2013年4月27日土曜日

2013 INDYCAR ニュース 4月26日 佐藤琢磨凱旋記者会見&トークショー 350人のファンの前で優勝を報告!

Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
トークショーは整理券発行の大盛況

 4月26日、ロング・ビーチで優勝した佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)が帰国、青山のホンダ本社ビル1階で凱旋記者会見を行なった。
 会見は午後4時にスタートし、会見終了後の午後6時半からはファンを前にしてのトークショーも行った。突然の会見実現となったにも関わらず、会場には100名もの報道関係者が詰めかけ、トークショーにも350人の熱烈な佐藤琢磨及びインディーカーのファンが集まり、大盛況だった。



トークショーでは、記者会見にはなかったリアルな内容も飛び出し、会場は大変な盛り上がりに。Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)

2013年4月25日木曜日

2013 INDYCAR ジャック・アマノのインディーな一日 4月24日:やっぱり優勝するってすごいことなんだな


やった! Photo:Amano e Associati
日本での反応は予想していた以上

4月24日、帰国しました~。
 佐藤琢磨の初優勝、日本での反響はどうなのかを結構心配してたけど、かなりのもんだったみたいだね。予想以上だったかも。
 トーチューが一面ドカーンなのは、原稿を送る前に報道部の担当さんから聞かされてたんで知ってたけど、帰ってきてみたら他紙にも一面バーンッがあった。俺が気づいたのはスポニチとサンスポ。もちろん、トーチューともども全部買ったよ。帰り道に寄った床屋で、報知が裏一面全面だったことも知った。
 ヤッパリ、勝つってすごいことなんだな。
 日本人初ってとこが大きなポイントなんでしょう。


琢磨はやっぱり持っている

 しかし、インディーカー初優勝がロング・ビーチGPっていうビッグ・イベントだったってところが、琢磨のすごいところ。アメリカの他のスポーツで活動中の日本人プレイヤーたちが活躍しない週末だったってところも紙面をドバッと獲得できた理由。こういう幸運てのも、実は持って生まれたものなんだと思う。
 家に帰ると、NHKのニュース7で大々的に報道してたコトも知った。家の者が録画してくれてたんで夕飯の時に見たけど、結構長い時間を割いてた。
 こんだけの報道がされるのは、世間の評価が高いってことだよね? インデーカーの注目度、今後少しは上がってくれると期待しよう。

 で、こんなキャンペーンも展開されております。
開催は本日4月25日までで、店舗によってはキャンペーンやってないところもあるようなので、まずは電話で確認してみてください。今夜行こうかな!?

2013年4月23日火曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント19 R3 ロング・ビーチRace Day 決勝 その3「今日の優勝は自分にとっては大きな自信に繋がりました。優勝できる実力があることを証明できたので、次からまたチャレンジして行きたいですね」

歴史的勝利を見届けた日本人プレスたちとともに。Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
「今日何がよかったのかをしっかり分析して、ブラジル
そしてインディー500につなげていきたいです」


――フォイトでの3戦目で優勝できました。まだまだあるぞって感じがしますね?

佐藤琢磨:そうですね。ただ、記者会見でラリー(・フォイト)も言ってましたけど、ホントに今日は本当にすべてがうまくいって、完璧な優勝となっていたけど、ここからがまた大変です。一度勝ったらどんどん勝つっていう考え方と、一度勝ってからがすごく大変ていう考え方があると思います。そういう意味では、チームは今日、自分たちの何が良かったのかっていう部分をシッカリ分析して、次のブラジル、そしてその後にすぐ来るインディー500に繋げて行きたいです。

――一度勝って、佐藤選手としては次からのレース、少しはリラックスができますか?

佐藤選手:どうだろう? まぁ、今日の優勝は自分にとっては大きな自信に繋がりました。僕もメジャー・シリーズでの初優勝なので、それはすごく嬉しいです。今日、僕は優勝できることを証明できたので、次からまたトップチームたちはコンペティティブになってくると思うので、またチャレンジして行きたいですね。

「ストリートですごく調子がいいので、ブラジルも同じように走りたいです」

――次のブラジルは得意コースです。

佐藤琢磨:はい。ドライバー的にはゲンのいいコースで、雨でも晴れでも両方行けそうだし、あと、ここまでセント・ピーターズバーグ、ロング・ビーチと、ストリートは僕らすごく調子がいいので、ブラジルは特性が大分違うんですけど、同じように走りたいです。

以上

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント19 R3 ロング・ビーチRace Day 決勝 その2「不安は、スタートからゴールまでずっとありました。 最後の最後、ファイナルラップでうまくいかなくなったことも自分の経験の中にあったし、でも、チームはプラクティスで発生したギヤボックスのトラブルにもしっかり改善してくれたので、そういう不安はなかったです」

Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大
「ブラックで順位をゲインできたのはすごくうれしかった」

――パワーはアッサリ抜けましたが、ハンター-レイには長いこと引っかかっていましたね?

佐藤琢磨:そうですね、彼はレッドタイヤを履いていて、曲がりにくそうにしていました。レッドタイヤのトラクションを活かして出口が彼は速かった。でも、ずっと狙っていて、プッシュ・トゥ・パスを使って追い抜けた時は、すごく嬉しかったですね。ブラックタイヤで順位を上げるっていうのは、なかなか難しいことなんです。スタート前に僕らの立てていた目標は、順位をホールドすることでしたから、順位をゲインできたのはすごく嬉しかった。
その後に、ダリオに近づて行けたことにもすごく勇気づけられました。そして最後、ピットに入ったタイミングもホントに素晴らしかったんで、リスタートもまったく心配はなかったです。

「チームはプレッシャーの中で素晴らしい仕事をしてくれました」

――2回ともピットストップが超速でした。

佐藤琢磨:開幕からの2レースでは、メカニカルトラブルもあったけれど、ピットで問題が起きて順位を下げていました。ずっとここまで、うまくできなかった分、チームもホントに練習を重ねたし、プレッシャーもあった中で素晴らしい仕事をしてくれました。本当にチームには感謝しています。

「最後のスティントはうまくいきました
速く走ったというより、かわらない走りをずっと続けていました」

――グレアム・レイホールが終盤にプレッシャーをかけてくるシーンもありました。

佐藤琢磨:あのあたりはスリップに入られたらまずいと考えてました。彼の方が速いのは知ってたんだけども、落ち着いて燃料をセーブしながら、タイヤも労って走っていました。で、彼が近づいてきてからは同じペースで走って、最後のスティントは、うまくいったというか、バランスも最後までほとんど替わらないように走れたし、そうですね、僕は速く走ったというよりも、変わらない走りをずっとしていました。

――そうしたら相手が遠ざかっていった。

佐藤琢磨:はい。タイヤのデグラデーションとか、燃費がその原因に考えられるんでしょうね。逆に言えば、僕もフューエルセーブをちょっとしてたんですけども、すごくうまういきました。

――キンボールのクラッシュ以外、不安を感じたシーンはありましたか?

佐藤琢磨:不安は、スタートからゴールまでずっとありました。
最後の最後、ファイナルラップでうまくいかなくなったことも自分の経験の中にあったし、去年のここがそうでしたよね。だからホントに気は抜けない。もしかしたらメカニカルトラブルが出るかもしれない。ただ、ホントにここまでずっと順調だったので、プラクティス中に出たギヤボックスのトラブルもシッカリと改善ができたので、そういうあたりの不安はなかったです。

その3に続く

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント19 R3 ロング・ビーチRace Day 決勝 その1「ここまでずっとプッシュし続けてきて、ようやく本当にチャンスと環境が揃って勝つことができました」

ラリー・フォイトとともに Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大
 「スタートやリスタートでミスしないよう、順位を落とさないよう
でもチャンスがあればポジションを上げるように

考えて戦っていました」

Jack Amano(以下――):初優勝、おめでとうございます!

佐藤琢磨:ありがとうございます! ここまで何度も表彰台、それから優勝に近づいた時があったんですけど、手からスルスルと逃げてしまったり、厳しいレースの時もありました。しかし、ここまでずっとプッシュし続けてきて、ようやく本当にチャンスと環境が揃って勝つことができました。今日はスタートから、普通で行けばソフトタイヤなんだけども、だからトップ3はソフトだったんだけども、僕はブラックタイヤでいきました。去年の経験から、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングも絶対同じ作戦でくるだろうなぁとは思っていましたが、やっぱりマイク(・コンウェイ)がブラックできましたね。ある意味、ここのコースはそれができるっていうのを去年の時点でわかっていたので……。
もちろん、タイヤは去年のものとは違う仕様になってましたけど、スタートやリスタートでとにかくミスをしないように、順位を落とさないように、でもチャンスがあればポジションを上げるように、と考えて戦っていました。

ホントに今日はグリーンフラッグから、リスタートから、すべてが完璧にできたと思います。最後のチャーリー(・キンボール)のはちょっとよくわからなかったけど……(笑)。でも、彼は相当前に行きたがってたんで、譲るワケじゃないけども、とにかく僕は後ろを気にしてて、「ブレーキング、そんなに突っ込めるのかなぁ?」って思ってたら、やっぱり彼、止まれなかった。そういう意味では、事故に遭わないようにっていうリスクマネジメントも今日の自分はできていたと思うし、ラリー(・フォイト)も言っていたとおりに、ピットストップもすべてが完璧でしたね。燃費は多少不安があったんだけども、フューエルセーブもうまくできて、順位のマネジメントもできていました。簡単でしたね、ここまでくるとね。あとはもう、ホントに楽しかった、運転していて。攻めればタイムが出るし、走りに対してタイムが跳ね返ってきてたから、すごく楽しかった。

「優勝するときはこんな風なんだな、と改めて感じました」

――チェッカーを受けた時に感じたのは?

佐藤琢磨:いやぁ、もうすごく嬉しかった。ホントに嬉しかったし、ホントに勝ったんだ……っていうか、もう夢のようでしたね。ハードレースはハードレースでした。リスタートとか色々ドラマがあったし……。ただ、今日はホントに楽しく運転できていて、ある意味、別に簡単ではないんだけど、やっぱり優勝する時てこういう風なんだっていうのは改めて感じました。

その2に続く

2013年4月22日月曜日

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その12

ついに勝った! Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その11

万感の思いを込めてのシャンペンファイト。ウイルソンも手荒い祝福。Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その10

2位のレイホール、3位のウィルソンを従え、表彰台の中央に立つ。Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その9

琢磨がチェッカーを受ける瞬間を見届けるチームクルー Photo:INDYCAR(Richard Dawdy)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その8

2位のレイホールに5秒以上の大差をつけ、レースは完全に琢磨の独走に。ラスト1周でフルコースコーションが出て、ゆっくりとアンダーイエローで歴史的瞬間を迎えた。Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その7

最終スティントの序盤はレイホールに接近されたものの、その後ハイペースで追撃を振り切って、独走態勢を築いていった。Photo:INDYCAR(John Cote)クリックして拡大

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント18 R3ロング・ビーチ Race Day 佐藤琢磨 優勝ショートコメント「チェッカー受けた瞬間は本当にうれしかったです。夢のようでした!」

ウィナーズサークルで素晴らしい仕事をしてくれたチームクルーとともに。Amano e Associati(Masahiko  Amano) クリックして拡大
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

4月21日 Race Day 決勝 1位 1時間50分7155(80周)
天候:晴れ
気温:16~17℃

「チームは本当に素晴らしいレースをさせてくれました」


「チェッカー受けた瞬間は本当にうれしかったです。夢のようでした!ここまで何度も優勝や表彰台がスルスルと手元から離れてしまう事がありましたが、ようやくチャンスや環境がすべて揃って勝つことが出来ました。今日はハードタイヤからレーススタートした戦略もうまく行き、最初のスタート、そしてリスタート、それにピットストップも完璧に決まって、最後のチェッカードフラッグが振られるまで全くミスのないとてもエキサイティングなレースでした。
クルマの調子も良く、運転していて本当に楽しかったです。チームは本当に素晴らしいレースをさせてくれました。この後もすぐにブラジル、そしてインディ500と続きますが、全力で頑張りたいと思います。これまでサポートしてくれたみなさんに御礼を言いたいです」

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ Race Day:タクマこそ本物のレーサー!AJ・フォイト、佐藤琢磨の勝利に最大限の賞賛

勝利の味を知り尽くした伝説の男、AJ.フォイトの魂をも揺さぶる佐藤琢磨の走り。この勝利で、両者の関係はチームオーナーとドライバーniとどまらず、レーシングドライバーとしての本能で硬く結ばれたものに昇華したに違いない。Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)

心の底から勝ちたいと考えているのはタクマだけだ

 AJ・フォイトは自らが選んだドライバーである佐藤琢磨の初優勝、長年率いてきているチームの2002年以来となる久々の勝利を現場で見届けることができなかった。しかし、チーム・オーナーからのコメントはテキサスから遠くカリフォルニア州ロング・ビーチまで届けられた。
「最後の5周はとてつもなく長く感じたよ。これまで我々は本当にたくさんのドライバーを雇ってきたが、誰も本当に勝ちたいと思っちゃいなかった。だけどコイツは違う。タクマは勝ちたいって心の底から考えているんだ」。
勝利への欲求の強さがAJと琢磨を結びつけ、それはたった3レース目で結実した。本物のレーサー、勝利を求め続けるファイターだ、とフォイトは最大限の賛辞を贈ったのだ。まだチーム入りして時間の経っていない琢磨だが、今日の勝利でAJとの結びつきは一気に強まったことだろう。

以上

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その6

ユーズドレッドを装着した第2スティントでも、琢磨のマシンは安定した速さでトップをキープ。51周目に2回目のピットストップを行い、フレッシュレッドに交換、最終スティントに臨んだ。Photo:INDYCAR(John Cote)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ 4月21日 Race Day 決勝:佐藤琢磨が予選4位からインディーカー初優勝

Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)クリックして拡大

トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

4月21日 Race Day 決勝
天候:晴れ
気温:16~17℃

琢磨にとって2001年マカオGP以来、13年ぶりの勝利 


 2013年4月21日は特別な日になった。日本人ドライバーの挑戦が始まって以来、24年目にしてインディーカー初勝利が達成されたのだ。佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)によって。F1経験を持つ日本人ドライバーがこれまでにインディーカーに何人も挑戦してきたが、ついにその厚い壁を突き破るドライバーが出現した。
 4シーズンで3チーム目への移籍をした琢磨だったが、その決断は正しかった。新しいチームに移ってから僅かに3戦目、2013年IZODインディカー・シリーズ第3戦の第39回トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチで彼は初優勝を飾った。デビューから52戦目の初優勝だった。
 琢磨にとっても、待ち焦がれた勝利だったろう。なにしろ、2001年のマカオGP(F3)以来のこととなるのだ。

ブラックでのスタートし、ユーズドレッド相手に順位をアップ!

なんと自身のファステストラップをブラックでマーク!! 

 予選4位で2列目アウト側グリッドから琢磨はスタートした。タイヤはフレッシュ・ブラックを装着していた。セオリーならレッドだが、彼はそうしなかった。予選で琢磨より上位のグリッドを手にしていた3人は、全員がユーズド・レッドを履いていた。ブラックでスタートすることにした、それが勝因その1だった。
 80周のレースのスタート、琢磨はターン1に到達する前に予選3位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)をパスしてみせた。相手はレッドなのに、いとも簡単そうに。
 23周目、琢磨はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)を抜いた。このパスが持つインパクトは大きかった。レッドを履く強敵2人をパスできるとは、琢磨自身も考えていなかったのではないか。ブラック装着なら、予選ポジションのキープが第一目標とされていたはずだからだ。
 これで琢磨の前を走るのはポール・スタートのダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)だけになった。パワーとハンター-レイを抜いた琢磨の勢いは衰えず、ピットストップを前に差をどんどん縮めていった。琢磨は自身のファステストラップをこの時にマークした。ブラックでの方が速く走れていたのだ。

完璧だったピットストップとリスタート 


 琢磨の最初のピット・ストップは28周目だったが、ここでフォイトのクルーたちは完璧なストップをやってのけた。次の29周目、フランキッティがピット。ここでトラブル発生。トップはまだコースを走り続けていたパワーのものとなっていたが、彼がピットした31周目、琢磨はトップに躍り出た。
 34周目のリスタートも、38周目のリスタートも琢磨は危なげなくこなした。スタートは彼の得意科目。タイミングよく加速し、左90度のターン1へのブレーキングでも落ち着き払っていた。

そしてユーズドレッドから最終スティントは新品のレッドに 


 セカンドスティントを琢磨はユーズドレッドで戦った。フレッシュは最後に残した。これが今日のレースで成功するためのキーだった。
 ユーズド・レッドで走ったのは22周。51周目になんと、ハンター-レイがクラッシュしてフルコース・コーションが出されたのだ。
 ここで全員がピットイン。残り30周の勝負となった。フォイトのクルーはプレッシャーのかかる2回目のピットストップも完璧にこなした。琢磨はトップを守った。タイヤはフレッシュ・レッドを装着していた。
 2番手にはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が上がってきていた。フランキッティはペースが今ひとつ上がらず、この後ジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)にもパスを許した。

同じ新品レッドのレイホールを突き放し、5秒差で最終ラップに
 

 レイホールは琢磨と同じくファイナル・スティントにフレッシュレッドを持ってきていた。彼はキャリア2勝目に向け、琢磨の初勝利を阻んでキャリア2勝目を挙げるべく、14号車にプレッシャーをかけ始めた。しかし、トップを走る琢磨はまったく冷静だった。燃費にも気を配りながらレイホールとの間隔を保ち続けた。そのうちレイホールがタイヤを消耗させてペースダウン。琢磨は5秒もの大差を持ってファイナルラップを迎えた。
 最終ラップ、トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)とオリオール・セルヴィア(パンサーDRR)、ふたりのベテランがターン1で絡み、フルコース・コーションが出された。琢磨は悠々とゴールへと到達。初勝利のチェッカーフラッグを受けた。

以上

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その5

28周目、2位のまま最初のピットイン。タイヤをレッドへと交換する。課題だったピット作業も改善され素早くレースに復帰。29周目にトップのフランキッティがピットインするが、クラッチトラブルで大きくタイムロスする。その直後の30周目にフルコースコーションが出て、琢磨は31周目にトップに浮上した。Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その4

22周目にハンター-レイを豪快にパスして2位に浮上。さらに周回を重ねてペースが上がらなくなったレッドを履くフランキッティを追い詰めていく。Photo:INDYCAR(John Cote)クリックして拡大

2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その3

入念に仕上げたブラックタイヤでのマシンバランスでレッドを履くトップ2を追い詰めていく。
Photo:INDYCAR(Richard Dawdy)クリックして拡大


2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その2

スタート直後にレッドタイヤ装着のパワーをパス。前を行くレッド装着のハンター-レイとフランキッティを追う。Photo:INDYCAR(Joho Cote)
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2013 INDYCAR レポート R3 ロング・ビーチ:佐藤琢磨選手、インディーカー初優勝 フォトレビュー その1


第1スティント、ブラックタイヤで快走する琢磨 Photo:INDYCAR(Richard Dowdy)

2013 INDYCAR ニュース R3 ロング・ビーチ決勝:佐藤琢磨、完璧な走りで歴史的勝利!

Photo:INDYCAR(John Cote) クリックで拡大
盤石の走りで遂げた独走優勝

  IZOD インディーカー・シリーズ第3戦トヨタ・グランプリ・オフ・ロング・ビーチでAJフォイト・レーシングの佐藤琢磨選手が優勝した。
 予選4位、スターティンググリッド2列目で決勝臨んだ琢磨は、ブラックタイヤをスターティングタイヤにチョイスしながら、スタートでレッドを履くウィル・パワーをパスして3番手に浮上。プラクティス、予選、ウォームアップを通じて積み重ねてきたマシンセッティングは良好で、23周目にはレッドを履くハンター-レイをパスして2位に浮上。28周目に1回目のピットインを終えた。
29周目にトップのフランキッティがピットインするが、ここでクラッチ不調でタイムロス。30周目にキンボールとタグリアーニのクラッシュでフルコースコーションが出て、琢磨はトップに浮上した。
 ユーズドレッドに履き替えた第2スティントでも、周囲のドライバーが接触などで順位を落とす荒れた展開の中で安定した走りを続けてリーダーの座を守り、最終スティントでもレッドタイヤをチョイスし、後続を大きく引き離す展開で優勝した。
 佐藤琢磨選手の勝利は、日本人ドライバーとして初のアメリカン・オープンホイールのトップカテゴリーでの優勝で、佐藤選手自身2010年にインディーカーに参戦を開始して以来52戦目での初優勝である。
AJフォイト・レーシングの優勝は2002年のカンザス・スピードウェイでアイルトン・ダーレ以来11年ぶり。ロードコースでの勝利にまで遡ると1978年、シルバーストンでAJ.フォイト自身が遂げたもの以来、36年ぶり。
以上

2013 INDYCAR レポート R3ロング・ビーチ Race Day:今週のタイヤ

開幕戦と全く同じ構造、コンパウンドのタイヤを使用

 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチで各チームにファイアストンが販売するタイヤは、プライマリー=ハードが5セット(トップ10圏外とルーキーは6セット)、オルタネート=ソフトが3セットずつだ。ファイアストンはウェット・コンディション用のタイヤも各エントリーに対して5セットを用意、必要が生じた場合にのみ供給を行う。

 ロードコース(ストリートでも常設サーキットでも)で2種類のタイヤが供給されるようになって5シーズン目になる。ソフトはサイドウォールが赤くされており、一目瞭然。レッドタイヤ、あるいはレッズとも称される。プライマリーとオルタネート、タイヤは2種類あるが構造は同一で、コンパウンドが違う。ソフトはグリップが高められている分だけ耐久性が低い。

 ロング・ビーチで投入される2種類のタイヤは、開幕戦セント・ピーターズバーグで使われたものとまったく同じ構造、同じコンパウンド。ファイアストン・タイヤは、2種類のタイヤに昨年まで以上の性能差をつけようと考えている(インディーカー及び出場ドライバーたちの意見も基にしてのアイディア)。その方がレースがエキサイティングに、そしておもしろくなるということで……。

2013 INDYCAR レポート R3ロング・ビーチ Race Day:スタートタイヤ 佐藤琢磨はプライマリータイヤでスタート

トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

コンウェイ、ヒンチクリフもブラックでスタート

 第39回トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチのスタート・タイヤが発表になった。ファイナル・プラクティス終了から30分後が申告の締め切り時刻だ。ルーキーのトゥリスタン・ヴォーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は、予定外のエンジン交換を行ったため、予選で得た19番グリッドではなく、最後後27番グリッドからの出走となった。今季初の“予定外のエンジン交換”はホンダとなった。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がプライマリーでのスタートを選んだ。上位グリッドでは予選5位のマイク・コンウェイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、予選7位のジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)も同じ作戦だ。


グリッド     ドライバー         タイヤ
1 ダリオ・フランキッティ オルタネート
2 ライアン・ハンター-レイ オルタネート
3 ウィル・パワー オルタネート

4 佐藤琢磨 プライマリー
5 マイク・コンウェイ プライマリー
6 エリオ・カストロネベス オルタネート
7 ジェイムズ・ヒンチクリフ プライマリー
8 トニー・カナーン オルタネート
9チャーリー・キンボール オルタネート
10 EJ・ヴィソ オルタネート
11 グレアム・レイホール オルタネート
12 JR・ヒルデブランド オルタネート

13 ジェイムズ・ジェイクス プライマリー
14 AJ・アルメンディンガー プライマリー
15 セバスチャン・ブルデイ オルタネート
16 ジョセフ・ニューガーデン オルタネート

17 シモン・パジェノー プライマリー
18 オリオール・セルヴィア プライマリー
19 シモーナ・デ・シルヴェストロ プライマリー
20 セバスチャン・サーヴェドラ オルタネート
21 アレックス・タグリアーニ プライマリー
22 アナ・ベアトリス プライマリー
23 エド・カーペンター プライマリー
24 ジャスティン・ウィルソン プライマリー
25 マルコ・アンドレッティ プライマリー
26 スコット・ディクソン プライマリー
27 トゥリスタン・ヴォーティエ プライマリー

以上

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント18 R3ロング・ビーチ Race Day ウォームアップ:「レースは多分2ストップで行けるので、レッドのバックアップタイヤを残すよりもウォームアップでレッドのロングランをテストする方が取り分が多いと考えました」

トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

4月21日 Race Day ウォームアップ 1分8秒5388 18周走行
薄曇り 18℃


「レッドを使わなくても、ブラックの状態でマシンは良かった」

Jack Amano(以下――):18周走って、トップタイムも出ました。

佐藤琢磨:順調っていえば順調だったかな? 今日は、今シーズン初めてレッドとブラック、両方をファイナル・プラクティスで使いましたね。まぁ、レッドを使わなくても、ブラックの状態でマシンは良かった。

――レッド・タイヤで7周しましたが?

佐藤琢磨:レッドでは思ったほどゲインがなかった。ちょっとバランスの見直しが必要かもしれない。でも、ブラックでも真ん中らへんにつけるタイムを出せているので、マシンの仕上がり具合はいいと思います。

――これまでの2戦と違い、レッドをファイナル・プラクティスで使おうと思った理由は?

佐藤琢磨:今日のレースが2ストップでいけるものだからです。もちろん、ここでレッドを使うことによってバックアップ・タイヤがなくなる。そこにはもちろんリスクがあるんだけど、ここでレッドを使わないと、バランス・チェックが朝にできない状況になって、セント・ピーターズバーグみたいにレッドをレースで初めてロングランで使って、ちょっと苦しむっていうことになる。そうならないようレッドをファイナル・プラクティスでテストする方が、バックアップタイヤを1セット残しておくよりは取り分が多いだろうって考えでした。開幕2戦は3ストップだったので、決勝で全部のレッドを使わなきゃいけなかったので、ファイナル・プラクティスではレッドを使えなかった。今回は2ストップで行けるので。

「フレッシュレッドをレースのどこで投入するか」

――セント・ピーターズバーグではレッドの耐久性がレース前に心配されてましたが、ロング・ビーチではその心配は少なくなってるんですか?

佐藤琢磨:そうですね。セント・ピーターズバーグに比べて回り込んでいるコーナーが少ないので、路面の特性にもよるんだけど、わりとタイヤも性能劣化が小さい。その上、周回を重ねて行くことによるバランスシフトも小さいので、わりとレースはコンシスタントになると思うし、逆にブラックでもかなりグリップするので、タイヤの差がかなり少ないですね。

――では、タイヤが違う相手でも抜くのが難しくなることも考えられますか?

佐藤琢磨:ウーン、そうは言っても、やっぱりレッドの方がグリップは多分あるので、タイヤが違ったら確実に抜けると思う。

――フレッシュレッドの使い方が重要ってレースになりますね?

佐藤琢磨:どこで投入するかですよね。今まで一番ポピュラーなケースはスタートで使うことなんだけど、最後に残しておくケースも十分にある。真ん中で使う人はあんまりいないかな? でも、ピットインのタイミングで真ん中で入れる場合もありますよね。コースに出た直後にすごいラップを叩き出して前のポジションへと出ていかなきゃいけないって展開とかであれば。もう残り15分ぐらいだけど、どっちで行くかを決めないといけません。

――2列目スタート、かなり期待ができますね?

佐藤琢磨:頑張ります。

以上

2013 INDYCAR レポート R3ロング・ビーチ Race Day ウォームアップ:佐藤琢磨、トップタイムをマーク!

トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

4月21日 Race Day ウォームアップ 
薄曇り 18℃

レッドタイヤでトップタイムをマーク!
ブラックでのパフォーマンスも上々


 トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチの決勝日、ファイナル・プラクティスでトップ・タイムをマークしたのは佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。琢磨は18周を走り、そのうちの7周がレッドタイヤ装着だったが、レッドでの6周目に1分8秒5388を出し、ジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)を押しのけてトップに立った。
 薄曇り、気温16℃と涼しいコンディションとなったウォーム・アップ・プラクティスでは、ブラックタイヤとレッドタイヤの両方で走ったドライバーも、ブラックだけで走ったドライバーもいたため、単純にラップタイムだけでパフォーマンスを比較することはできない。しかし、琢磨とフォイト・チームのパフォーマンスが良いことには間違いない。彼らはブラックとレッド、どちらのタイヤでもトップレベルのラップタイムを出せていたのだ。


2013年4月21日日曜日

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント17 R3ロング・ビーチ Day2 予選:「セカンドロウはすごく良いスタートポジションだと思うので、明日はジワジワ行きたいです」

Photo:INDYCAR(Chris Jones)
トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周
4月20日 Day2 予選 4位 1分7秒4472


「大幅にクルマを変えて、自分たちの考えているところに
着陸できたので良かったなと思っています」

Jack Amano(以下――):プラクティス3は最後に苦戦してましたが、予選は大きく巻き返しましたね。

佐藤琢磨:今週はプラクティス1から順調に滑り出したんですが、トラックコンディションが良くなってきて、クルマのバランスが少しズレただけでラップタイムが落ちた。もしかしたら、これはロング・ビーチ独特のものなのかもしれない。ホントに、ひとつのコーナーだけじゃなく、全体が繋がっている感じがしました。で、プラクティス3でユーズドタイヤを使ってクルマを作っていっていた時には、結構良かったと思ってたんですけど、ニュータイヤを装着して、ちょっとバランスが変わったら曲がらなくなって、アッという間にラップタイムに大きな影響を受けました。あそこでのタイムの落ち込みが激しかったので結構心配もしたんですけど、予選に向けては大幅にクルマを変えて、自分たちの考えているところに着陸できたので良かったなと思っています。

2013 INDYCAR 佐藤琢磨コメント16 R3ロング・ビーチ Day2 プラクティス3:「トラフィックもあったんだけれども、ニュータイヤにしたらタイムが伸びなくなってしまいました」

Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周
1分08秒5539 17位 21周走行


ユーズドレッドでのバランスは非常によかったのだが……

昨日のプラクティス2で使ったタイヤで走り出した佐藤琢磨は、1分8秒台へと突入。ユーズドタイヤでのラップタイムは非常にコンペティティブだった。ところが、セッション終盤になってダンパー&スプリングの調整、さらにはリヤウィングのセッティング変更を行うと、これが期待どおりの成果に繋がらなかった。残り時間が10分を切ってからフレッシュタイヤを装着したが、ハンドリングが悪化していた上にトラフィックも遭遇し続け、それ以上のラップタイム短縮はならなかった。その結果、プラクティス3でのポジションは17番手だった。

「だんだん曲がりづらくなってしまいました」

Jack Amano(以下――):ユーズドタイヤで非常に良いタイムが出せていましたね?

佐藤琢磨:そうですね。ユーズドでは結構バランスも良くて、それに合わせたトラクションを確保するために、それに合わせたセットアップをしたんだけれども、ウーン……ちょっと曲がりづらくなってきて、ニュータイヤにしたらまったくタイムが伸びなくなっちゃった。

ベースセッティングは悪くないはすなのだが…… 
Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)

――ニュータイヤで出てった後、コース上でかなり前に突っかかっていたようでしたが?

佐藤琢磨:そう。トラフィックか何度かあって4周近く、前にスペース作ったりをしてたんだけど、そのスペースに誰かが出てきちゃったりで、正味1周ぐらいしかタイムド・ラップは残せなかったんだけど、ウーン……そこでラップタイムが伸びなかったですね。

2013 INDYCAR レポート R3ロング・ビーチ Day2 プラクティス3:23人が1分8秒台へ トップはシモン・パジェノー 佐藤琢磨は17番手

2日目、トップにパジェノーが浮上 Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
トヨタ・グランプリ・オブ・ロング・ビーチ
ロング・ビーチ市街地コース
カリフォルニア州ロング・ビーチ
1周1.968マイル(=3.167㎞)×80周

4月20日 Day2 プラクティス3
天候:快晴
気温:17~19℃
路面温度:35~42℃

トップからコンマ2秒以内に8人連なる大混戦に 


 ロング・ビーチの天気は今日も快晴。プラクティス3は気温、路面温度ともにまだ低い、好ラップタイムを出すのに適したコンディションだった。
 セッション終盤、シモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が自身の17周目に1分8秒09960という驚異的タイムを出してトップに立った。昨日のトップは1分9秒4224だった。約1.4秒も今日は速くなっている。

ロングビーチの日差しにパジェノーのマシンが映える
 Photo:Amano e Associati(Masahiko Amano)
 2番手には昨年度ウィナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分8秒1036で続き、3番手は2011年に優勝しているマイク・コンウェイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が1分8秒1112でつけた。コンウェイ、最も安定して速いデス、昨日から。

2013 INDYCAR ニュース R3 ロング・ビーチ Day3 予選グループ分け

ロング・ビーチの予選グループ分けは次のとおり

グループ1               グループ2
17 マイク・コンウェイ           1 ライアン・ハンター‐レイ
55 トゥリスタン・ヴォーティエ      12 ウイル・パワー
16 ジェイムス・ジェイクス        3 エリオ・カストロネベス
10 ダリオ・フランキッティ             98 アレックス・タグリアーニ
14 佐藤琢磨                             27 ジェイムス・ヒンチクリフ
19 ジャスティン・ウィルソン          78 シモーナ・デ・シルベストロ
15 グラハム・レイホール              9 スコット・ディクソン
77 シモン・パジェノー                 67 ジョセフ・ニューガーデン

 7 セバスチャン・ブルデー           25 マルコ・アンドレッティ
11 トニー・カナーン                    4 JR・ヒルデブランド
 5 EJ・ヴィソ                              2 AJ・アルメンディンガー
18 アナ・ベアトリス                    83 チャーリー・キンボール
 6 セバスチャン・サヴェードラ       22 オリオール・セルビア
20 エド・カーペンター