2013年8月3日土曜日

2013 INDYCAR ニュース:8月1日 ミド-オハイオでルカ・フィリッピがインディーカー・デビュー

Photo:INDYCAR

98号車はルカ・フィリッピがドライブ
しかし、次戦ソノマではJR・ヒルデブランドという噂


 ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン(BHA)は、今週末のミド-オハイオでのレースでイタリア人のルカ・フィリッピ(27歳)をインディーカー・デビューさせる。レギュラーとして走って来たアレックス・タグリアーニが解雇されたわけではない。しかし、BHAはマシンを若手に託すことと決めた。来シーズンからの2カーへの拡大も視野に入れてのことだ。
 「ルカは水曜日のテストで本当に良い仕事をした。私たちは彼が短時間でマシン、そしてコースに慣れた事に対してとても強い感銘を受けた。レースで彼がどんな戦いぶりを見せるかを楽しみにしている」とチーム・オーナーのブライアン・ハータはコメントしている。
 フィリッピは、「このチャンスを与えてくれたチームに感謝する。インディーカーで走る。これは僕が長年夢見てきたことだ。テストでチームと一緒に働くことができたのは大きい。みんなとても良くしてくれている。テストが楽しかった上に、今日からまた走ることができる。マシン、そして私自身を向上させることは可能だろう。今週末、自分の力を証明したい」と語っている。

 今シーズンのタグは予選のベストがデトロイトのレース1での6位で、決勝のベストはセント・ピーターズバーグとトロントのレース2での10位。ポイント・スタンディングもレギュラー22人のうちの21位と芳しくない。BHAとしてはエンジニアリングで新しい方向性を見出すためにも新しいドライバーを起用したいと考えた。
 しかし、フィリッピがこのまま残りの全レースを走るワケではないという。例えば、オーバル経験のない彼にいきなりフォンタナでの500マイル・レースを任せるとは考えにくい。次戦のソノマはミド-オハイオと同じく常設ロードコースだ。そして、事前にテストを2回行うチャンスがある点でも今回と状況は似ている。しかし、BHAはソノマではJR・ヒルデブランドを起用する考えのようだ。インディー500でスタート直後にクラッシュし、パンサー・レーシングを突如として解雇されたヒルデブランドは、ソノマが地元だ。今でもサーキットにほど近いソーサリートに住んでいる。しかも、イベント・スポンサーのゴー・プロが彼のパーソナル・スポンサーであるため、同イベントへの出場が見込まれている。
 その次のボルティモア、そしてヒューストンでのダブルへダーに誰が起用されるかは未定。同様に最終戦、そして今年最後のオーバル・レースとなるフォンタナもドライバー未定だ。

ルカ・フィリッピ:1985年8月9日生まれ イタリア、サビリアーノ出身・在住(フランス国境に近い山間の町=ジェノバの西北、約95km。モナコの北、約100km)。主なキャリア:GP2に5シーズン出場し、11勝。2011年にはランキング2位となる。2007、2008年にはホンダF1、及びスーパー・アグリF1でテスト・ドライバーを務めた。2005年イタリアF3000チャンピオン。
2012年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングと契約し、佐藤琢磨のチームメイトとしてインディーカー・シリーズを走る予定だった。シーズン途中からRLLの2台目に乗る話が決まっていたのだ。しかし、チームがスポンサー獲得を果たせず、シーズン開幕後に契約は解除となった。

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