景気よく空砲をぶっ放すテキサスおなじみのシーンだが Photo:INDYCAR(Chris Jones) |
エリオ・カストロネベス、ビクトリー・レーンでカウボーイ・ハットかぶって、銃身の長いリボルバー・タイプの銃、バンバンやってたんですね。取材でガレージにいっちゃってたんでそれを生で見ることはできなかったんですけど、写真で見ました。
それで思い出しちゃいまいた。大きな一悶着を。ちゃんと覚えといて、ビクトリー・レーン、見に行くべきだったなぁ。後の祭りだ。悔しい……。
一悶着ってのは、今年のテキサスのレース……といってもNASCARの方ね。4月にやったレース、NRA500ってイベント名だった。NARってのは、National Rifle Association。
すごいスポンサーでしょ? 「こういうのアリなの!?」とアメリカでは議論がスタート。「そのレースはテレビの放映もやめるべき!」とまでいい出す政治家も出現した。
アメリカ人には「銃を持つ自由」って考え方があって、銃による不幸な事件が減らなくても、銃規制は積極的に行われてきてない。その裏にはNRAの強大な政治的パワーがあると世間じゃいわれてます。そのNRAがスポーツ・イベントのスポンサー……。アメリカ人の自由な発想には驚かされるばかり。
強行されたNASCAR戦、終了直後に衝撃的な出来事が!
この議論は広がってって、レースのウィナーがビクトリー・レーンで銃をぶっ放す、あのテキサス・モーター・スピードウェイのパフォーマンスも槍玉に上がった。「ニセモノ、空砲でも銃はやめるべきだろ」と。
テキサス・モーター・スピードウェイといえば、辣腕マネジャー、強面のエディー・ゴッセージ。彼はNRAについては、「ウチが見つけてきた大切なスポンサーだ。誰にもとやかくいわれる筋合いはない」と胸を張り、銃についても、「ウチのトラディションにいちゃもんをつける気か?」と逆に噛み付いた。
彼は強気のスタンスを貫き通し、レースはNRA500として開催された。そうしたら、そのレースがゴールを迎えた30分後だかに、インフィールドで銃による自殺をする中年男性が出た。衝撃的事件。
その2ヶ月後、インディーカーでのレース=ファイアストン550開催。ビクトリー・レーンで銃は派手に使われてたワケだ。テキサスらしい演出ってことで。
以上
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