初のコースでファンとともに Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
ポコノ・レースウェイ
ペンシルバニア州ロングポンド
全長2.5マイル(約4.023Km)×160周
7月6日 Day1 ファイナルプラクティス 2位 41秒1308 34周走行
トップタイムはここでもマルコ!2位は佐藤琢磨!!
チップ・ガナッシ勢もいよいよ4、5番手に浮上!!
予選が終わり、インディーライツのレースが開催された後、30分間のファイナル・プラクティスが行われた。ここでもトップタイム=41秒0734(219.120mph)を出したのはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)だった。これで決勝レースで勝てば、ポコノは完全制覇になるが、果たして……。
2番手タイム=41秒1308(218.814mpph)を出したのは佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。
以下、3番手は予選3位のジェイムズ・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポート)、4番手は予選7位だったスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)と続き、
5番手にはダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が来た!
「シボレー相手でもポジショニングによっては勝負できる!」
Jack Amano(以下――):ファイナル・プラクティスでも良い感触が得られたようですね?
佐藤琢磨:結構レースになるなぁ、と。いい感じでした。やっぱり、シボレー勢の速さが際立っていたとは思いますが、完全に道が途絶えたワケではない……というか。シボレー相手でもポジショニングによっては勝負ができるというのが確認できた点がすごくよかったです。
――2番手タイムが出ました。あのラップは何かあったんですか?
佐藤琢磨:アレはトラフィックの中でグチャグチャ走ってた時に出たタイムで、ちょっとトウが効いてたと思います。誰かを追っかけている時に出たんじゃないかな? ほぼ自分のペースで走れてて、プラス、コース全体の洗濯機みたく空気が流れてた、それに乗ったというか……。
Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
――ファイナルプラクティスで走ったマシンは、かなり完成度が高かった?
佐藤琢磨:ポジティブですね。もう1回見直したいところは幾つかあるんだけど、かなりいい走りができたと思います。
――それで長い間走り続けることができていた。
佐藤琢磨:そうです。タイヤの消耗も見たかったですからね、1スティント走るとどうなるかっていうのを。
――路面はどうですか?
佐藤琢磨:レースが進む中でよくなっていくと思います。今の走行でかなり路面はできあがったのかな? まだグレイに上がっていくと、かなりフラフラする。
――何か発見は?
佐藤琢磨:意外に、1コーナー前で抜くよりも、3コーナーの入り口の方が……いや、3コーナーの方がってこともないけど、「3」の入り口で抜けてた。つまり、1コーナーが最終コーナーになるってこと。ターン1がバンクつきの最終コーナー。そこを抜けるとターン3まではストレートが長いでしょう? ターン2はあるけれど、あそこはストレートみたいなもんだから。2コーナーをホントにギリギリで曲がれたら、意外に抜ける。何台か抜きましたね、「3」の入り口で。
――じゃ、2コーナーに向って追いついてくのを狙う感じですか?
佐藤琢磨:前に追いついていくのは1コーナーの先でちょっとずつなんだけど、要は、1コーナー前で抜くためには「3」で相当速くないといけない。でも、「3」が相当速いっていのは難しいんですよ。やっぱりバンクのサポートがないから。シボレー勢でさえ、僕を抜くのは1コーナーの前、メインストレートのほぼ終わりの部分。でも、メインストレートで抜くのはなかなか難しいですよ。1回だけライアン・ハンター・レイを抜いたけど、その時は自分としてもうれしかったけど、でもそれは彼が1台を抜いた周で、スピードがちょっと落ちているというのがあったから。
――では、ターン3入り口が勝負どころになる? そっちに方針転換ですか。そのためにマシン作りを何か換える必要は?
佐藤琢磨:あんまりないですね。ターン3でバランスがよくないと、他の部分でも前に追いつくことができませんから。ただ、1コーナーの走り方と、ツールの使い方次第で、3コーナーの入り口で抜けるってわかっていれば、ターン1へのアプローチから相手をセットアップできる(パスするべく狙いを定めることができる)。
「タイヤのグリップはきれいに落ちていくので大丈夫」
――フルスティントでの最後の方、タイヤはどうでしたか?
佐藤琢磨:キレイにグリップが落ちて行くので、今回は大丈夫。急激に落ちるっていうのはないです。
――タイヤの使用状況とかじゃなく、普通のバトルでのオーバーテイク合戦が見られるわけですね?
佐藤琢磨:そうです。
――インディーとの比較で、レース中のマシンの接近度合いは?
佐藤琢磨:とても似たレースになると思います。誰も多分逃げられない。ひとりで風圧受けて逃げ切ることはまず不可能だと思う。最初から最後まで結構な大集団になる可能性はあります。
――最終ラップはリードしない方がいい……とかありますか?
佐藤琢磨:最終ラップの3周前ぐらいから3番手以内にいないと無理だし、2番手にいないと抜けないし、多分、ホワイトフラッグ振られた時に1コーナーに入った順位がそのままゴールになると思う。だから、ホワイトフラッグの前のラップにスタート/フィニッシュラインを先頭で通りたくない……かも。でも大丈夫、そんなラグジュアリー、僕らにはないので。あとはTKイリュージョンじゃないけど、リスタートしてそのままイエローでゴール……みたいなカタチですかね。
――3列目イン側からのスタート。前は全員シボレー勢ですが、序盤からどんなレースを戦いたいと考えてますか?
佐藤琢磨:最後のスティントになる時に3、4、5番手あたりにいたい。5番手じゃキツイかな?
――最終2スティントが勝負と。
佐藤琢磨:はい。結構、長く厳しい、緊張感の高い戦いになるでしょうね。
以上
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