アンドレッティ・オートスポートが25年ぶりの同一チームによるフロントロウ3台独占! | Photo:INDYCAR(Chris Owens)クリックして拡大 |
ポコノ・レースウェイ
ペンシルバニア州ロングポンド
全長2.5マイル(約4.023Km)×160周
天候:快晴
気温:27~28℃
揺るぎないマルコ・アンドレッティの強さ!
AA勢も好調を維持しフロントロウ・スウィープ達成!
蒸し暑い1日だったが、強めの風によって過ごし易いコンディションとなっていた。
風の強さは予選アタックにも影響を与えるが、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の強さは揺るがなかった。木曜のオープン・テストで最速ラップをマークし、今日の予選前のプラクティスではテストの時以上のトップタイムを悠々と記録、ポール最有力候補と目されていたマルコは、3番目にコースインすると2周平均221.273mphという堂々たるスピードを出してポールポジションを獲得した。
マルコに最も接近する220.892mphをマークしたのはチームメイトのライアン・ハンター・レイで、予選3位もチームメイトのジェイムズ・ヒンチクリフだった(スピードは220.431mph)。アンドレッティ・オートスポートがフロントローの3グリッド・スウィープをやってのけたのだ。
「ポコノはインディーカーにぴったりのコース
ファンが見て楽しいレースを成ることは間違いない」とマルコ
ポコノのスタートは3ワイドで切られる。そして、今日の予選では1チームによるフロントロウ3グリッド独占という、1988年のインディ500でチーム・ペンスキーが達成して以来の記録が樹立された。また、今日のマルコのポール獲得により、ポコノ・レースウェイではアンドレッティ一家の三世代、マリオ、マイケル、マルコの全員がインディーカーでのポールポジション獲得経験者となった。これは非常に珍しい記録だ。
アンドレッティの4人目、EJ・ビソはアタック1周目に4位につけるスピードを出していたのだが、2周目のターン1でクラッシュし、アンドレッティ・オートスポートによるトップ4独占はならなかった。今日の予選ではアレックス・タグリアーニ(ブライアン・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン)もクラッシュした。
Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
「インディはもちろん素晴らしいが、ポコノも本当にいいコースだと思う。インディーカーのレースを行うのにピッタリのコースだ。とにかくチャレンジングなんだ。コクピット内でツールをフルに操作して走らなければならない。それは予選でもレースでも同じこと。とても難しい戦いになるけれど、きっとエキサイティングで、ファンが見て楽しいレースになるに違いない」とマルコは語っていた。
マルコの故郷ナザレスはクルマで45分ほどの距離。地元ドライバーの活躍、インディカー・レースの復帰、明日のレースには多くのファンが集まることが期待できそうだ。
結果的にシボレー・エンジンが予選4位までを独占
予選4位はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)で、彼のチームメイトのエリオ・カストロネベスは予選6位だった。間の5位に割り込んだのはインディー500ウィナーのトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)だった。そして、チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンが予選7位につけた。ダリオ・フランキッティは18位と振るわなかったが、ガナッシが徐々に力を回復させて来ているようだ。
予選のトップ6はシボレー・エンジン・ユーザーとなった。しかし、エンジン・パワーの差よりも、マシン・セッティングでの差がチーム間のパフォイーマンスの差として現れているのは間違いない。シボレー使用でも上位に来ないチームはあるのだ。もちろん、マシン・セッティングを良くできていないチームは、エンジン・パワーでの不利はハンディをさらに大きなものとしまうが……。
佐藤琢磨、パフォーマンスに納得の予選8位
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は予選8位だった。「単独走行でトップ10に食い込みたい」と語っていた琢磨は、219.124mphを出した予選でのパフォーマンスに納得顔だった。「オープン・テストとプラクティス、自分たちは与えらえた準備期間が短かった。予選しミュレーションも1回しか行わなかった。それでもマシンを良いものに仕上げることができたのはチームの力だ。そして、予選での私たちはマシンから力をフルに引き出せていた。明日のレースが楽しみだ」と彼は語っていた。
予選9位はシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)。ホンダ勢はトップ10にこの3人が食い込んだ。
以上
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