ペンスキー、アルメンディンガーを加えて3台体制に
カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイ(全長2マイル)で今週末に開催される2013年シーズン最終戦MAV TV500には25台のエントリーがあった。先々週にテキサス州ヒューストンで行われたシリーズ第17、18戦にプラス1台。追加されたのはチーム・ペンスキーのカー・ナンバー2。乗るのはAJ・アルメンディンガーだ。チャンプカーからストックカーにスイッチしていた彼が、今年オープンホイールへと復帰。フォンタナは6レース目となる。オーバルはインディー500以来の2レース目だ。
インディーでのアルメンディンガーは非常に良い走りをみせていた。初出場だったにも関わらず予選5位、決勝も7位と高い安定感を示した。その次のレースだったデトロイトのダブルヘッダーではアクシデントで2レースとも0周リタイアと散々だったが、インディーでのパフォーマンスを見る限り、彼がフォンタナでエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)の援護射撃を行うことは期待できるかもしれない。
チップ・ガナッシはフランキッティの代役にタグリアーニを起用
一方、ヒューストンでポイント・リーダーとなったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、力強い味方となってくれるはずだったチームメイト、ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)がヒューストンで負傷、フォンタナを欠場する。これは大きな痛手だ。ダリオにならエリオの間に入ってのゴールというタスクをかなり高い確度で達成してくれそうだったからだ。こうなるとディクソンとしては、「必ずエリオより前の位置でゴールする!」という戦い方しか残されない。そしてそれは、他力本願にならない分、思い切りの良いレースを戦えると考えることができるかもしれない。
もちろんガナッシ陣営はダリオに代役を立てる。抜擢されたのは、ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアンからシーズン途中で放出されたアレックス・タグリアーニだ。このチョイス、良いのだか悪いのだか……結構微妙だ。インディーでのポールポジション獲得(2011年)や、去年のフォンタナでの速さを見ると、タグをチームメイトに迎えるメリットはマシンセッティングという部分でも「あり」と言えそうなのだが、彼のレースでの信頼性は……というと、これがかなり低い。「エリオとの間に入ってゴール」という助っ人ぶりをあまり期待できないように思えるのだ。
チャンピオン争いを行う2チームが、どちらもノン・レギュラー・ドライバーを起用する。彼らがそれぞれどんな働きぶりを見せるのか、注目したい。そして、それらがチームメイトのタイトル獲得にどこまでの貢献度を持つことになるのかも興味深い。
オリオール・セルビアの引き続きパンサー・レーシングから出場
パンサー・レーシングは最終戦もオリオール・セルビアを起用する。今年のオーバルでのセルビアは、インディーで予選13位/決勝11位(パンサー・DRRからの出場)、テキサスで予選16位/決勝19位、アイオワで予選10位/決勝7位という結果を残して来ている。
ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアンは、ボルティモアとヒューストンで光る走りを見せていたイタリア人ルーキーのルカ・フィリッピではなく、JR・ヒルデブランドをソノマに続いて起用する。フィリッピにはオーバル経験がないからだ。今年のJRはオーバルにインディーのみ出場。成績は予選10位/決勝33位(リタイア第1号だった)。
デイル・コイン・レーシングは、18号車に女性ドライバーのピッパ・マンを乗せる。彼女の今年のレース出場はインディー、テキサス、ポコノに続いての4戦目となる。これらの中でのベスト・リザルトは、予選がテキサスでの19位、決勝がポコノでの15位だ。
以上
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