母国の英雄の動向の影響を最も受けるのはムニョスか? Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
メッシのチームにマラドーナ、という状況は避けられたが……
ファン・パブロ・モントーヤのアンドレッティ・オートスポート入り話の破談は、誰にとって一番のグッドニュースだっただろうか?
それはおそらく、カルロス・ムニョスだ。
コロンビア出身のムニョスにとって、モントーヤは憧れの存在。彼がレースの世界に入った原因がモントーヤだったと言ってもいいぐらいだ。母国の英雄と同じチームで走ることは、本人にとっては夢のような話かもしれない。しかし、現実問題はそのまったく逆になる可能性が強い。これについてはアルゼンチンの記者が、「メッシのチームにマラドーナが入ってくるようなもの。メッシがうまく働けるはずがない」と言っていた。
コロンビアのインディーカー開催の動きはどうなる!?
ムニョスとしては、インディーライツを戦って来ているアンドレッティ・オートスポートでインディーカーへと進みたい意向だ。「去年チャンピオンになったこと、この2シーズンでの優勝数などから見て現在シリーズでベストチームだし、2年間一緒に戦って来ているからクルーたちを良く知っている。彼らとの関係も良好なので、ステップアップをスムーズに行えるはず」と話している。マイケル・アンドレッティとしても、初出場だった今年のインディー500で2位フィニッシュしたムニョスをキープすることに異論はないだろう。彼にはコロンビアンマネーも期待できるし……。
では、モントーヤのNASCAR残留で一番ガッカリしたのは誰だったのか?
多分、それはコロンビアでのレースを画策しているプロモーター(ストリート・レースを開催する動きアリ)だ。オフの間の海外シリーズをインディーカーは計画中……なんて噂も近頃流れたが、それが実現しなくとも、ブラジルでのイベント成功を見ると、レギュラーシリーズのイベントとして中南米でのストリートレースをあとひとつかふたつ……ということになってもまったく不思議は無い。知名度抜群のモントーヤが出場となれば、コロンビアでのレースは一気に実現性を帯び、かなりの確度で成功しそうな雰囲気もある。現在のインディーカーにコロンビアからはセバスチャン・サーベドラが参戦中で、来年ムニョスがステップアップすれば若手が2名になり、将来性も期待ができる。
以上
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