パジェノー、サバイバルレースを制し、今季2勝目を挙げる Photo:INDYCAR ( John Cote) |
グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
9月1日 Race Day 決勝
パジェノー、忍耐の走りでクラッシュ多発のレースを制す!
アクシデント多発のレースを制したのはシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)だった。予選3位からスタートした彼はレース序盤から安定したペースで走り続けいたが、次々とフルコースコーションが出されたことで後方スタートから上位へと上がってきたドライバーたちがいた。そのためにパジェノーの順位は下がり気味だったが、トップ10を保ち続けてチャンスを待っていた。
49周目、フルコースコーションを利用してパジェノーはピットストップを行った。この作戦が正解で、彼は終盤のトップ争いに参加。トニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)をパスし、セバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)とのバトルも制してキャリア2勝目へと逃げ切った。
ブルデイ、パジェノーとの接触で逆転のチャンスを逃す
フランス人2人が表彰台に Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
69周目、パジェノーにブルデイがアタックし、ターン8で接触。パジェノーはほぼタイムロスなしで走り続けたが、ブルデイはジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)の先行を許した。そして、その後はニューガーデンのペースが速く、ブルデイは逆転優勝を諦めるしかなかった。
ニューガーデンは2番手に浮上するとスピードアップ。パジェノーとの差を縮めるかに見えたが、残り5周となったところでペースダウン。初優勝は飾れなかったが、キャリア・ベストの2位フィニッシュで初めての表彰台に上った。ブルデイは3位でゴール。4位は4番手スタートだったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)、シモーナ・デ・シルベストロ(KVレーシング・テクノロジー)が終盤の激しいチャージで5位フィニッシュを果たした。
カストロネベス、サバイバルレースを這い上がり9位に
ディクソンは、リスタート時にパワーと接触してレースを終える
エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)はどこまでも幸運だ。スタート直後に接触してフロント・ウィングを壊し、自らのピット・クルーをヒットしたことによるペナルティも受けた。彼の上位フィニッシュは到底臨めない状況と見えていたがが、ポイント3位のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)はトランスミッション・トラブルでリタイア。一気に差を縮めて来る見込みだったポイント2位のスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、リスタートで突如ラインを変えて来たウィル・パワー(チーム・ペンスキー)によってヒットされ、コンクリート・ウォールにハード・ヒットしてリタイアとなった。不可解なのは、修理が可能だったかもしれないディクソンのマシンをインディーカーのオフィシャルがピットまで運び戻さなかった点だ。ディクソンは走り続ける意思を持っていたのだが……。
カストロネベスは生き残って9位フィニッシュ。シリーズ・ポイントは501点に伸びた。対するディクソンは452点と差は39点から49点へと広がった。残るは3戦だ。
佐藤琢磨、エンジントラブルで24位
ポイント3位には今日優勝したパジェノーが2ポジション・アップで上がって来た。彼のポイントは431点。マルコ・アンドレッティはパジェノーに1点差の430点でランキングは4位のまま。ハンター-レイはパジェノーと逆に2ポジション・ダウンのランキング5位へと後退した。
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はスタートで7番手までジャンプしたが、3周でエンジンのパワーが突然ダウン。ピットでリタイアとなった。今回の順位は最下位の24位。7戦連続でリザルトが20番台と、悪い流れがまったく断ち切れずにいる。
以上
初めまして。
返信削除またペンスキーと競技員がやってしまいましたね。
前回のソノマもそうですが、まるでチーム(ペンスキー)が意図的に指示を出しているかのような感じでした。
オフィシャルがピットまで運び戻さなかった点も理解できません。