2013 INDYCAR レポート 第14戦ミド-オハイオ Race Day 決勝：チャーリー・キンボールがキャリア初優勝！ホンダが1－2－3フィニッシュでシボレーに並ぶ7勝目

Photo:INDYCAR(Chris Jones)

ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ
ミド-オハイオ・スポーツカー・コース　1周2.258マイル（約3.633㎞）×90周
Race Day　決勝　

キンボール、後半46周をリードする堂々たる初勝利
 
　3ストップ作戦で90ラップを走り切ったチャーリー・キンボール（チップ・ガナッシ・レーシング）がデビュー3年目にしてインディーカーでのキャリア初勝利を飾った。トップグループがキッチリ30周目にピットインした後、その前にピットしていたキンボールはトップへと浮上。セカンドスティントの速さでイニシアチブを握ると46周をリードして優勝へと逃げ切った。

Photo:INDYCAR(Johon Cote)

　今シーズンは開幕戦のジェイムズ・ヒンチクリフ（アンドレッティ・オートスポート）に始まり、佐藤琢磨（AJ・フォイト・エンタープライゼス）、シモン・パジェノー（シュミット・ハミルトン・モータースポーツ）と初勝利ドライバーが次々生まれて来ていたが、キンボールはその4人目となった。これまでの彼のベスト・リザルトは2回の2位だった（今年のポコノと去年のトロント）。そして、キンボールは今シーズン9人目のウィナーともなった。これまでにヒンチクリフ、ライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）、佐藤、カナーン、マイク・コンウェイ（デイル・コイン・レーシング）、パジェノー、エリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）、スコット・ディクソン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）が勝って来ていた。

フレッシュレッド→ユーズドレッド→フレッシュブラック→ユーズドレッド
　フレッシュレッドでスタートし、ユーズドレッドにスイッチ。2回目のピットストップでフレッシュブラックを履き、最後はユーズドレッド。キンボールはタイヤセレクションも、両タイヤでのパフォーマンスも完璧で、初勝利とは思えない強さを見せつけての勝利を飾った。
　今日の2位はパジェノーで、3位はダリオ・フランキッティ（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）。オハイオ工場が近いミド-オハイオ・スポーツ・カー・コースは、ホンダにとってはアメリカでの第2のホームコース。冠スポンサーも務めるレースでの1-2-3フィニッシュを達成した。これでホンダは今シーズンの優勝数でシボレーに並んだ。両マニュファクチャラーが7勝で並んだ。


佐藤琢磨、マシンセッティングが決まらず厳しい戦いに 
　佐藤琢磨は15番手スタートから22位でゴールした。ハンドリングの決まらないマシンで大苦戦し、何とか完走を目指すという厳しい戦いになっていた。金曜のプラクティス2回でのマシントラブル、土曜日のプラクティスでのコースオフと、マシンセッティングを進められずに決勝を迎えた彼らはとうとうその不利を跳ね返すことができず、今シーズン最も苦しい戦いぶりとなっていた。

ハンター-レイ、パワーは2ストップ作戦が失敗
　ポールスタートだったライアン・ハンター-レイ（アンドレッティ・オートスポート）は2ストップ作戦が失敗だったのと、2回目のピットストップで停止する位置が壁から遠かったために給油に時間がかかってしまい、5位。予選2位だったウィル・パワー（チーム・ペンスキー）も2ストップ作戦だったために4位フィニッシュだった。
　ポイント・リーダーのエリオ・カストロネベス（チーム・ペンスキー）は14番手スタートから6位でゴールする奮闘を見せた。逆にポイント2位のスコット・ディクソン（ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング）は、3番手スタートから7位でのゴールとなった。
　ポイント・スタンディングのトップ3は変わらない。トップはカストロネベス＝453点。2位はディクソン＝422点。3位はハンター-レイ＝388点だ。トップと2番手の差は31点。トップから3番手の差は65点だ。
　ポイント4位はマルコ・アンドレッティ＝377点。同5位はパジェノー＝350点。同6位はフランキッティ＝342点だ。