2013シーズン表彰式でチャンピオンリングを授与されたディクソン Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
初タイトルを逃したエリオ・カストロネベスは三度目のランキング2位
フォンタナでのレースを終えたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)は、「ひとつの週末が、残念ながら自分たちのポイントにとって致命的になった。誰も予測できないトラブルだった。メカニカルトラブルが出ないよう手は尽くしていたが、1週末でだけトラブルが発生、それが自分たちのチャンピオンシップ喪失に繋がった」と彼なりの分析を披露した。
表彰の会場はユニバーサルスタジオのアースシアター Photo:INDYCAR |
ディクソン、困難を克服してのシーズン最多勝、そして逆転タイトル
シーズン終盤のトラブルによるリタイヤは確かに痛いが、後方フィニッシュが与えるダメージというものは、実はシーズンの序盤や終盤というタイミングには何も関係がない。開幕戦でも最終戦でもシリーズ最大のインディー500でも、決勝レースで各ポジションに与えられるポイントはまったく同じだからだ。今シーズンの場合、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)はブラジルで18位、テキサスで23位だった。ヒューストンでの2戦でのエリオとまったく同じ順位でのフィニッシュだったということ。それでも彼はチャンピオンになり、エリオはタイトルを逃した
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今シーズンのエリオは確かに安定していた。ヒューストン前までの17レースで15回もトップ10フィニッシュを重ねていたほどだ。しかし、優勝はテキサスでの1回だけ。それもゴール後に車両違反が発見された。一方のディクシーはというと、シーズン前半は苦戦続きで、10レースを終えた時点ではエリオに92点も突き放されたランキング7位。そんな彼がシーズン終盤にチャンピオン争いで猛チャージを始めると、ペナルティやアクシデント時の不当な扱いを受けた。それらを乗り越え、ディクシーは結局、今年の最多勝利ドライバー(=4勝)になった。どちらがチャンピオンに相応しいかは明らかだろう。
ガナッシ、ここ10年でなんと5回目のタイトル獲得
チーム・ペンスキーは4年連続5回目のランキング2位
ふたりの差は、チームの差でもあった。シリーズ・トップのチームが、シリーズ3位のチームを下したのだ。この10年間でチップ・ガナッシのチームがタイトルを獲得したのは5回。それに対してロジャー・ペンスキーのチームがシリーズ・トップになったのは2006年の1回だけ。ランキング2位に敗れたのは4年連続の5回目と勝負弱い。この間にアンドレッティ・グリーン・レーシング及びアンドレッティ・オートスポートは、ガナッシに次ぐ4回王座に就いている。
以上
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