2013年9月1日日曜日

2013 INDYCARレポート 第16戦ボルティモア Day2 予選:スコット・ディクソンが今季2回目のポールポジション!佐藤琢磨はQ2でのアタックのタイミングを逃して予選10位

Photo:INDYCAR (Chris Jones)
グランプリ・オフ・ボルティモア・プレゼンテッド・バイSRT
8月31日 Day2 予選
天候:快晴
気温:30~31℃


ディクソン、最後のアタックで逆転!
キャリア20回目のポール獲得


 強い日差しが照りつけ、蒸し暑いコンディションとなったボルティモアのダウンタウン・コースでの予選、ポールポジションはスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が獲得した。トロントでのレース2以来となる今季2回目、キャリア20個目のポールだ。最後のアタックラップで1分18秒0838をマークし、その時点でトップにいたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を2番手へと押し下げてのポール奪取だった。
 ディクソンがトップに躍り出た時点でパワーは最後のアタックラップを行っていた。しかし、彼はヘアピンでブレーキングをミスし、大逆転に失敗した。ボルティモアでの3年連続のポールは逃したパワーだが、3年連続のフロントロウ・スタートを切ることとなった。彼のベストは1分18秒1171。ポールの栄誉を掴むか、それを逃す2位となるかの差は僅かに0.0333でしかなかった。

予選自己ベストを達成したドライバーが上位に

 ホンダはシーズン16戦目で7個目のポールだが、ストリートに限定すると8戦目で6回目のポールと相性が良い。
 予選3位から予選5位には今季の自己ベスト・グリッド獲得を果たしたドライバーが並んだ。
 予選3位となったシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)のこれまでの今季ベストは初優勝を飾ったデトロイトでのレース2での6番手だった。
 予選4位となったジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)。彼の今季ベストはミッド・オハイオとソノマでの予選7位だった。
 そして予選5位を掴んだジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)。彼はテキサスでの予選7位が今季のベストだった。
 予選6位はトゥリスタン・ボーティエ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。ルーキーながらファイナル進出は3回目。セグメント2終盤にストップしていたグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のマシンに突っ込むクラッシュを演じたが、ファイナルを走ることができた。しかし、ボルティモアでのファイアストン・ファスト6による予選は、ホンダ・ドライバーが5人にシボレー勢唯一となるパワーが挑む戦いとなっていた。ディクソンがトップを奪わなければ、5対1の戦いでシボレーがポールをさらうところであったとも言える。


カストロネベス、ハンター-レイはファスト6に進めず 

ポイント・リーダーのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)はファイナル進出をギリギリ逃して予選7位。昨年度ウィナーで昨年度チャンピオン、そしてポイントランキング3位につけているライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)もファイナルに進めず、予選8位だった。
 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)はポコノでの8位以来となる久しぶりのトップ入りを果たす予選10位。第1セグメントで1分18秒3436という好ラップを記録し、3番手で悠々とセグメント2へと進出した琢磨だったが、セグメント2ではレイホールがタイヤ・バリアに突っ込んで赤旗を出し、琢磨はアタックのチャンスを逃したのだった。

 今日の予選では、先週のソノマでポール・シッターだったダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が第1セグメントで敗退し、予選15位となった。上位グリッド獲得の可能性を充分に秘めていたセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)はセグメント1のアタック中にクラッシュし、2ラップを取り消されると計測ラップがなくなり、最下位の24位となった。
以上

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