シケインを豪快にショートカットするパワー Photo:INDYCAR (John Cote) |
カリフォルニアからアメリカ大陸を一気に横断、メリーランド州ボルティモアへとやってきたインディーカー、最初のプラクティスでは先週久々の勝利を挙げたばかりのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が1分20秒8632のベストを9周しただけでマークし、トップだった。ボルティモアでは過去2回の開催で両方ともポールポジションを獲得しているパワーだけに、今回も最速タイムでのスタートには何の不思議もない。ボルティモアの空は快晴。気温は27℃ながら蒸し暑いコンディションとなっている。
トップのパワーとの差が0.2624秒差で2番手につけたのは、EJ・ビソ(アンドレッティ・オートスポート)だった。チーム移籍をした今年は目立った走りをほとんど見せて来ることができていないが、ストリートは得意。今回は奮闘を見せるか? 彼のベスト・タイムは1分21秒1256。16周回をして、その最後のラップに記録した。
3番手はオリオール・セルビア(パンサー・レーシング)の1分21秒2977。最終戦までの3レースに続けて出場できる彼は力が入っている。ボルティモアは2年前に2位になっているコースでもある。
4番手にはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が1分21秒3134で続いた。チームメイトのジェイムズ・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、1分21秒6477で11番手だった。
チップ・ガナッシ勢はスロースタート
スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は5番手とそれなりの週末のスタートを切った。パワーとの差は0.4615秒と大きめだったが、彼は6周しかしていない。チームメイトのダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)はさらに少ない5周しか走らず(出場24台中で最少)、ベストは1分23秒台だったことからポジションは24台出場中の22番手というスロー・スタートぶりになっている。
予選も決勝も金曜最初のプラクティスとでは路面コンディションが大幅に変わって来る。まだグリップの低いままの路面で走る意味を上位陣のドライバーたちの中には見出していない者も少なくない。ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)も7周をしたのみで13番手と目立たないポジションにつけている。今季3勝でそのうちの2勝がストリートのジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)は、6周を走って17番手タイムだった。
佐藤琢磨は15番手タイムとまずまずの発進
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、1分21秒8487のベストを16周走ったうちの13周目に記録して15番手につけた。彼は、「ソノマに比べればずっと良いスタートを切れた。最後の3ラップほどはブレーキにトラブルが出ていた」と話していた。
今回がインディーカー・デビューとなるステファン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシング)は、白と黄緑色の爽やかなカラーリングのマシンで19周。最終ラップに自己ベストを記録する辺り、着々とマシンとコースへの慣れを進めている様子だった。ただ、ラップ・タイムは1分25秒台とまだまだコンペティティブというレベルには至っていない。比較材料としてインディーカーでの2レース目、インディーカーでのストリートは初挑戦となるルカ・フィリッピ(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)を見ると、14周を走ってベストは1分22秒5895で、21番手だった。
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