Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
ポコノ・レースウェイ
ペンシルバニア州ロングポンド
全長2.5マイル(約4.023Km)×160周
7月6日 Day1 プラクティス1 8位 40秒8832 25周走行
「あと一項目テストしたかったですが順調にクルマ作りもできたし
予選シミュレーションもできました」
Jack Amano:1時間のセッションで25周を走りましたが、そのプログラム、仕事の進み具合はどうでしたか?
佐藤琢磨:一昨日のオープン・テストで初めてポコノを走ったんですけど、そこで基本的なクルマ作り、データ収集は大分できました。それをもって、今日は新たにクルマのセットアップを進めた感じなんですけど、ちょっと途中赤旗、あるいはイエローが長かったので、あの分、ホントならもう1個他の項目をテストしたかったんです。それができなかったのは残念だったけど、それ以外は順調にクルマ作りもできたし、予選シミュレーションもできたし、唯一はトラフィックの中でほとんど走れてないんだけど、それは今日の夕方のファイナルプラクティスで様子を見れるかなって思ってます。
――ベストはトウなしで……だったんですか?
佐藤琢磨:いえいえ、アレは多少のトウがありました。
「基本的にはターン3が一番重要なコーナーになるんですけど
1コーナーからの出口では絶対に抜けないので。ターン3で前を行くクルマに合わせて……」
――ポコノのコースはどういう難しさがありますか?
佐藤琢磨:非常に難しいデスよ。普通オーバルっていうとコーナーがふたつっていったり、4つっていったりしますが、コースの両側が同じような設計になっています。コーナーがふたつでも4つでも、基本的にクルマはひとつのコーナーに合わせていくっていう感じなんですね。それが、ここは3つとも全然性格が違う。とはいっても、ターン2に関してはほとんどフラット(スロットル全開)なので、ストレートと同じなんだけど、1コーナーと3コーナーのふたつは、例えば普通のオーバルならバンクとかも同じじゃないですか。でも、ここは全然違う。ターン3はミルウォーキーみたいで、ターン1はフォンタナみたいにちょっとプログレッシブ・バンクになってるんですよ。ちょっとトリッキーなんですよ。クルマのバランスが1コーナーと3コーナーで全然違う。3コーナーはバンクのサポートがない分、非常にクルマがルースになり易い。そして、1コーナーは結構アンダーステアが強いですね。
――このサーキットが加わったことで、インディーカー・ドライバーたちに大きなチャンレジが生まれたってところですね?
佐藤琢磨:そうです。ドライバーにとってもチャレンジングだし、チームのエンジニアリングにとっても非常に大きなチャレンジですね。普通は完璧なオーバルセットアップというものを求めるワケだけど、ここはある程度妥協して、どっちもうまく走れるようにっていうクルマ作りをしないとならない。でも、焦点をどっちに当てるか。まぁ、基本的にはターン3が一番重要なコーナーになるんですけどね。1コーナーからの出口では絶対に抜けないので。ターン3で前を行くクルマに合わせて……・っていうのもすごい難しい。バンクのサポートがないのでね。でも、それをやらないと……。
――ブレーキも使うんですか?
佐藤琢磨:いや、ブレーキは使わないですね。
「予選は単独走行でトップ10に入りたい」
――シフトチェンジは?
佐藤琢磨:してるところもありますね。風向きによってシフトチェンジをするストラテジーのパターンもあります。インディーは90度のコーナーだけど、ここはグルーッと回り込むので、コーナーに入ってる時点でものすごく速度が落ちるんですね。かなり落ちますよ。それでチームによっては、メインストレートはハイ・ギヤで、回って落とすってところもあります。
――今日はメインストレートで逆風ですが、木曜のテストも同じ風向きでしたか?
佐藤琢磨:いや、違ってましたね。完全に逆ではないですけれども。
――風向きもレース、マシンのセットアップに大きな影響を与えますか?
佐藤琢磨:はい、影響は大きくあります。
――予選は何番手ぐらいに入れたらいいと考えてますか?
佐藤琢磨:トップ10に入りたい。今、7番手。でも、これにはもちろんトラフィックのフィルターがかかってるから。実力で、単独走行でトップ10に入れればいいと思います。
以上
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