Photo:INDYCAR(John Cote) |
8月24日 Day2 予選 第1セグメント敗退 (第1グループ7位 1分18秒9164 5周走行)
天候:快晴
気温:21~22℃
「今日は全部が裏目に出て、残念な予選になってしまいました」
Jack Amano(以下――):第1セグメント、第1グループで7番手。惜しくも第2セグメント進出を逃しました。
佐藤琢磨:はい。1分18秒7が3~4台ひしめいていましたね。あとコンマ1秒ちょっとでした。今週はそのコンマ1秒ちょっとを縮められそうで縮められないセッションがずっと続いて来ていますね、いたちごっこになって。だから、僕らも1分18秒台には入れましたけど、当然みんなもレッドタイヤで速くなっていました。最後のプラクティスでようやくいい感じに方向性が向いて来て、僕たちなりにうまくまとめることはできていたと思います。ただ、それを予選に向けて、もう一歩先に進めたら、少し行き過ぎたって感じでしたね。コンディションも午前と午後で、いつも通り風の向きが180度近く変わったんですよ。それも悪さをして、ちょっとプライマリータイヤ(ブラックタイヤ)では走れないぐらい、すごい暴れてしまうクルマになってしまって、ただもう残りが6分しかなかったので、どうしようもなかったから、そのままレッドタイヤをつけて行こうっていう感じでしたね。それでもう持ってるものは全部出し尽くそうっていう走りだったんですけど、第2セグメントには進めませんでした。
――レッドの感触は想像していたとおりだったんでしょうか? アタックは2ラップまで……という厳しい状況に見えていましたが?
佐藤琢磨:そうですね、2周目まで持っていました。でも、僕らはタイヤの内圧のマネジメントもできてなかったから3周目がなかったし、2周目でも高過ぎたみたいでした。今日は全部がもう裏目に出た感じでした。だから悔しいですよね。残念な予選になってしまいました。まぁ、行けてもあとコンマ2秒……。すべてが整ったとしてもですから、前の方を走ってるクルマは別次元です。
「レッドが本当にベストタイヤなのか確認のため
明日は久しぶりにウォームアップでレッドも履かなきゃならないかも」
――決勝ですが、レッドタイヤとブラックタイヤ、パフォーマンスはどういう差を持つことになるんでしょうか? 差は大きいですか?
佐藤琢磨:もちろん大きくあるますね。1秒近くあるんじゃないかですかね?
――では、その両方にマッチさせたセッティングとするのは非常に難しいことになりますか?
佐藤琢磨:プライマリーも決して安定したタイヤではない。ドロップオフもある程度あるでしょう。レッドタイヤがどれぐらいなのかっていうのは、もしかしたら久しぶりに明日は、僕らもウォームアップでレッドも履かなきゃいけない。まだレッドの性能がまったくわかっていない状況なので……。3ストップ=4スティントなので、本当はレッドを使いたくないですけど、レッドがベストタイヤなのかを見極めないと行けな
い。それを他のチームの誰かに委ねることはできないので、今は走ろうかって話をしています。
――タイヤの持ちという要素から4ストップに……というパターンはないですか?
佐藤琢磨:5スティントにするとタイヤもないです。1回ピットストップすると時間がかかり過ぎるし。すごくタイミング良くイエローがいっぱい入ってとか、フュールセーブもすれば2ストップっていうのも可能なのかもしれないけど、そこまで深いストラテジー・ミーティングをやってないんだけど、今の状態の燃費とレース距離で行くと3ストップです。
「ここはイエローが少ないし、なかなか抜けないコース
ブラックとレッドを履く順番と、タイミングが重要」
――このコースってイエローは結構出る方でしたっけ?
佐藤琢磨:去年から全体的にイエローは減ってますよね。一昨年と比べてもがらっと変わってると思う。去年もここは1回ぐらいしか出なかったんじゃなかったかな?
――イエローが少ないと各スティントは長くなる。するとラップタイムの落ち込みも大きくなるでしょう?
佐藤琢磨:なりますね。でも、みんな落っこちるので、ピットストップのシークェンスが違ってないとオーバーテイクは難しいでしょう。でも、それをずらすっていのうは難しい。だから後は、ブラックとレッドを履く順番と、そのタイミングですかね? ここは抜けないです。なかなか抜けない。
――となると、なおさらピットタイミングをずらしたくなりますよね?
佐藤琢磨:本当はそうです。でも、それが難しい。
――作戦も絡んだ非常に複雑な戦いとなる明日、頑張ってください。
佐藤琢磨:はい、ベストを尽くします。そのためにも明日のウォームアップが大事ですね。
以上
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