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| 3ターンにアプローチする琢磨。順調に7番手までポジションアップしていたのだが…… Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
シェル・アンド・ペンゾイル・グランプリ・オフ・ヒューストン レース2（第18戦）
1時間51分41秒0422 14位（アクシデント／1周遅れ）
「衝撃がすごかったですが、体は大丈夫です」
Jack Amano（以下――）：最終ラップに大きなアクシデントになりましたが、体は大丈夫ですか？
佐藤琢磨：体は大丈夫。手とか首とか打たないようにステアリングは放してました。でも衝撃がすごかったですね。
――壁に当たってストップした後にEJ・ビソが突っ込んで来ました。
佐藤琢磨：アレは怖かったですね。ブラインドコーナーなので、いっつもイエローの後、前に追いつくのが急激で、あそこは怖かったんですよね。自分としては、まさか最初にぶつかった相手がダリオだったとは、クルマが止まるまで気がつかなかったんですよ。EJ とぶつかった時には衝撃がすごかったけれど、幸いにも後ろからだったので、クルマは相当なダメージを受けたんですけど、体の方は平気でした。
「リアの流れ具合が尋常じゃない状態で
ダリオはおそらく外から行こうとして接触したと思います」
――かなりリヤが流れてました。そこへ避けようとしたダリオがぶつかったんですが……。
佐藤琢磨：そんな感じでしたね。あのコーナーに入る前にマイク・コンウェイまでに抜かれたのかな？ そこまでは見たんですけど、その後、長い右コーナーで、僕はなるべく内側を走るようにしていました。全開で走ってましたけど、リヤの流れ具合がちょっと尋常じゃなかったので、少し速度が落ちる状況でしたね。そこをダリオはおそらく外から行こうとして、僕の方も体勢を崩していて、2台が接触したってカタチだと思うんですけど、コレばっかりはビデオを見てみないと何とも言えないです。
――ダリオは傷みを訴えてはいるものの、大丈夫だとチップ・ガナッシは言っていました。佐藤選手も怪我はなかったということで良かったですね。
佐藤琢磨：御心配をおかけしました。
――昨日傷めた手は大丈夫でしたか？
佐藤琢磨：はい。大丈夫でしたね。傷みは多少ありましたけど、痛み止めとテーピングで乗り切れました。今日は最後まで良いペースで走れてました。何とか最後まで持ちましたね。
「マシンは昨日の対策をして、それはうまく行ったと思います」
――昨日は納得が行かなかったクルマですが、今日はどうでしたか？
佐藤琢磨：昨日より大分良くなりましたね。昨日は予選の時は非常に良いペースで乗れてたんですけど、レースがスタートして気温が暑い中で、最初の路面ができていない時にあんまり良くなかったんですよね。路面ができてからも非常に乗りにくくて、タイムが全然上がらなかったので、今日はその対策をやってみたわけですけど、それはうまく行った方だと思います。
――ブラックとレッド、今日もタイヤはブラックの方が安定感が高かったと感じましたか？
佐藤琢磨：そうでしたね。レッドの性能劣化というか、タイムの落ち込みは結構大きかったですね。レッドには瞬発力がもちろんあるんですけど、どうでしょうね、4～5周ぐらいまでかな？ そこから先はブラックの方が安定していました。
――各自のセッティングによるのかもしれませんが、今回のコースでのレッドはリヤが先に傷んでしまうとか、フロントが先になくなっちゃうとかはありましたか？
佐藤琢磨：そうですね。でも、両方ですね。もちろんマシンのバランスによってはリヤが先になくなってっちゃうっていうことはあるのかもしれないですけど。多分、コースの特性上、リヤが先になくなっていってたんだと思います。
「スピードを大分戻したと思うし、パフォーマンスも良かったです
最終戦、頑張りたいと思います」
――クルマは良くなっていたけれど、後方スタートだったためになかなか上位までくるのは難しいレースになっていたんですね？
佐藤琢磨：そうですね。今日は徐々にポジションを上げて、7番手まで到達できたのは本当に良かったと思うんですが、それを結果に繋げたかったです。
――今シーズンは中盤にロードコースでも苦しい状況に陥りましたが、シーズン終盤になって、またロードコース、特にストリートでの速さを確保できた。そこは喜べる点ですか？
佐藤琢磨：はい、そうですね。スピードを大分戻したと思うし、パフォーマンスも良かったと思います。ラフな週末になってうまくまとまらなかったのは凄く残念ですけどね。最終戦、頑張りたいと思います。
――フォンタナはプライベート・テストをやったんですよね？ どうでしたか？
佐藤琢磨：その時のフィーリングは良かったですよ。去年よりもずっとスムーズにプログラムを進めることができて、ポジティブなテストにできたと思います。テストとは違うコンディションにはなります、レースはナイト・レースとして行われるので。そこは難しいですけれども、ベースラインは凄く良いところにあるんじゃないかと思います。
――500マイルレースでの初優勝を期待しています。
佐藤琢磨：はい、頑張ります。
以上
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