ファイナルプラクティスでトップタイムをマークしたマルコ・アンドレッティ。ハンター-レイは7番手タイムPhoto:INDYCAR(John Cote) |
夕方の6時過ぎ、明日が決勝の最終戦MAV TV500のファイナル・プラクティスが行われた。気温は27℃と日中とほとんど変わらなかったが、日が傾いてから路面温度は急降下。このセッション中に気温を下回り、チェッカード・フラッグが降られた時には24℃になっていた。
トップタイムとなる32.9135秒=218.755mphを出したのは予選8位のマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。シーズン最終戦を今シーズン初勝利で締め括ることはできるか?
2番手は218.745mphを出した予選2位のエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)だった。今のところチャンピオンの座を争う相手、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)より優位に週末を進めて来れている。
シボレー勢、ファイナルプラクティスでもトップ5独占
3番手は218.147mphのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)だった。予選9位だった。カーペンターは去年、5番グリッドから優勝を飾っている。
ファイナル・プラクティスでの数字は、どれだけトウを得たかに大きな影響を受けている。マルコのベストは走り出してのすぐの2周目、エリオも3周目と、最も大きなパックができていたタイミングで記録されていた。カーペンターだけは35周目と、セッション終盤に記録されたものだった。今年もカーペンターは要注目か?
4番手は予選12位だったトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)。インディー500ウィナーは今週勝てば25万ドルのボーナス・ゲットとなる=ファジーズ・トリプル・クラウンの賞金だ。
5番手はポール・シッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。
満月の下、ファイナルプラクティスを走るパジェノーとディクソン Photo:INDYCAR (John Cote) | クリックして拡大 |
ホンダのトップはポイントリーダーのディクソン。予選7位だった彼はファイナルプラクティスでは6番手のタイムをマークした。彼もファジーズ・トリプル・クラウンの25万ドルを手に入れる権利を持っている。ディクソンは勝てば三度目のタイトル獲得も決まる。
ダリオ・フランキッティの代役としてスポット参戦しているアレックス・タグリアーニ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が8番手で、予選でホンダ勢トップの5位だったチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング)は9番手につけた。
クラッシュからのリカバリーもよく、佐藤琢磨は十分な周回を重ねることに成功! Photo:INDYCAR (John Cote)クリックして拡大 |
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は20番手だった。大きな修理を施したマシンだけに、そのチェックからファイナル・プラクティスを始めなければならず、パックのトウを利用して好タイムを記録することはできなかった。しかし、トラブルフリーで30分間のセッションを走り切り、35周をこなせたのは大きな収穫だった。ピットでのセッティング変更を一度だけに留めたのは、それだけ修復なったマシンのハンドリングが良かったということで、終盤には213mph台でコンスタントに周回を重ねられるだけの状態にマシンが仕上がっていた。
琢磨と同じく朝のプラクティスでクラッシュしたピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)、予選でアタックできなかったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)もファイナル・プラクティスでは走行ができており、ウィルソンは17番手、マンは18番手のタイムを記録していた。
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