2013年6月23日日曜日

2013 INDYCAR レポート 第10戦アイオワ Day1 プラクティス1:1時間15分のプラクティスでトニー・カナーンがトップ

プラクティス1で好発進したカナーン Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
今年の予選レースのグループ分けはシングルカークオリファイに変更

 今年もアイオワは予選レースを開催するが、予選レースのグループ分けはプラクティスタイムによってではなく、シングルカークォリファイ(アタックは今回に限り2周ではなく、1周のみ)によってと変わった。
 予選前に行われるプラクティスは1回だけだが、75分間と少し長めに設定されていた。このセッションで終盤にトップタイムをマークしたのが今年のインディー500ウィナーであるトニー・カナーン(KVレーシング・テクノロジー)で、スピードは184.063mphだった。今週のマシンはスノコ・オイルと映画の"ターボ”がスポンサー。このコンビのスポンサーはあと2戦(ポコノ&ミッド・オハイオ)だ。
 2番手は先週のミルウォーキーで3位フィニッシュしたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。スピードは183.602mphで、TKとの差はタイムだと0.0439秒だった。

タイヤをワンセットしか使わずに3位!のマルコ・アンドレッティ

 3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)の183.100mph。トップのTKとの差は0.0920秒あったが、仕上がりは彼がベストではないだろうか。 というのも、マルコのベストは走り出してすぐの3周目に記録されていた。彼がこのセッションで走ったのは59周。セッション序盤の10分少々は路面ができあがるのを待ってピットで待機する余裕を見せていた。マルコはタイヤを1セットしか使わなかったと見られる状況なのだ。それに対してTKは58周走ったうちの57周目でのベストだった。セッション終盤に予選のシミュレーションを行ったということだろう。パワーもベスト記録は81周を走ったうちの75周目。こちらも2セット目のタイヤを投入していたはずだ。
 先週のミルウォーキーで2位。ポイント・リーダーの座を保ち続けているエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がプラクティス4番手だった。90周を走って88周目に182.962mphをマーク。こちらも2セット目のタイヤ使用と見ていいだろう。今週の彼は日立がメイン・スポンサー。
 5番手はスコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)。182.841mphを100周走ったうちの99周目にマークしている。ディクシーがホンダ勢のトップ=シェビー軍団がトップ4独占だった。


佐藤琢磨はプラクティス終盤にエンジントラブルが発生して19番手

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は19番手。走り出して12周回目に178.786mphを出したが、2セット目のタイヤを出す前、セッション終了まで10分を残した時点でエンジンにトラブルが発生。走行を切り上げた。
 今週、パンサー・レーシングの4号車にはオリオール・セルビアが搭乗しており、デイル・コイン・レーシングの18号車はミルウォーキーに続いてアナ・ベアトリス。スポンサーはバーダール・オイル。

ベアトリスのマシンはアイオワに陽射しに映える爽やかな?カラーリング Photo:INDYCAR(Chris Jones)

 プラクティス1で16番手だったダリオ・フランキッティ(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)は、グレアム・レイホール車と見間違いそうな黄色/黒のカラーリングで走っている。メインでフィーチャーされている企業はグラッド。家庭用のゴミ袋やジップロックのような食品保管用ビニール袋(ジップロックは他社の登録商標)の大手メーカーだ。

今回のダリオのスペシャルカラーリングは黄色と黒のバランスがグレアム・レイホール車とそっくり Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大

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