を遂げられたことを大変喜んでいます。チームメイトのコナー(・デイリー)が素早くスピードを出してきたのもチームにとって良いことです。明日は2台を使ったテスト・プログラムを始めることができます」と琢磨は語った。
今日走ったのは32人のドライバーたち。ルーキー・オリエンテーション・プログラムのコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)とリフレッシャー・テストのピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)含む。これでエントリーしながら走っていないのは、バディ・ラジア(ラジア・パートナーズ)だけに。
去年、ロータスが走らせたジャン・アレジ用のシャシーを購入したラジア親子は、マシンの準備に時間がかかっており、走り出すのは木曜になる見込み。
以上
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント26 第97回インディー500 5月12日 Day2:「この2日間で下地作りをして、エンジンのマイレッジが終わらせて、明日からはフレッシュエンジンで走ります」
プラクティス中、ピットロードでマリオ・アンドレッティに遭遇。「初優勝おめでとう!」と声をかけられる Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大 |
プラクティスが7日間もあるインディー500では、大急ぎでマシンを仕上げ切る必要はない。
とは言うものの、やはり1日でも、あるいは1時間でも早くトップレベルのスピードを出したいと誰もが考える。
単独走行でマシン作りを少しずつ確実に進めて行きたい佐藤琢磨とAJ・フォイト・エンタープライゼスは、初日に29周、2日目の今日はその倍以上の62周を走った。しかし、ベスト・スピードは219.082mph(=約352.505㎞/h)で、31台が走った中で15番手と目立たない位置につけている。
それに対して、今日の夕方には5台体制のアンドレッティ・オートスポートが我が者顔でコースを走り回り、5人はトップ4をかっさらった上、残る1台も6番手のスピードをマークした。
彼らが巻き起こすタービュランスは、単独走行でのセッティングを進めたい琢磨たちのようなチームにとっては頭痛の種となっていた。
予定より少し遅れ気味……というのが現在の琢磨陣営だろうか。
「スピードにはあんまり満足していない
でも今は下地作りだからそんなに悪くない」
Jack Amano(以下――):今日は最後に15周の連続走行をしていましたね。プログラムが順調に進んでいるっていう感じですか?
佐藤琢磨:そうですね。まぁこれといった大きなトラブルも無く、とりあえずは順調です。自分たちがやりたいプログラムの最低限のところは全部終わっていますね。
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月12日:プラクティス2日目詳細版:スピードは223mph台へ。有力3チームはそれぞれのアプローチで2日目を終える
2日目、トップタイムをマークしたムニョス Photo:INDYCAR(John Cote) |
寒い日の走行は見送ったチーム・ペンスキー
気温が低く、風も強いコンディションをものともせず、アンドレッティ・オートスポートは夕方に5台を一斉に走らせ、走行2日目のスピードチャートのトップ4を独占した。ルーキーのカルロス・ムニョスはターン1の芝生にマシンを半分飛び込ませるスリリングなシーンも一度見せたが、夕方の5時過ぎに223mph台をマークし、2日目最速ドライバーとなった。昨日は3番目に速いラップを記録していたムニョス、インディー500でのインディーカー・デビューはこれまでのところ大変順調に進んできている。
去年はDW12にとって初めての年だったというのに、アンドレッティ・オートスポートは走り出したその日(走行2日目)にトラフィックセッティングを始めた。ベースセッティングに自信を持っており、実際それは高いレベルにあった。今年の彼らは去年以上に自信を漲らせており、走行初日はシーズンレギュラーの4人が一切走らず、2日目に走り出すや、我が物顔で周回を重ね、上位を独占したのだった。
これに対してインディー500最多勝利を誇るチーム・ペンスキーは、ルーキーのAJ・アルメンディンガーしか今日は走らせなかった。寒くて風の強いコンディションでは、様々な経験を摘むべき状況にあるアルメンディンガー以外は走る必要ナシ、と判断したのだ。
2013 INDYCAR レポート:第97回インディー500 5月12日 Day2 プラクティス2:2日目最速はルーキーのカルロス・ムニョス!スピードは一気に223mph台へ
アンドレッティ軍団が5台集団走でマシンセッティング
佐藤琢磨は219mph台に自己ベストを更新
走行初日トップのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は220mph台後半のスピードだったが、走行2日目にスピードは一気に223mph台へとジャンプした。その最速スピードを記録したのはルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)! 彼は今日、70周も走った。
1日を通して空は晴れ渡っていたが、気温が低く、風も強いコンディションが続いていた。気温は予報よりもやや高い14℃まで上がったものの、吹き付ける風で寒さを感ずる1日となっていた。
そうしたコンディションだったが、夕方の4時過ぎからアンドレッティ・オートスポートはエントリーする5台を一斉にコースインさせ、ドラフティングを使い合ってのマシンセッティングを開始した。5時前にEJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポート)が222mph台をマークし、その約20分後、アンドレッティ軍団の集団走行で一番後ろを走っていたムニョスが、今日、そして今月の最速となる223.023mphを記録した。
DW12シャシーでの2年目ということもあるが、今日のムニョスのスピードはかなり速い。去年の2日目のトップは221.5mph程度で、223mphが出たのは4日目のことだった。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、62周を走行。219.082mphに自己ベストを伸ばし、今日の12番手につけた。
佐藤琢磨は219mph台に自己ベストを更新
走行初日トップのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)は220mph台後半のスピードだったが、走行2日目にスピードは一気に223mph台へとジャンプした。その最速スピードを記録したのはルーキーのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)! 彼は今日、70周も走った。
1日を通して空は晴れ渡っていたが、気温が低く、風も強いコンディションが続いていた。気温は予報よりもやや高い14℃まで上がったものの、吹き付ける風で寒さを感ずる1日となっていた。
そうしたコンディションだったが、夕方の4時過ぎからアンドレッティ・オートスポートはエントリーする5台を一斉にコースインさせ、ドラフティングを使い合ってのマシンセッティングを開始した。5時前にEJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポート)が222mph台をマークし、その約20分後、アンドレッティ軍団の集団走行で一番後ろを走っていたムニョスが、今日、そして今月の最速となる223.023mphを記録した。
DW12シャシーでの2年目ということもあるが、今日のムニョスのスピードはかなり速い。去年の2日目のトップは221.5mph程度で、223mphが出たのは4日目のことだった。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、62周を走行。219.082mphに自己ベストを伸ばし、今日の12番手につけた。
2013年5月13日月曜日
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500 5月11日 ルーキー・オリエンテーション・プログラムは1日で終了
3人のルーキー全員がフェイズ3を完了
今日、5月11日の午後2時からルーキー・オリエンテーション・プログラム=ROPは始まった。すぐさまAJ・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)がコースイン。あっという間にフェイズ1を通過した。カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)とトゥリスタン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)も走行を始め、早いペースでスピードアップを果たしていった。
コナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はスペインでGP3に出場中。彼のROPは月曜からになるが、ベテラン勢が走る前、午前中に占有の走行時間が与えられることになりそうだ。
インディも随分とフレキシブルになった。4月にやる予定だったROPを天候を理由に日程変更したからってのもあるんだろうが、昔だったら今年のデイリーみたいな特例は認められなかっただろう。「ウチのスケジュールに合わせられないなら出場してもらわないでも結構」ってことで。
つい数日前の木曜日、NASCARチャンピオンのカート・ブッシュがインディアナポリス・モーター・スピードウェイでインディーカー初体験をした。ただの客寄せ企画だと思ってたが(近頃じゃストックカー・ドライバーの方がアメリカじゃ話題になり易いから)、そこでブッシュはチャッカリとROPを通過、インディー500への出場権を手に入れた。これまたかなりの厚遇だ。インディーに出る意思表示すらしていないドライバーのために1日コースを占有させてあげ、ROPをこなさせてあげるとは! その日にアルメンディンガーやムニョス、ヴォーティエも一緒に走っていたら、今日の走行初日にベテラン勢から走行時間を2時間も奪わうことはせずに済んだ。しかし、ブラジルから帰ってきたばかりのチームやドライバーにそれを強要するのは酷だった。
ROPの基本ルールは、フェイズ1が200~205mp平均での連続10ラップ、フェイズ2が205~209mph平均での連続15ラップ、フェイズ3が210mphプラスでの連続15ラップとなってんだけど、アルメンディンガーは5周走っただけでフェイズ1オッケーに。彼は午後3時にROPの3フェイズを完了した。要したラップ数は「49」だった。
その後、ヴォーティエ、ムニョスの順で彼らも3フェイズをすべて終了。明日も走れるルーキーはもうROPを終了したので、明日はルーキー、ベテランという分け隔てなく、アルメンディンガーたち3人を含めた全員が正午から夕方6時までの走行時間を共有する。
以上
今日、5月11日の午後2時からルーキー・オリエンテーション・プログラム=ROPは始まった。すぐさまAJ・アルメンディンガー(チーム・ペンスキー)がコースイン。あっという間にフェイズ1を通過した。カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)とトゥリスタン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)も走行を始め、早いペースでスピードアップを果たしていった。
コナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はスペインでGP3に出場中。彼のROPは月曜からになるが、ベテラン勢が走る前、午前中に占有の走行時間が与えられることになりそうだ。
インディも随分とフレキシブルになった。4月にやる予定だったROPを天候を理由に日程変更したからってのもあるんだろうが、昔だったら今年のデイリーみたいな特例は認められなかっただろう。「ウチのスケジュールに合わせられないなら出場してもらわないでも結構」ってことで。
つい数日前の木曜日、NASCARチャンピオンのカート・ブッシュがインディアナポリス・モーター・スピードウェイでインディーカー初体験をした。ただの客寄せ企画だと思ってたが(近頃じゃストックカー・ドライバーの方がアメリカじゃ話題になり易いから)、そこでブッシュはチャッカリとROPを通過、インディー500への出場権を手に入れた。これまたかなりの厚遇だ。インディーに出る意思表示すらしていないドライバーのために1日コースを占有させてあげ、ROPをこなさせてあげるとは! その日にアルメンディンガーやムニョス、ヴォーティエも一緒に走っていたら、今日の走行初日にベテラン勢から走行時間を2時間も奪わうことはせずに済んだ。しかし、ブラジルから帰ってきたばかりのチームやドライバーにそれを強要するのは酷だった。
ROPの基本ルールは、フェイズ1が200~205mp平均での連続10ラップ、フェイズ2が205~209mph平均での連続15ラップ、フェイズ3が210mphプラスでの連続15ラップとなってんだけど、アルメンディンガーは5周走っただけでフェイズ1オッケーに。彼は午後3時にROPの3フェイズを完了した。要したラップ数は「49」だった。
その後、ヴォーティエ、ムニョスの順で彼らも3フェイズをすべて終了。明日も走れるルーキーはもうROPを終了したので、明日はルーキー、ベテランという分け隔てなく、アルメンディンガーたち3人を含めた全員が正午から夕方6時までの走行時間を共有する。
以上
2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント25 インディー500 5月11日オープングデイ「今日はクルマそのものを慎重にチェックして、チェックしてって感じ。それでも217マイル台には入れた。それはすごくポジティブだったと思います」
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
インディアナ州インディアナポリス
1周2マイル(=約3.218km)×200周
5月11日 オープニングデイ プラクティス1 217.734mph(=約350.334km/h) 13位 29周走行
初日、使用したタイヤは1セットのみ
いよいよインディー500のプラクティスが始まった。今日、ヴェテラン勢に与えられる走行時間は4時間。AJ・フォイトもインディー入りしてピットで見守る中、佐藤琢磨は29周を走行し、217.734mphというベストで13番手につけた。いきなりトップタイム……という派手なスタートではなかった。しかし、新車をジックリとシェイクダウン。ジリジリとスピードを上げて行った。使ったタイヤは1セットのみ。琢磨&フォイトのコンビで戦う初インディーは、まずはスムーズな滑り出しを実現したといっていいだろう。
「今日のマシンは完全なブランニュー」
Jack Amano(以下――):今年も始まりましたね、インディー500が。どうでしたか、走行1日目は?
佐藤琢磨:久しぶりだったんで、やっぱりスピード感を感じました。500特有のフィーリングっていうんですかね? テキサスでテストを今年やってるんだけど、インディー特有のこのクルマが持つフィーリングがようやく戻ってきたかなっていう感じです。
――今日のプログラムはどんなものだったんですか?
佐藤琢磨:今日乗ったクルマは完全なブランニューなんですよ。1マイルも走ってないものだったんです。この冬の間、4ヵ月間かけてチームが準備してきたクルマを今日シェイクダウンしたので、すべてのパラメーターをチェックする、それが今日の主なメニューでした。
――じゃ、今日はスピードはまったく気にしない……という1日だったんですね?
佐藤琢磨:もちろん、そうです。ただ、同じようなウィングアングルで走っている人たちのスピードは見てましたけど、それ以上に、根本的なライドハイトなどの基本的なところを見てました。
――AJ・フォイト・チームのインディ用マシンはどうでしたか? まだ1日目で、評価をするのは早いかもしれませんが。
佐藤琢磨:いいです。いいけど、まだちょっと時期尚早ですね、その話をするには。まだトラフィックは使ってないし、まだ全力で走っている感じもしてないので。まぁ、余裕がある走りをしている中ではフィーリングとしては悪くない。最初っからいいところにいる感じがしています。
――ROPが間に2時間入る変則的スケジュールの走行初日でしたが、今日は体慣らしといった1日ともいえるものでしたか?
佐藤琢磨:うん、そうですね、全体にね。ドライバーだけじゃなく、チームもエンジニアも全員が500にモードを合わせるためのシェイクダウンといった感じでした。慣らしっていっていいものだったと思います。クルマそのものも今日は慎重にチェックして、チェックしてって感じ。それでも217マイル台には入れた。それはすごくポジティブだったと思います。
「早くもう1台のマシン、チームメイトが走り出してほしいです」
――長い長いイベントであるインディー500を今年の佐藤選手は新たなチームと戦います。今日を迎えるにあたってミーティング、打ち合わせもあったと思いますが、今までのチームとはまた違いますか?
佐藤琢磨:いや、今までと基本は変わらないですね。ただ、ロードコース、ストリートでのこれまでの4戦とは違うので、それを一度みんな白紙に戻して、全体的にリセットしてやっています。僕としては、早くもう1台のマシン、チームメイトが走り出して欲しいですね。
――41号車のことですね。コナー・デイリーは今週末、スペインでGP3を戦ってるとか?
佐藤琢磨:そうなんですよ。早くインディーに来て欲しいですね。2台で比べながらテストプログラムをやりたいので。
――今日の自分たちを評価すると、どうなりますか?
佐藤琢磨:今日はちょっと雨が降ったけど、夕方はコンディションもすごく良くて、そういう中で走れたことはポジティブでした。
――明日から天気は当分良さそうという予報ですね?
佐藤琢磨:でも、ちょっと寒いんですよね、予報だと水曜日ぐらいまでが。そこをどうするか、ですよね。クルマ作りをする上では、コンディションが安定していることが大事なんですけど。
「毎年、どんどん慎重になっていきますね」
――今の時点では、予選や決勝がどんな天候、コンディションになるかはハッキリわかりません。
佐藤琢磨:予報だと暑くなるんですよね、決勝は。プラクティス、予選までは結構涼しくて、来週以降は一気に気温が上がってくるらしいんですよ。まぁ、そのあたりは慎重に見ながらクルマを作っていきたいです。とにかく大事に、大事に手塩にかけて作り上げたクルマだから、もうすごく、いつも以上に慎重でしたね、今日は。僕の500に入るのも、1年目から毎年どんどん慎重になってきてます。毎年2倍ぐらい慎重になってる感じですね、フィーリング的には。やっぱり、最初はどんな感じかわからないっていうのもあるし、怖いもの知らずってこともある。500の怖さを知らないから。そういう意味では、さっきの話のように、慣らしっていうのか、ランニングインていうのをすごい低空飛行でやってます。
――もう知っている世界なので焦りはないってことですね?
佐藤琢磨:そうだ思います。クルマもそうだし、体も、ここではフィーリングが重要ですから。すべてのセンサー、センシングっていうのが奇麗に整ってからじゃないと、あんまりクルマをいじっても意味がないんです。実際にトラックを走っているクルマと、パッドの上に乗ったクルマに施す変更、去年のデータとの比較……そこにどういうオフセットがあるのかというチェックを今日もやっていました。
――明日のプログラムは?
佐藤琢磨:まぁ、今日と変わらない、スローなペースで着実にやって行く1日になると思います。ただ、もうちょっと攻め込むっていうとおかしいけど、もうちょっとシッカリと色々な方向にマシンを振ってみて、クルマがどうなるかっていうのを見ると思います。
以上
インディアナ州インディアナポリス
1周2マイル(=約3.218km)×200周
5月11日 オープニングデイ プラクティス1 217.734mph(=約350.334km/h) 13位 29周走行
初日、使用したタイヤは1セットのみ
いよいよインディー500のプラクティスが始まった。今日、ヴェテラン勢に与えられる走行時間は4時間。AJ・フォイトもインディー入りしてピットで見守る中、佐藤琢磨は29周を走行し、217.734mphというベストで13番手につけた。いきなりトップタイム……という派手なスタートではなかった。しかし、新車をジックリとシェイクダウン。ジリジリとスピードを上げて行った。使ったタイヤは1セットのみ。琢磨&フォイトのコンビで戦う初インディーは、まずはスムーズな滑り出しを実現したといっていいだろう。
「今日のマシンは完全なブランニュー」
Jack Amano(以下――):今年も始まりましたね、インディー500が。どうでしたか、走行1日目は?
佐藤琢磨:久しぶりだったんで、やっぱりスピード感を感じました。500特有のフィーリングっていうんですかね? テキサスでテストを今年やってるんだけど、インディー特有のこのクルマが持つフィーリングがようやく戻ってきたかなっていう感じです。
――今日のプログラムはどんなものだったんですか?
佐藤琢磨:今日乗ったクルマは完全なブランニューなんですよ。1マイルも走ってないものだったんです。この冬の間、4ヵ月間かけてチームが準備してきたクルマを今日シェイクダウンしたので、すべてのパラメーターをチェックする、それが今日の主なメニューでした。
――じゃ、今日はスピードはまったく気にしない……という1日だったんですね?
佐藤琢磨:もちろん、そうです。ただ、同じようなウィングアングルで走っている人たちのスピードは見てましたけど、それ以上に、根本的なライドハイトなどの基本的なところを見てました。
――AJ・フォイト・チームのインディ用マシンはどうでしたか? まだ1日目で、評価をするのは早いかもしれませんが。
佐藤琢磨:いいです。いいけど、まだちょっと時期尚早ですね、その話をするには。まだトラフィックは使ってないし、まだ全力で走っている感じもしてないので。まぁ、余裕がある走りをしている中ではフィーリングとしては悪くない。最初っからいいところにいる感じがしています。
――ROPが間に2時間入る変則的スケジュールの走行初日でしたが、今日は体慣らしといった1日ともいえるものでしたか?
佐藤琢磨:うん、そうですね、全体にね。ドライバーだけじゃなく、チームもエンジニアも全員が500にモードを合わせるためのシェイクダウンといった感じでした。慣らしっていっていいものだったと思います。クルマそのものも今日は慎重にチェックして、チェックしてって感じ。それでも217マイル台には入れた。それはすごくポジティブだったと思います。
「早くもう1台のマシン、チームメイトが走り出してほしいです」
――長い長いイベントであるインディー500を今年の佐藤選手は新たなチームと戦います。今日を迎えるにあたってミーティング、打ち合わせもあったと思いますが、今までのチームとはまた違いますか?
佐藤琢磨:いや、今までと基本は変わらないですね。ただ、ロードコース、ストリートでのこれまでの4戦とは違うので、それを一度みんな白紙に戻して、全体的にリセットしてやっています。僕としては、早くもう1台のマシン、チームメイトが走り出して欲しいですね。
――41号車のことですね。コナー・デイリーは今週末、スペインでGP3を戦ってるとか?
佐藤琢磨:そうなんですよ。早くインディーに来て欲しいですね。2台で比べながらテストプログラムをやりたいので。
――今日の自分たちを評価すると、どうなりますか?
佐藤琢磨:今日はちょっと雨が降ったけど、夕方はコンディションもすごく良くて、そういう中で走れたことはポジティブでした。
――明日から天気は当分良さそうという予報ですね?
佐藤琢磨:でも、ちょっと寒いんですよね、予報だと水曜日ぐらいまでが。そこをどうするか、ですよね。クルマ作りをする上では、コンディションが安定していることが大事なんですけど。
「毎年、どんどん慎重になっていきますね」
――今の時点では、予選や決勝がどんな天候、コンディションになるかはハッキリわかりません。
佐藤琢磨:予報だと暑くなるんですよね、決勝は。プラクティス、予選までは結構涼しくて、来週以降は一気に気温が上がってくるらしいんですよ。まぁ、そのあたりは慎重に見ながらクルマを作っていきたいです。とにかく大事に、大事に手塩にかけて作り上げたクルマだから、もうすごく、いつも以上に慎重でしたね、今日は。僕の500に入るのも、1年目から毎年どんどん慎重になってきてます。毎年2倍ぐらい慎重になってる感じですね、フィーリング的には。やっぱり、最初はどんな感じかわからないっていうのもあるし、怖いもの知らずってこともある。500の怖さを知らないから。そういう意味では、さっきの話のように、慣らしっていうのか、ランニングインていうのをすごい低空飛行でやってます。
――もう知っている世界なので焦りはないってことですね?
佐藤琢磨:そうだ思います。クルマもそうだし、体も、ここではフィーリングが重要ですから。すべてのセンサー、センシングっていうのが奇麗に整ってからじゃないと、あんまりクルマをいじっても意味がないんです。実際にトラックを走っているクルマと、パッドの上に乗ったクルマに施す変更、去年のデータとの比較……そこにどういうオフセットがあるのかというチェックを今日もやっていました。
――明日のプログラムは?
佐藤琢磨:まぁ、今日と変わらない、スローなペースで着実にやって行く1日になると思います。ただ、もうちょっと攻め込むっていうとおかしいけど、もうちょっとシッカリと色々な方向にマシンを振ってみて、クルマがどうなるかっていうのを見ると思います。
以上
2013 INDYCAR ニュース 第97回インディー500 5月11日:今年のインディー500のエントリーは現在69台
ドライバーとマシンのコンビネーション決定は33台
したがって現時点でバンプアウトの可能性はなし
5月11日の時点でのインディー500マイル・レースへのエントリーは以下のとおり。
ライアン・ハンター-レイ=2台 2 1T
AJ・アルメンディンガー=2台 2 2T
エリオ・カストロネヴェス=2台 3 3T
JR・ヒルデブランド=2台 4 4T
EJ・ヴィソ=2台 5 5T
セバスチャン・サーヴェドラ=2台 6 6T
セバスチャン・ブルデイ=2台 7 7T
ライアン・ブリスコー=2台 8 8T
スコット・ディクソン=2台 9 9T
ダリオ・フランキッティ=2台 10 10T
トニー・カナーン=2台 11 11T
ウィル・パワー=2台 12 12T
佐藤琢磨=2台 14 14T
グレアム・レイホール=2台 15 15T
ジェイムズ・ジェイクス=2台 16 16T
ミチェル・ジョルダインJr.=2台 17 17T
アナ・ベアトリス=2台 18 18T
ジャスティン・ウィルソン=2台 19 19T
エド・カーペンター=2台 20 20T
ジョセフ・ニューガーデン=2台 21 21T
オリオール・セルヴィア=2台 22 22T
マルコ・アンドレッティ=2台 25 25T
カルロス・ムニョス=2台 26 26T
ジェイムズ・ヒンチクリフ=2台 27 27T
カー・ナンバー40 ドライバー未登録 エド・カーペンター・レーシング
カー・ナンバー40T ドライバー未登録 エド・カーペンター・レーシング
コナー・デイリー=2台 41 41T
トゥリスタン・ヴォーティエ=2台 55 55T
タウンゼント・ベル=2台 60 60T
ピッパ・マン=2台 63 63T
シモン・パジェノー=2台 77 77T
シモーナ・デ・シルヴェストロ=2台 78 78T
チャーリー・キンボール=2台 83 83T
バディ・ラジア 91
アレックス・タグリアーニ=2台 98 98T
99 ドライバー未登録 シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
99T ドライバー未登録 シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
一人を除く全員が2台ずつを登録していて、1台だけなのはカー・ナンバー91のバディ・ラジアだけ。ドライバーとマシンのコンビネーションが決定しているのは33エントリーで、現時点ではバンプアウトは無い。
ホンダは現状17台でマックス。シボレーはまだ追加可能!?
「99」、「99T」は2004ウィナーのバディ・ライスになる予定と言われている。「40」、「40T」に誰が乗るのかはまだ不明だが、去年のインディー500でインディーカー・デビューしたブライアン・クロウソン、去年エントリーすらできずに終わったジェイ・ハワードといったドライバーたちが今年の出場を目指しているのは間違いない。クロウソンは彼のメインの戦場であるUSACのスプリント&ミジェットでシボレー契約なので、今年もインディに出るならシボレー・チームで、という話になっているという。これは40号車の条件に合う。ハワードは今年も走るチャンスさえ与えられないということか?? ホンダは今の17台(99号車含め)でマックス。シボレーはまだ1台、2台なら増やす余裕アリということだが……。
以上
したがって現時点でバンプアウトの可能性はなし
5月11日の時点でのインディー500マイル・レースへのエントリーは以下のとおり。
ライアン・ハンター-レイ=2台 2 1T
AJ・アルメンディンガー=2台 2 2T
エリオ・カストロネヴェス=2台 3 3T
JR・ヒルデブランド=2台 4 4T
EJ・ヴィソ=2台 5 5T
セバスチャン・サーヴェドラ=2台 6 6T
セバスチャン・ブルデイ=2台 7 7T
ライアン・ブリスコー=2台 8 8T
スコット・ディクソン=2台 9 9T
ダリオ・フランキッティ=2台 10 10T
トニー・カナーン=2台 11 11T
ウィル・パワー=2台 12 12T
佐藤琢磨=2台 14 14T
グレアム・レイホール=2台 15 15T
ジェイムズ・ジェイクス=2台 16 16T
ミチェル・ジョルダインJr.=2台 17 17T
アナ・ベアトリス=2台 18 18T
ジャスティン・ウィルソン=2台 19 19T
エド・カーペンター=2台 20 20T
ジョセフ・ニューガーデン=2台 21 21T
オリオール・セルヴィア=2台 22 22T
マルコ・アンドレッティ=2台 25 25T
カルロス・ムニョス=2台 26 26T
ジェイムズ・ヒンチクリフ=2台 27 27T
カー・ナンバー40 ドライバー未登録 エド・カーペンター・レーシング
カー・ナンバー40T ドライバー未登録 エド・カーペンター・レーシング
コナー・デイリー=2台 41 41T
トゥリスタン・ヴォーティエ=2台 55 55T
タウンゼント・ベル=2台 60 60T
ピッパ・マン=2台 63 63T
シモン・パジェノー=2台 77 77T
シモーナ・デ・シルヴェストロ=2台 78 78T
チャーリー・キンボール=2台 83 83T
バディ・ラジア 91
アレックス・タグリアーニ=2台 98 98T
99 ドライバー未登録 シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
99T ドライバー未登録 シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
一人を除く全員が2台ずつを登録していて、1台だけなのはカー・ナンバー91のバディ・ラジアだけ。ドライバーとマシンのコンビネーションが決定しているのは33エントリーで、現時点ではバンプアウトは無い。
ホンダは現状17台でマックス。シボレーはまだ追加可能!?
「99」、「99T」は2004ウィナーのバディ・ライスになる予定と言われている。「40」、「40T」に誰が乗るのかはまだ不明だが、去年のインディー500でインディーカー・デビューしたブライアン・クロウソン、去年エントリーすらできずに終わったジェイ・ハワードといったドライバーたちが今年の出場を目指しているのは間違いない。クロウソンは彼のメインの戦場であるUSACのスプリント&ミジェットでシボレー契約なので、今年もインディに出るならシボレー・チームで、という話になっているという。これは40号車の条件に合う。ハワードは今年も走るチャンスさえ与えられないということか?? ホンダは今の17台(99号車含め)でマックス。シボレーはまだ1台、2台なら増やす余裕アリということだが……。
以上
2013 INDYCAR レポート 第97回インディー500:5月11日プラクティス開始
コースイン第1号はカストロネヴェス
しかし、そのマシンは??
第97回インディー500、プラクティスがついに始まりました~。
コースにグリーン・フラッグが出されたのは午後12時8分で、コースイン第1号はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。ただし、彼が乗っていたのはチームメイトのAJ・アルメンディンガー用=カーナンバー2。もちろん、午後2時からのルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)用。チームメイトのためにシェイクダウンをやってあげたワケだけど、3回勝ってるドライバーにマシンのチェックをやってもらえるとはアルメンディンガー、恵まれた待遇だ。
後方ピットであるがために一番乗りを逃したのがジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)だった。レギュラー・シーズンにはカー・ナンバー「67」をつけている彼が、今年のインディーでつけるのは「21」。メインスポンサーに不動産の「センチュリー21」を迎えてのこと。黄色・白・黒のカラーリング、なかなかヨシ。好成績を挙げればシーズンを通してのスポンサーになってもらえるかも。頑張れ!
コースイン1番乗りのドライバーのジンクスはどうなる??
エリオがピットアウト&ピットインのラップだったので、ニューガーデンは彼をパスして今年最初のラップを記録することとなった。
去年も書いたと思うけど、コースイン一番乗りをした年に優勝したドライバーっていないねだよね、記録が残ってる限りで言えば……だど。ゲンを担ぐなら一番乗りは避けた方がいいワケ。ただ、今年のパターンは少々ユニーク。これまでのデータどおりだと優勝できないのはエリオなのか、それともカーナンバー2をつけるマシンなのか。
ところで天候、走行開始時の空は厚い雲に覆われたままで、気温は10℃という、この先の3週間が思いやられる寒さ。
そして午後1時55分、2時からのROPに向けて最初のヴェテラン用プラクティスは終了に。気温は13℃まで上がったけれど、最初の2時間弱のプラクティスでコースを走ったのは9台だけだった。
以上
しかし、そのマシンは??
第97回インディー500、プラクティスがついに始まりました~。
コースにグリーン・フラッグが出されたのは午後12時8分で、コースイン第1号はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)。ただし、彼が乗っていたのはチームメイトのAJ・アルメンディンガー用=カーナンバー2。もちろん、午後2時からのルーキー・オリエンテーション・プログラム(ROP)用。チームメイトのためにシェイクダウンをやってあげたワケだけど、3回勝ってるドライバーにマシンのチェックをやってもらえるとはアルメンディンガー、恵まれた待遇だ。
後方ピットであるがために一番乗りを逃したのがジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)だった。レギュラー・シーズンにはカー・ナンバー「67」をつけている彼が、今年のインディーでつけるのは「21」。メインスポンサーに不動産の「センチュリー21」を迎えてのこと。黄色・白・黒のカラーリング、なかなかヨシ。好成績を挙げればシーズンを通してのスポンサーになってもらえるかも。頑張れ!
コースイン1番乗りのドライバーのジンクスはどうなる??
エリオがピットアウト&ピットインのラップだったので、ニューガーデンは彼をパスして今年最初のラップを記録することとなった。
去年も書いたと思うけど、コースイン一番乗りをした年に優勝したドライバーっていないねだよね、記録が残ってる限りで言えば……だど。ゲンを担ぐなら一番乗りは避けた方がいいワケ。ただ、今年のパターンは少々ユニーク。これまでのデータどおりだと優勝できないのはエリオなのか、それともカーナンバー2をつけるマシンなのか。
ところで天候、走行開始時の空は厚い雲に覆われたままで、気温は10℃という、この先の3週間が思いやられる寒さ。
そして午後1時55分、2時からのROPに向けて最初のヴェテラン用プラクティスは終了に。気温は13℃まで上がったけれど、最初の2時間弱のプラクティスでコースを走ったのは9台だけだった。
以上
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