Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
トロント・ストリートコース
1周1.75マイル(=約2.816㎞)
Day1 第12戦 予選
天候:快晴
気温:22~25℃
フランキッティ、トロント5回目、自身32回目のポール獲得
ダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が今シーズン3回目のポールポジションをトロントで獲得した。自己ベストを更に更新する59秒6756を最後のアタック・ラップ=9周目にマークしたのだった。まだ今年は1勝も挙げていないフランキッティだが、得意としているトロントのコースで本領を発揮した。
「今年は苦しい戦いが続いている。今朝のプラクティスでもアクシデントを起こしていた。それだけに今日のこのポールポジション獲得はとても気分がいい。ブラックとレッド、どちらのタイヤでも速かったという点でも嬉しい」とフランキッティは語った。デビューイヤーだった97年、零細チームのホーガン・レーシングのレイナード・メルセデスベンツに乗り、彼はトロントでキャリア初となるポールポジションを獲得した。今日のポールはフランキッティにとってトロントでの5回目、キャリア32回目(歴代6位タイ)となった。
シボレー勢は予選2,3,4位
今日の予選のファイナル・ステージ、フランキッティはブラックタイヤで4周、レッドでは5周と多めのアタックを行った。最終的にポールポジション獲得を決めたラップはレッド装着でのファイナルラップだったが、ブラックでも速いラップを記録しており、明日のレースでの彼は戦闘力がかなり高そうだ。
予選2位はセバスチャン・ブルデイ(ドラゴン・レーシング)のものとなった。チャンプカーからインディーカーに移って来て以来、これがブルデイにとってベストの予選リザルトだ。同時に、今日の予選2位はドラゴン・レーシングにとっての予選におけるベストリザルトともなった。
ホンダ・エンジンはフランキッティによってトロントでのポール獲得を果たしたが、予選2、3、4位はシボレー・ユーザーが手に入れている。予選3位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、予選4位はトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)で、予選5、6位はジェイムズ・ジェイクス(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)というオーダーだった。
予選5位のジェイクス、エンジン交換でグリッド10個降格
ジェイクスの5位は、今年の彼が大きく実力を伸ばしていることの証明だ。デトロイトでのレース2で予選2位から決勝でも2位フィニッシュ(いずれも自己ベスト)を記録した彼は、トロントでも走り始めから目立った速さを披露していた。ただし、明日のレース、ジェイクスはエンジン交換のペナルティによりグリッドが10個降格される。
そこで、明日のレースはポールがフランキッティで、フロントロー外側は同じくトロントでの優勝経験を持つブルデイ、2列目からスタートするのはパワーとカナーンで、3列目にはディクソンとライアン・ハンタ-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が並ぶことになった。実に濃いメンバーだ。さらに、4列目にはエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)とジャスティン・ウィルソン(デイル・コイン・レーシングが続く。
佐藤琢磨、セッション終盤にクラッシュ!ベスト2ラップ剥奪されるも12位
佐藤琢磨(AJ・フォイト・レーシング)は、予選12位。午前中のプラクティスではマシンに電気系トラブルなどが発生し、持ち込んだセッティングが悪かったこともあってベスト=1分01秒7904は20番手にランクされるものだった。それでも、琢磨陣営は予選には大きくセッティングを変更したマシンで臨み、見事にパフォーマンスを向上。第1ステージで3番手となる1分00秒2706のラップをマークした。
セッション終盤、曲がりきれずタイヤバリアにクラッシュ Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大 |
第2ステージは更にセッティングを変更して走った琢磨だったが、セッション終盤にクラッシュ、ベスト2ラップ剥奪もあり、予選結果は12位となった。ターン1にアプローチするブレーキング・ゾーンでバンプに弾き飛ばされ、右コーナーを曲がれずにタイヤバリアに突っ込んだ。「空力セッティングなども変えていたので、それまで軽く触れるぐらいだったバンプで、マシンがボトミングした」と琢磨は分析していた。「明日のレース1の前にレース2用の予選があるので、そこでマシンを今よりさらに良くしたい」と琢磨は語っていた。
以上
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