AJ・フォイト・エンタープライゼスのリリースより
「イギリスのオウルトン・パークを思い起こさせるコースです」
――ミド-オハイオ・スポーツ・カー・コースをどう思う?
佐藤琢磨:ミド-オハイオは好きなコースです。イギリスのオウルトン・パークを思い起こさせるコースですね。狭くて、木が多くて、アップ&ダウンがあって、コースの最後の部分が少々トリッキーで。ターン1やターン11みたいな、おっかないぐらいに速いコーナーがあって、挑戦のしがいがあるのと、レースに詳しいファンが多く、レースに情熱を持っているからサーキットの雰囲気がいい。……と、色々な点でふたつのコースは似ています。
――レースに向けて鍵を握るセッティングは?
佐藤琢磨:このコースでは出場全車のラップタイム差が非常に小さくなります。1秒以内に20台がひしめく……ということになるのでは? コースが難しい上に、コース・コンディションの変化が激しいのもミド-オハイオの特徴ですから、プラクティスや予選の前にはコースがどうなるのかを予測する必要がありますね。コースは刻々とグリップが変化するんです。あらゆるセッティングをトライし、コンディションによって選ぶカードを幾つか用意しておかねばなりません。ハイスピード・コーナーに向けてバランスの良いマシンとして、メカニカル・グリップも高いレベルに仕上げる必要があります。オーバーテイクのベスト・ポイントはターン2とターン4~5。ターン1のスピードを速くできれば、ヘアピン状のターン2へのヘビー・ブレーキングでパスが可能でしょう。ターン4への進入はもうひとつのチャンスです。前を行くマシンにターン4でピタリとつけることができれば、ターン5でパスできます。エキサイティングですが、決してパスが簡単という場所ではありません。
「事前テストでは多くのことを学び、良い進歩を遂げることができました」
――ミド-オハイオでの事前テストで得られた成果は?
佐藤琢磨:常設ロードコースでのテストは、開幕前のバーバーでのオープン・テスト以来初めてだったので、とても多くの項目をこなす必要がありました。この3ヶ月間、僕らはストリートとオーバルだけで戦ってきました。そのため、幾つものテスト項目を行う必要がありました。タイヤのコンストランクションが違っているため、マシンの動きがストリートコースと違っているんです。テストでは多くのことを学び、良い進歩を遂げることができました。とても収穫の多いテストでした。
トロントの後には日本に戻ってリフレッシュ
――この長い休みの間には何をしましたか?
佐藤琢磨:アチコチ行きました。トロントの後には日本に戻って数日間を過ごし、家族とモナコにバケーションに行きました。あちらでは友だちに会いました。それでミド-オハイオでのレースにはリフレッシュして戻って来ることができました。
*佐藤琢磨@ミド-オハイオ
過去3戦に出場。
ベスト・スタートは3位=デビュー・イヤーの2010年(KVレーシング・テクノロジー)。
ベスト・フィニッシュは4位=2011年(同上)。
*AJ・フォイト・エンタープライゼス@ミド-オハイオ
6戦に出場。
ベスト・スタートはライアン・ハンター-レイ(負傷したビトール・メイラの代役として出場)の7位=2009年。
ベスト・フィニッシュは4位=上記の2009年のレースでハンター-レイが。
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