2013年6月9日日曜日

2013 INDYCAR レポート 第8戦 テキサス Race Day 決勝:エリオ・カストロネベスとチーム・ペンスキー、今シーズン初勝利! 新エアロパッケージでのレースはこれでいいのか??

Photo:INDYCAR(John Cote)クリックして拡大
カストロネベスはベテランの技の冴えを見せ
チーム・ペンスキー、燃費も戦略も完璧だったが……

 今日のテキサス・モーター・スピードウェイでのレース=ファイアストン550、本当にエキサイティングだったでしょうか? オーバーテイクのシーンはそれなりに多くあったし、トップ交代劇もコース上で見られました。でも、昨年のようなスリリングさ、エクサイトメントってなかったように感じました。どうでしたか?
 エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がベテランらしい技の冴えを見せて優勝してましたね。ペンスキーの勝ち方も、何やら以前のやたら強かった時代風のものを感じさせてもらいました。4.6秒差という数字から受ける以上の強さを誇ってましたよね。最近の彼らって、そういうのをほとんど見せてこれてませんでしたよね。

 彼らの超絶パフォーマンスにケチをつけたいワケじゃないんです。開幕から8戦目になってようやく掴んだ優勝って点には、「おめでとう」って素直にお祝いのことばを贈りたいぐらいです。ただ、今日のレースってCART時代ほどじゃないにしろ、かなりのシングルファイルで、ファンが期待したレースにはなってなかったと思うんです。特に、去年のレースの再現を期待したファンはガックリきたことでしょう。

 カストロネベス&ペンスキーの強さは、彼ひとりだけがスピードの落っこちがググッと小さかった点に明らかでした。その上レースはアクシデント・ゼロ。ブッチギリのレースをさらにブッチギリにさせる展開だったワケです。燃費セーブも完璧で、ピット回数3回で全行程を走り切りました。多くのトップコンテンダーたちが4ピットだったのに……。

 パック(集団)・レーシングは確かに御法度。でも、シングル・ファイルのパレードレースも御免。これら2パターンの間ってだけでもダメで、インディーカーのレースはオーバーテイクが頻繁にあり、誰が勝つかわからないバトルになるのが理想なんです。ルールをコントロールするインディカーの技術部門は大変。それでもいいたいのは、「来年はもう少しマシン同士が接近できる状況を作ってもらいたい」というコトです。
 でも、来年はもっとチームのマシンに対する理解が深まって、今年より断然エキサイティングなレースが普通に見られちゃったりするのかもしれないですよね。ルールをどう設定するのかっていうのは、ホントのホントに大変なんですよ。


琢磨はがんばって11位! ミルウォーキー、アイオワでは
マシンを早く仕上げてさらに上のポジションでの戦いを


 佐藤琢磨&AJ・フォイト・エンタープライゼスは頑張ってましたね、今日のレースでも。11位フィニッシュは悪い結果じゃありません。ただ、もっと上位で戦い、もっとトップに近い位置でゴールするポテンシャルを備えてることを考えると、今日の結果&内容で満足をしているワケにはいきません。連戦で大変なのはわかりますが、貴重な走行時間を減らしてしまうマシンの整備ミス、それを撲滅しないとコンスタントに上位で戦うのは無理でしょう。ミルウォーキー、アイオワでの2戦はそういったトラブル抜きで、マシンを素早く仕上げ切ることを実現して欲しいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿