パワーはヒューストンに続き最終戦を勝利で締めくくった Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大 |
10月19日 Race Day
天候:快晴
気温:19~28℃
ウィル・パワー、人生最高の勝利
カストロネベス、ピットタイミングに泣く
1年前のフォンタナでは66周でクラッシュ。ポイントリーダーとして最終戦を迎えながら、3年連続のシリーズ2位となったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だったが、今年のレースでは見事な優勝を飾り、「人生で一番満足の行く勝利だ」と喜びを爆発させていた。
パワーとは対照的に、彼のチームメイトのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)はチャンピオンシップを獲り逃し、ガックリ肩を落とした。彼はピットタイミングが悪く、レースの終盤土壇場で周回遅れに陥り、挽回のチャンスを与えられずに6位でのゴールとなったのだ。
「トップ10フィニッシュを重ねてタイトルを獲得する。それが今年の目標だったが、ヒューストンでのトラブルが僕らをタイトル獲得から遠ざけた。自分たちは力を出し切った。今日のレースでもそうだった。勝つために全力を投入していた。ガナッシとディクソンの勝利を讃えたい」とカストロネベスはコメントした。
「チームの総合力がチャンピオン獲得につながった」と語るディクソン
ポイント・リーダーとして今年の最終戦を迎えたスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は5位でゴールし、三度目のシリーズ・タイトル獲得を果たした。
ディクソン、序盤の不振を克服し3回目のタイトル獲得!Photo:INDYCAR (John Cote)クリックして拡大 |
「序盤のマシンはハンドリングが悪かったが、それを向上させてレースを走り切ることができた。危ないシーンも何度かあった。カー・ナンバー5との接触が最も衝撃が大きかった。最後にはエンジンがラジエターの目詰まりによってオーバーヒートに陥りもした。しかし、エリオが不運なピットタイミングで周回遅れになり、自分はその時のイエローでピットインしていてトップと同一周回に残ることができた。今日のチームは作戦でもベストの力を発揮しなければならなかったが、それをいつもと同じように達成してくれた。チームの総合力がチャンピオンシップ獲得に繋がったと思う。しかし、まだ本当に自分がチャンピオンになれたことが信じられない。とても嬉しい」とディクソンは語った。
リードラップでのフィニッシュ5台、完走9台!
佐藤琢磨もエンジンオーバーヒートでリタイヤ
今日の500マイル・レースではリードラップでフィニッシュしたのが5人だけで、ゴールまで走り切ったマシンは9台だけだった。稀に見るサバイバルレースとなっていた。
優勝はパワー。1秒4883遅れの2位はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)。3位はトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)、4位はジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)で、シボレーが1-2-3-4。シボレーが2年連続でマニュファクチャラー・タイトルを手に入れた。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、最後尾の25番手スタートから12位までポジションを上げたが、ラジエターが砂、タイヤかす、そしてクラッシュしたマシンの破片で覆われてエンジンがオーバーヒート。114周でリタイアを喫した。
以上
0 件のコメント:
コメントを投稿