Jack Amano(以下――):このセッションでは3番手のタイムが出ました。
佐藤琢磨:マシンが大分よくなりましたね。今のセッションでよかったのは、バック・トゥ・バックといって、やりたかったセットアップで1回いって、確認した後に戻って、それを確認、確定させて次のセットアップに移っていけました。すごく順調だったし、タイヤが十分にないので、クォリファイトリムで走って、クォリファイのシミュレーションやったのは1回だけだったんですけど、それでもかなりいいスピードが出てので満足しています。
――ベストが出たのは予選用セットを試してたんですか。
佐藤琢磨:はい。
――その後はまた決勝用セッティングに戻したんですね?
佐藤琢磨:そうです。
――そっちのフィーリングはどうなんでしょう?
佐藤琢磨:悪くないと思いますよ。結構今回もタイヤの性能劣化というか、デグレデーションが大きい。去年よりエンジンのパワーも上がってラップ・スピードが10mphぐらい速いでしょう? 去年と同じタイヤだからすごいグリップの落ち込みが激しいです。その代わり、テキサス・モーター・スピードウェイのようにフラッフラになるというようりも、フロントもリヤもグリップが均等に落ちてくる感じにクルマ作りができているので、スピードは落ちるけれども、決勝はいい感じで走れそうな手応えを掴めました。
――今日、予選はミルウォーキーでの自己ベスト、狙えそうですね?
佐藤琢磨:ウーン、そうですね。トップ5に入れたら物凄くチームがいい仕事をしたっていえると思います。まぁ、ポールを狙うのは厳しいと思いますけど、3~5番手辺りに着地できれば最高だと思いますね。
「ここもテキサスのようにフレッシュタイヤを履いたドライバーが強い」
――3列目までだと決勝も随分楽に戦えますか?
佐藤琢磨:楽ですね。4列目、5列目にいっちゃうとね、かなり……スタート直後の1コーナーは、3ワイド、4ワイドになりますから。5ワイドになって、ホントにクレイジーになるので。なるべく前にいたいです。ちょっと第1プラクティスが厳しかった。その分色々なことを学ぶことができたので、すごくよかったと思います。
――1セットのタイヤで2セッション目の後半まで、かなり我慢強く走っていましたね?
佐藤琢磨:そうですね。だから、レースでの1スティント分はキッチリ走り切ったかな?
――周回を重ねたスティントの最後の方がかなりドライビングもシビアになるんですね?
佐藤琢磨:かなりズルズルになってきますね。でもそれはみんな一緒なので。ここもテキサスのように、やっぱりフレッシュタイヤを履いているドライバーが圧倒的に速いってことになるでしょう。だから、5周ぐらいタイヤの周回にオフセットがあると結構スムーズに抜けるかもしれない。でも、同じぐらいのタイヤの性能だと、抜くのは非常に難しい。
――ピット・シークェンスにバラエティが出たりすると、厄介なレースになりますね?
佐藤琢磨:そうですね。あとはクルマのバランスがよければ、最初の20~30周は同じパフォーマンすでも、そこから先のラップタイムの落ち具合が少しでも小さくできれば、ピットインする手前の10周ぐらいでオーバーテイクができることになると思います。それを狙って自分たちはクルマ作りをしていました。
以上
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