予選アタックするブリスコー。ポールデイに23番グリッドを確保していたのだが……Photo:INDYCAR(Bret Kelley) |
ブリスコー車の違反の内容は重大
なのになぜ今?しかも、罰金も安い!
5月21日(火)。いやぁ、今日になって予選の車両違反が発表されるとは。しかも、違反に対するペナルティは罰金だけ。車検を通らないクルマって失格か、予選記録無効になるはずでしょ? 今日発表された違反は3件。
その1。ライアン・ブリスコーのマシンにリヤウィング後端の高さ違反が。罰金は5,000ドル。どれだけ低かった(高かった)かは発表されてないけど、コ レってかなりヘビーな違反。でも、ポールデイに23番グリッドを与えられてる。罰金も安い。車検でちゃんとルール通りにアウトになってたら8号車の予選ア タックって無効で、最後にバンプアウトされて25番手になったジョセフ・ニューガーデン(サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシング)が24番グリッド で予選クリアってなっていた。彼らはバンプデイに予選の心配する必要もなくなってただろうし、決勝用セッティングを進めることさえできていた。ジョセフ、 そしてサラのチームはすごい不利益被った。
苦戦していたRHHの2台もやっていた!
その2はグレアム・レイホールのクルマ。こちらは罰金が倍の10,000ドル。彼らの違反はマシンの冷却に関するもの。濡れたタオルなどによるボディワークのクーリング、自分のガレージ、あるいは自分のピット以外で許されるクーリング、ドライバーのクーリング以外のことをピットロードでやったらしい。
必死のグリッド確保だった、と見ることもできるが Photo:INDYCAR(Walter Kuhn) |
その3はミチェル・ジョルダインJr.車。アンダー・トレイに違法な改造アリ。彼はポールデイに予選アタックするもスピードが足りず、バンプデイにはスピードを伸ばし切れず、アタックを断念。それでも違反は違反……と1,000ドルの罰金を課せられた。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングは2件の違反。3台エントリーして2台をようやくクォリファイ。1台はバンプデイのグリッド確保と、今年の彼らはかなりの苦戦を強いられている。去年は佐藤琢磨が優勝争いをしたというのに、どうなってるのか??
それにしてもインディーカー、シャキッとして欲しい。予選が終わってから2日後の違反発表はどう考えたってオカシイ。アンフェア感も拭えない。プロフェッショナリズムに欠け過ぎてもいる。ここは大急ぎでの改善が必要だ。
以上
フルコースコーションのタイミングといい疑念を抱かざるをえない要素がちょくちょくありますよね。
返信削除ヨーロッパ式に比べてショー的要素が強いと言われることもありますが、違反に対しては厳格に対処しないとシラケてショーにすらならないと思います。