佐藤琢磨に――ボルティモア編
(AJ・フォイト・エンタープライゼスのプレスリリースより)
「忙しく、体力消耗度が高いコース
オーバーテイクポイントはターン1とターン3がメイン」
――ボルティモアのサーキットについて
佐藤琢磨:「高速と低速のコーナーのバランスが良く、私はこのコースのドライビングを毎回楽しんでいます。路面がとてもスムーズな場所もありますが、全体的に見ればバンピーです。速く走るにはブレーキングでの安定感と良好なトラクションが必要。典型的なストリートコースですから、アンダーステアを小さくしておく必要もあります。コースの中の線路を横断する前のところに、とてもユニークなシケインがあります。開催初年度だった一昨年と昨年でこの部分のコースデザインは変わりましたが、今年はどうやら2011年に似た、とても縁石の高いものになるようです。ここのシケインを素早く駆け抜けることのできるマシンを作り上げることも大切です。
路面の舗装が新しくされた部分はグリップは高くなっているでしょうし、古い路面のままの場所でもグリップは結構ありますので、忙しく、体力的な要求度も高いコースです。
オーバーテイクポイントは何箇所かありますが、ターン1とターン3のふたつのメインになるでしょう。ボルティモアはお客さんも多く、みんなレースに対して情熱的です。去年までの2回と同じくエキサイティングなレースになるに違いありません」
「すべての面で頑張り続ける必要があります」
――どうやって悪い流れを断ち切る?
佐藤琢磨:「速く走ることで! すべての面で頑張り続ける必要があると思います。マシンを速くし、力強い週末を送る。ボルティモアを楽しみにしています。不運、悪い流れというものはないはずなので」
「レースだけでなく街も楽しんでもらえるといいですね」
――ボルティモアの好きなところは?
佐藤琢磨:「コースが町の真ん中にあり、たくさんのイベントが同時に行われるところがいいですね。港の周りには良いレストランもたくさんあって、レースウィークエンドには本当にたくさんの人々がコースに来てくれます。彼らがレースだけでなく、街も楽しんでくれているといいですね」
――ボルティモアでのこれまでのパフォーマンスは?
佐藤琢磨:「2011年(スタート26位、18位フィニッシュ)は、予選の第1セグメントで3番手の速さだったのですが、駆動系にトラブルが出てストップ。イエローを出したので速い2ラップを取り消され、予選はそこで終了となってしまいました。決勝レースはエキサイティングで、一時は6番手まで順位を上げたのですが、レース終盤に壁に接触してしまい、その2周後に止まってしまいました。
2012年(スタート24位、21位フィニッシュ)はもっと状況が良かったんです。ファイナルプラクティスで4番目に速いラップを記録。予選を楽しみにしていましたが、僕らのグループでは早い段階でレッド・フラッグが出て、ニュー・タイヤを暖めている段階だった僕は、まだちゃんとしたラップを計測できませんでした。それに加えて、僕には予定外のエンジンチェンジによるペナルティもありました。
決勝レースでは雨が僕らを助けてくれ、ポジションを上げることができました。僕はトップを走ったんです。しかし、燃料ポンプのトラブルが僕らの1日を終えさせてしまいました。本当に残念でした」
AJ・フォイト・エンタープライゼスの戦績
2011年:ビトール・メイラが12位スタート、9位フィニッシュ。
2012年:マイク・コンウェイが予選2位(しかし、エンジン・ペナルティで12位スタート)、レース序盤にエリオ・カストロネベスにヒットされて後退しながら6番手まで挽回。しかしレース終盤、コンウェイ・ストリートのタイヤ・バリアに突っ込んで完走できず、16位。
*2005年からAJ・フォイト・エンタープライゼスのプライマリー・スポンサーを務め続け、今年で9シーズン目を迎えているABSサプライは、今週のボルティモアでのレースに800人のゲストを招きます。これまでにABCサプライがレースでもてなしたゲストの数は50,000人を優に越えています。
以上
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